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モーリタニア Mauritania |
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危険度4: |
危険度とは?
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危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。 |
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❗️危険要因(モーリタニア) ●テロの脅威 ・モーリタニア全土でテロが発生する可能性があります。
●マリ、アルジェリア情勢 ・マリやアルジェリアの情勢がモーリタニアへ影響を及ぼす可能性があります。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 マリ、アルジェリア国境地帯 【渡航するのは止めて下さい!】 ・マリやアルジェリア等周辺諸国の情勢がモーリタニア国境地帯まで影響を及ぼすことが考えられます。
●モーリタニア全土 【渡航するのはお控え下さい!】 ・テロが発生する可能性があります。
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モーリタニア
テロ情報
現状
モーリタニアでは、2005年6月に北東部の軍駐屯地襲撃事件が発生して以来、イスラム過激派組織イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)及び関係組織によるテロ・誘拐が活発化しました。しかし、2010年以降は平静を取り戻し、同年8月の南東部及び2011年2月のヌアクショット近郊で発生した自爆テロ未遂事件、同年12月にマリ国境地帯の検問所が襲撃され警察官1名が拉致された事件を除けば、モーリタニア国内においてはテロや外国人を標的とする誘拐事件は発生していません。アブデル・アジズ大統領は、大統領就任以来、「テロとの戦い」を最重要政策の一つと位置づけて強力な治安対策を推進しており、国境地帯に軍を派遣し、主要幹線道路に数多くの検問所を設置する等の処置を講じています。
トラベルアドバイス
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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モーリタニア
犯罪・誘拐情報
現状
モーリタニアでは、特に首都ヌアクショットにおいて、犯罪が増加傾向にあります。日本人をはじめとする外国人は周囲の目を引き、スリや置き引き、ひったくり等の対象になりやすいため、混雑する場所に赴く場合や夜間の外出の際は特に注意が必要です。
モーリタニア国民は敬虔なイスラム教徒であり、都市部・地方を問わず宗教上の慣習等に配慮しつつ行動する必要があります。礼拝堂であるモスクに非イスラム教徒が出入りすることは基本的に禁止されており、外からの写真撮影も許可が必要です。また、イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用して、政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化、暴徒化する場合があります。また、その際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので、特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。
トラベルアドバイス
・些細なことから暴動に発展するおそれがあることから、モスク、教会等宗教施設、その他人が多く集まる場所には、不用意に近寄らないでください。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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モーリタニア
病気・感染症情報
衛生・医療事情
首都ヌアクショットを含めモーリタニアの医療水準は低く、また病院の衛生状態も良くありません。当地で販売されている医薬品は流通や保管状態に信頼がおけず、在庫不足のため緊急時に必要なものが手に入る保証がありません。また、当地には救急システムが整備されておらず、急病や怪我などの緊急時には医療機関へ自力で行く必要があります。以上のことより、持参薬の用意など十分な準備をされたうえで渡航してください。また、持病をお持ちの場合は、渡航前に長期の治療計画について本邦の主治医と十分に相談されることをお勧めします。重症の際は治療のため国外への移送が必要となることが考えられますので、高額な医療費や移送費にも対応した海外旅行保険に加入することをお勧めします。
一般的に衛生状態は良くありません。水道水は飲料に適さないためミネラルウォーターを飲用してください。また、外食される際はレストランの衛生状態によく注意してください。なお、路上で売られている食品は不衛生なものが多く、飲食にはかなりの危険を伴います。商店で食材を購入する場合は、その品質や保存状態を良く吟味してください。特に卵や肉類、魚貝類は食中毒の可能性があるためよく火を通したものを食べるように心がけてください。湖、河川、衛生的に管理されていないプールは、汚水などで汚染されているほか、住血吸虫などの寄生虫に感染する可能性があるため入らないでください。
警戒すべき病気・感染症
マラリア
マラリアは毎年、年間を通して20万人以上の人が罹患し、数百人の方がなくなっています。モーリタニア北部(Daklet-Nouadhibou州とTiris-Zemour州)を除く全域で感染の危険性がありますが、特にモーリタニア南部からセネガル国境付近にかけて危険性が高くなりますので注意してください。モーリタニアを含む西アフリカでは、4種類あるヒトマラリアのうち一番悪性度の高い熱帯熱マラリアが大多数を占めています。熱帯熱マラリアは放置すると早い経過で死に至ることがあるため、一刻も早く治療を開始する必要があります。マラリア原虫を媒介するハマダラ蚊に刺された後、1週間~1ヶ月以上の潜伏期をおいて発熱、頭痛、寒気、腹痛、だるさ、吐き気、筋肉痛などが始まります。子供ほど症状が重く、進行が早い傾向があります。
予防薬としてメフロキン(MEPHAQUIN、LARIAM),またはプログアニルとアトバコンの合剤(Malarone)が推奨されています。特にモーリタニア南部に滞在される方は予防内服を考慮してください。治療は、ACT治療薬(アルテミシニンベース混合治療薬)であるCoartemなどを用います。いずれの薬も当国の薬局では手に入らない可能性がありますので注意してください。
防蚊対策も有効な予防手段です。電気蚊取り器、蚊取線香、防蚊スプレーの使用や、長袖・長ズボンなどの肌を露出しない白系統の服装(ハマダラ蚊は黒色を好みます)等に留意してください。ハマダラ蚊は夜間(夕方~明け方)に活動するので夕方以降の外出を避け、就寝時は蚊帳の使用が望ましいでしょう。日本製の防蚊スプレーは有効成分DEETの濃度が10%台以下と低く(欧米では成人の場合20-30%濃度のものが勧められています),2時間程度しか効果が持続しないためスプレーを繰り返す必要があります。現地薬局で購入可能な防蚊スプレーはDEET濃度が高いので持続時間は長いですが、その分身体への毒性があるので眼、鼻、口などの粘膜部分、傷のある部位への使用を避けてください。特に小児に対する高濃度DEETの使用や頻繁な使用によって脳症の発生が報告されています。使用後は手に付着しているDEETが口から体内に入ることがないように、外出から帰ったら洗い流す必要があります。
黄熱病
モーリタニアはWHO(世界保健機構)による黄熱リスク国となっています。日中に活動するネッタイシマカに刺され感染するウイルス疾患で、発熱、肝機能障害、黄疸が見られます。入国条件として、黄熱病が流行している地域から入国する場合は、1歳以上の旅行者に黄熱病ワクチン接種の証明書(通称イエローカード)の提示が必要です。しかし、それ以外の場合も含め状況は流動的ですので注意してください。いずれにしろ、当国内には危険地域が存在しますので、特にモーリタニア南部に行くことを予定している方には黄熱病ワクチン接種をお勧めします。
感染性胃腸炎(赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、サルモネラ他)
原因となる病原体は様々ですが、当国では非常によく見られる病気です。食料品購入時によく吟味する、不衛生なレストランを避ける、などの注意が必要になります。また、不衛生な水、食物や食器から感染する以外に、排便後の手洗いが不十分であることなどにより、付着していた病原体が手や口から侵入して感染する場合もあります。
下痢、腹痛、嘔吐、腹満、便秘などが主な症状で、発熱などの感冒様症状を伴うこともあります。特に重症の可能性のある症状として、血便、強い腹痛、頻繁な下痢、長期に続く下痢、立ちくらみ、関節痛や全身のだるさなどの強い全身症状が挙げられ直ちに病院で検査、治療を受ける必要があります。症状に合わせて整腸剤や抗生物質などが処方されますが、下痢による脱水がひどいときは点滴が必要となります。なお、感染性の胃腸炎の場合、下痢止めは病原体の排泄を遅らせ結果として症状が長引く場合がありますので、自己判断での服用は一般的にはお勧めできません。
腸チフス、パラチフス
赤痢やコレラなどの感染性胃腸炎と同じく、水、食物から経口的に感染します。感染後約7日~21日を経て、38度以上の発熱、頭痛、全身のだるさが出現します。高熱のわりに脈が少ない(毎分100回以下)、胸、腹、背中に直径2~5mm程度のピンク~紅色の発疹(バラ疹;熱が高いときに出現し数時間で消えます)、脾臓が腫れる、などが特徴です。治療を行わず回復しても、2~3週後に腸に穴が開いたり腸出血をおこし死に至ることがありますので、必ず医療機関を受診し検査および治療を受けてください。
A型肝炎
経口感染するウイルス性の伝染病で慢性化することはありませんが、時に劇症肝炎となり重症になります。生牡蠣など、貝類の生食で感染することが多いですが、それ以外の食物からも感染します。渡航前に予防接種を済ませておくことをお勧めします。
消化管寄生虫症
生野菜・果物(イチゴ等)に付着した寄生虫卵から感染します。一般的な消毒薬では寄生虫卵は死にませんが、流水でよく洗うことが効果的です。例えば、イチゴは一粒ずつ、レタスはひだの中まで、丹念に洗います。また、肉類に寄生虫の幼虫が含まれている場合がありますので、十分な加熱調理が必要となります。症状は、慢性的な下痢、腹痛、腹部違和感などです。
髄膜炎菌性髄膜炎
世界中での発生がみられますが、特にアフリカサハラ砂漠の南方、セネガルからエチオピア、スーダンにかけては“髄膜炎ベルト”と呼ばれる流行地域で、モーリタニアもその地域に属しています。高熱、関節痛、嘔気、精神症状などを来たし、重症例ではけいれん、意識障害から死に至る場合もあります。抗生物質で治療しますが、前もって予防接種をうけておくことを推奨します。髄膜炎菌は数種類が同定されていますが、より多くの菌種に対応した4価髄膜炎ワクチンの接種が望まれます(髄膜炎ワクチンは2価のものと4価のものが存在します)。
狂犬病
狂犬病ウイルスに感染した感染動物(犬、猫、コウモリなどの哺乳類)に咬まれたり引っかかれたりすることで、唾液に含まれるウイルスが人に感染します。モーリタニアでは野犬が非常に多く、危険性が高いと言えます。約1~3ヶ月の潜伏期を経ていったん発症すれば治療法がなくほぼ確実に死亡する危険な病気ですので、咬傷前後の対応により発症を予防することが重要になります。動物に咬まれるなど接触した際は、傷口をすぐに石けんと水でよく洗い流してください。その後、咬傷後24時間以内に狂犬病ワクチンの“曝露後接種”を開始する必要がありますので直ぐに医療機関を受診して治療を受けてください。モーリタニアの場合はヌアクショットの国立公衆衛生学研究所(Institut National de Recherches en Santé Publique;後述)などで曝露後接種が可能です。曝露後接種では、咬傷後1ヶ月以内に合計5回の接種が必要となります。しかしながら、咬傷後の治療を一通り行っても、咬傷の場所や程度によって発症が防止できなかった例が世界では散見されるため、予め狂犬病ワクチンの“曝露前接種”を行っておくことが望ましいでしょう。暴露前接種を行っていても、咬傷後は暴露後接種などの治療が必要となりますので注意してください。いずれにしましても、まずは、動物に近づかない、決して触らないことが一番大切です。
結核
結核菌が原因となる感染症で、全世界で流行しています。感染患者が咳をすることにより、その分泌物の飛沫核が空気中に長時間(約2~3時間以上)漂うことで空気感染します。症状の経過はゆっくりで、数週間~数ヶ月の単位で体のだるさ、微熱、寝汗、体重減少などの症状から始まり、空咳(痰の伴わない咳)などの呼吸器症状が出現してきます。2週間以上続く咳がある場合には注意が必要ですので、医療機関を受診してください。
性感染症(HIV、B型肝炎他)
HIV感染症は世界中に見られます。また、B型肝炎ウイルスのキャリア(ウイルス保有者)は全国民の1割とも2割とも言われております。これらのウイルスは、性行為のほか血液を介しても感染することから、輸血、出産時の母子感染、汚染した針の使い回しも問題となります。HIVウイルスは、感染後約5年前後をかけて感染者の免疫力を奪っていきます(後天性免疫不全症候群:AIDSの発症)。この間無症状のこともあるので、感染の事実に気づかないケースも多くあります。B型肝炎ウイルスは、急性に劇症肝炎を引き起こすほか、慢性化して慢性肝炎から長期的に肝硬変、肝臓癌の原因となります。B型肝炎は予めワクチンの接種をすることをお勧めします。
トラベルアドバイス
・水道水は飲料に適さないためミネラルウォーターを飲用してください。
・卵や肉類、魚貝類は食中毒の可能性があるためよく火を通したものを食べるように心がけてください。外食される際はレストランの衛生状態によく注意してください。
・高額な医療費や移送費にも対応した海外旅行保険に加入することをお勧めします。
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モーリタニア
自然災害情報
現状
生じやすい自然災害はありません。
トラベルアドバイス
・生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)些細なことから暴動に発展するおそれがあることから、モスク、教会等宗教施設、その他人が多く集まる場所には、不用意に近寄らないでください。
(2)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)水道水は飲料に適さないためミネラルウォーターを飲用してください。
(2)卵や肉類、魚貝類は食中毒の可能性があるためよく火を通したものを食べるように心がけてください。外食される際はレストランの衛生状態によく注意してください。
(3)高額な医療費や移送費にも対応した海外旅行保険に加入することをお勧めします。
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自然災害について
(1)生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
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緊急連絡先
在モーリタニア日本国大使館
電話:(222)-4525-0977
FAX:(222)-4525-0976
住所:Ilot E Nord, Tevragh Zeiga, BP7810, Nouakchott, Mauritanie
消防:118
警察:117
西アフリカの国・地域