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ベナン Benin |
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危険度2: |
危険度とは?
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事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。 |
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❗️危険要因(ベナン) ●テロの脅威 ・イスラム過激派組織の構成員が潜入、潜伏する危険性があります。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 ベナン北部、ナイジェリア及びブルキナファソ国境付近 【渡航するのはお控え下さい!】 ・武装組織がテロや外国人の誘拐を行うおそれがあります。
●ベナン全土 【要警戒!】 ・ベナンでは国境管理が厳格に行われていないことから、近隣国から過激派分子が国内に容易に侵入することが懸念されます。
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ベナン
テロ情報
現状
近年、ベナンでのテロ事件の発生は確認されていません。他方、ベナンは、国境管理が脆弱であり、隣国の影響を受けやすい状況にあります。ベナンは、イスラム過激派組織「ISIL西アフリカ州」(ボコ・ハラム)の活動するナイジェリアと南北約700kmで国境を接しており、ベナンへ同組織の構成員が潜入・潜伏する危険性が指摘されています。また、ベナンは、2015年1月よりテロ対策として国軍兵士750名をナイジェリアに派兵しており、報復テロの可能性も否定できません。2013年に平和維持貢献のために国軍兵士をマリ・バマコに派遣して以降、ベナンは国内のテロ対策を強化してきており、2015年11月、フランス・パリで発生した連続テロ事件を受け、フランス権益関連施設に治安当局を配備し、更なる警戒強化に努めています。
トラベルアドバイス
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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ベナン
犯罪・誘拐情報
現状
ベナンの治安情勢は、他のアフリカ諸国と比べて全体的に安定しています。しかし、コトヌ市等の都市中心部では現地住民だけでなく日本人を含む外国人も、金銭目当ての犯罪に巻き込まれる事件が発生しています。また、四輪駆動車を狙った武装強盗なども発生しているので、滞在に当たっては十分な注意が必要です。特に人混みに近づくことや夜間の外出は控えるなどの注意が必要です。
更に、海岸線沿いやフィジロセ(Fidjrosse)地区といった市周辺部は、治安当局の目が届きにくいこともあり、市中心部に比べて犯罪発生リスクが高く、警戒が必要です。市中心部においても、ダントッパ(Dantokpa)市場、ミセボ(Missebo)市場や土産物屋街等、観光客の集まる場所においては、ひったくりやスリ等が出没する可能性が高いので、多額の現金を持ち歩かない等注意が必要です。また、強盗等に関与した犯罪者を逮捕しようとして、警察が発砲するケースも多く見られます。危険を察知したらすぐにその場から立ち去るようにしてください。
また、アリボリ県北部のブルキナファソ、ニジェール及びナイジェリア国境付近(W国立公園を含む)は、国境警備がぜい弱であり、特にテロ・誘拐が多発しているニジェールやナイジェリアから、武装集団がベナンに侵入するおそれがあります。日本人を含む外国人が誘拐等の対象となるおそれがあることから、同地域への不要不急の渡航は行わないようにしてください。
トラベルアドバイス
・些細なことから暴動に発展するおそれがあることから、人が多く集まる場所には、不用意に近寄らないでください。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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ベナン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
医療水準は概して低く、医師数が全体的に足りない上に、ほとんどがコトヌなどの大都市に集中しています。また、専門医が少なく一般医が初期対応するのが一般的です。医療機関は、国立大学病院や県病院などの公立病院と、私立診療所に分けられます。ベナンでは、賃金未払いなどの問題で公務員のストライキが頻回におこり、医療従事者も例外ではありません。このような事情から一般的に公立病院の医療の質は低いため、料金は高額となりますが私立診療所の受診をお勧めします。私立診療所には24時間救急を受け入れていたり、入院設備を持ったところもあります。また、安全な輸血が出来ないことや、麻酔・手術技術、感染症などのリスクを考慮に入れると、出産や、ほとんど全ての麻酔を必要とする手術は当地では避けるべきであると考えます。当地の医療レベルで対処できない重症患者は、第三国に緊急移送する必要性が生じますので、事前に海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。緊急移送には高額な費用が発生し、通常、海外旅行傷害保険は旅行出発後の契約変更ができないため、日本を出発される前に契約内容を十分確認しておくことも重要です。
抗生物質・降圧剤・抗マラリア薬等が入手可能な薬局はベナン全土にあり、薬局事情は概ね良いです。
公立病院、私立診療所ともに紹介状なしで自由に受診可能です。医療費は診察料・検査料・医薬品代に分かれており、それぞれ別会計です。病院を受診すると、診察医がまず薬や検査を処方します。それに従って薬局や検査室に自分で行くこととなり支払いは各施設で行います。同一敷地内に薬局や検査室がある場合も同様です。なお入院中も同じく、診察医の処方箋を持って付き添いの者が薬局で薬を購入しないと治療は始まりません。
警戒すべき病気・感染症
マラリア(熱帯熱マラリア)
マラリアはハマダラカによって媒介される原虫感染症です。マラリアには熱帯熱マラリア・三日熱マラリア・四日熱マラリア・卵形マラリアの4種類がありますが、当地では、ほぼ100%熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)によるものです。ベナンでは1年を通して、また首都を含めたベナン全土にてマラリアの流行が見られます。国民の死亡原因のトップとしてあげられ、外来患者と入院患者の約半数をマラリアが占めています。熱帯熱マラリアは1~3週間の潜伏期間を経て症状があらわれますので、ベナン(マラリア汚染地域)に入国してから1週間以内の熱はマラリアではありません。逆に帰国後に発症する恐れもありますので注意が必要です。熱帯熱マラリアは別名悪性マラリアとも呼ばれ、初期の段階で適切に診断・治療がなされなかった場合に重症化する恐れがあります。いかなる発熱でも常にマラリア感染の可能性を考え、早急に最寄りの病院、診療所を受診して下さい。日本人の場合38度以上の発熱はほぼ全例に見られます。熱は持続することが多いですが、一旦下がる場合もありますので、熱が下がったからと言って油断しないでください。発熱以外の症状は多彩で、悪寒、頭痛、筋肉痛、倦怠感、吐き気・嘔吐・下痢などの消化器症状等です。重症例では脳性マラリアと言う昏睡状態に陥ります。
予防としては、ハマダラカが夜間活動性であるため、特に夕方から夜間、早朝にかけての蚊対策が重要です。現段階ではワクチンはありません。マラリア予防薬に、マラロン(アトバコン+プログアニル)、メファキン(メフロキン)、ビブラマイシン(ドキシサイクリン)などがあります。マラリア予防薬は、地方などすぐに医療機関を受診出来ない地域に行く予定の方には特にお勧めします。予防薬は100%予防が可能な薬ではなく副作用もあり、子供や妊婦には使用出来ない薬剤もありますので出国前に主治医とよく相談してください。
治療薬としてベナンで最もよく使用されているのはCoartem (Artemether/Lumefantrin)という合剤です。市中の薬局で購入出来ます。重症の場合は入院が必要となり点滴などの治療が行われますが、重症の場合は先進国への退避や帰国も考慮しなければなりません。
急性胃腸炎、下痢症
コレラ、赤痢、腸チフス、アメーバ赤痢、A型肝炎などの感染症が発生しています。特にコレラは毎年ベナン各地で散発的に流行しています。生水、氷、生野菜、加熱調理されていない食品などの汚染された食品を経口摂取することにより感染し、下痢や嘔吐などを来します。不衛生な水や食物を経口摂取しないようにして下さい。市販のミネラルウォーターか充分に煮沸した水を飲用し、食べ物も十分加熱調理したものを食べて下さい。また治療では脱水予防が重要で、経口補液剤(ORS、フランス語ではSRO)も有効です。ORS(SRO)は薬局で購入することが出来ます。下痢に血液が混ざっている、症状が重篤であるといったといった場合には、最寄りの医療機関を受診してください。
髄膜炎菌性髄膜炎
乾期(12~2月)にベナン北部を中心に流行します。髄膜炎は髄膜炎菌(Neisseria minigitidis)による感染症です。飛沫感染により気道を介して感染します。潜伏期間は3~7日です。風邪様症状から始まり、その後急激に悪寒を伴う高熱、意識混濁、頭痛、嘔吐が発症します。予防にはワクチンが有効ですので流行地に滞在する方は予防接種を受けて下さい。ワクチンには2価と4価がありますが、4価ワクチンの接種をお勧めします。
デング熱
主に昼間に活動する蚊(ネッタイシマカ、ヤブカ)に刺されておこるウイルス感染症です。通常4~7日の潜伏期を経て発症します。急激な発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が現れ、ほとんどは自然に回復しますが、まれにデング出血熱といって重症化することがあります。ワクチンも治療薬もありませんので蚊対策が重要です。
上気道炎、気管支炎など呼吸器感染症
車やバイクの排気ガスなどによる大気汚染でも、鼻炎や上気道炎のような症状が出る場合があります。喘息などの呼吸器の持病がある方は特に注意が必要です。
黄熱
蚊からうつります。ベナンは黄熱予防接種証明書(イエローカード)がないと入国できません。
ハエウジ症
蠅の幼虫が皮膚に寄生するものです。洗濯物に産んだ卵から孵化して幼虫が皮膚に浸入し皮疹をつくります。外に干した洗濯物はしっかりとアイロンがけをしましょう。
性行為感染症(HIV/AIDS、梅毒、淋病、B型肝炎、毛ジラミ)
ベナンでのHIV感染率は1.2%程度とアフリカ内では低い方ですが、不特定多数との性行為は避けましょう。
トラベルアドバイス
・水道水は、細菌、寄生虫、ウイルスで汚染されている可能性がありますので、必ず濾水器を通すか、煮沸滅菌して飲用して下さい。市販のミネラルウォーターの場合は自分で封を切ることを確認して下さい。レストランの氷は水道水から作られていることも多いため、氷の使用は避けて下さい。
・肉、魚介類は、火が良く通っていることを確認して下さい。生や加熱不十分の場合、食中毒やA型肝炎、各種寄生虫症の原因となります。卵も生食は避けて下さい。
・高額な医療費や移送費にも対応した海外旅行保険に加入することをお勧めします。
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ベナン
自然災害情報
現状
生じやすい自然災害はありません。
トラベルアドバイス
・生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)些細なことから暴動に発展するおそれがあることから、人が多く集まる場所には、不用意に近寄らないでください。
(2)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)水道水は、細菌、寄生虫、ウイルスで汚染されている可能性がありますので、必ず濾水器を通すか、煮沸滅菌して飲用して下さい。市販のミネラルウォーターの場合は自分で封を切ることを確認して下さい。レストランの氷は水道水から作られていることも多いため、氷の使用は避けて下さい。
(2)肉、魚介類は、火が良く通っていることを確認して下さい。生や加熱不十分の場合、食中毒やA型肝炎、各種寄生虫症の原因となります。卵も生食は避けて下さい。
(3)高額な医療費や移送費にも対応した海外旅行保険に加入することをお勧めします。
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自然災害について
(1)生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
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緊急連絡先
在ベナン日本国大使館
電話:(229)-21-30-59-86
FAX:(229)-21-30-59-94
住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU BENIN
西アフリカの国・地域