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マリ Mali |
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危険度4: |
危険度とは?
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危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。 |
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❗️危険要因(マリ) ●テロ事件 ・イスラム過激派武装勢力によるマリ軍隊や国連PKO部隊等を標的としたテロ事件が続発しています。
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⚠️要注意エリア ●マリ全土 【渡航するのは止めて下さい!】 ・イスラム過激派武装勢力によるマリ軍隊や国連PKO部隊等を標的としたテロ事件が続発しています。
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マリ
テロ情報
現状
サハラ砂漠南部、マリ北部3州(キダル州、ガオ州、トンブクトゥ州)は、広大な国境(全長7,000Km)及び起伏の激しい砂漠の地形、自治、独立を求める遊牧民トゥアレグ族による度重なる反乱によって、1960年の独立以降中央政府の統治が十全に及ばない状態が長く続き、2000年代以降、イスラム過激派組織の侵入を許してきました。
2012年以降のトゥアレグ族武装集団「アザワド民族解放運動(MNLA)」とマリ軍との戦闘、トゥーレ政権(当時)の北部問題への対応及び汚職等に不満をもった一部マリ軍兵士による騒乱といった混乱に乗じて、複数のイスラム過激派組織が北部3州において勢力を伸張させ、厳格なイスラム法に基づいた支配を試みました。
2013年1月、北部地域を占拠したイスラム過激派組織が更なる南進を試みたことから、マリ暫定政府(当時)の要請を受けたフランス軍、アフリカ主導マリ国際支援ミッション(AFISMA)及びマリ軍が軍事作戦を開始し、イスラム過激派組織の大半を北部の主要都市から排除しました。
しかしながら、イスラム過激派組織の一部は引き続きマリ北部に残り、「国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)」及びマリ軍等に対して、自爆テロ、地雷、簡易爆発装置及びロケット砲等によるテロ攻撃を続けています。
また、2015年3月には首都バマコにおいてレストラン襲撃事件が、8月には中部モプチ州セバレにおいてホテル襲撃事件が、11月には再びバマコにおいてホテル襲撃事件が発生し、外国人も多く犠牲となりました。これらの事件はいずれも欧米人を始めとする外国人が頻繁に利用する場所を狙っていることから、外国人を標的としたテロであったとみられています。
さらに、これまで比較的治安維持が保たれていた中部地域でも治安の悪化が見られ「マシナ解放戦線(FLM)」を名乗るグループによるマリ軍等に対する襲撃事件も発生しています。
各組織の活動状況
イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)
2007年の結成以降、誘拐や麻薬の密売に関与しています。2012年には、マリ北部トンブクトゥに進出、占拠し、マリ北部を活動拠点の一つとしていました。2013年1月以降の仏軍等による軍事掃討作戦により弱体化しましたが、現在も同地で活動を続けています。
アル・ムラービトゥーン(Al-Mourabitoune)
2013年8月、それまでサヘル地域で活発に活動していたAQIMの分派である「西アフリカ聖戦統一運動(MUJAO)」と、AQIMを離脱したムフタール・ベルムフタール率いる「覆面部隊」が統合し、新たなイスラム過激派組織「アル・ムラービトゥーン」が結成され、2015年末以降は、再びAQIMの傘下グループとして活動を継続しています。
マシナ解放戦線(FLM)
2015年1月のセグー州ナンパラ及びモプチ州テネンクーにおけるテロ攻撃で知られるようになったイスラム過激派組織で、マリ中部でマリ軍、警察、官憲等に対する攻撃を行っています。メンバーにプル族(注:マリを中心に西アフリカ一帯に分布する民族)出身者が多いこと、また、アンサル・ディ-ンと関係を有することが指摘されていますが、その実態は不明な部分が多いとされています。
アンサル・ディ-ン(Ansar Dine)
厳格なイスラム法(シャリーア)に基づく統治を主張しており、トゥアレグ族のイヤード・アグ・ガリを指導者として活動しています。2012年、マリ北部キダル周辺を占拠しましたが、2013年、フランス軍等による軍事作戦後は、アルジェリアとの国境付近に撤退しました。しかしながら、2015年中には北部地域においてキダルのMINUSMA基地等に対する攻撃を行っているほか、中部でテロを行っているFLM等との関係が疑われています。
トラベルアドバイス
・イスラム過激派武装勢力によるマリ軍隊や国連PKO部隊等を標的としたテロ事件が続発しています。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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マリ
犯罪・誘拐情報
現状
マリでは、2013年1月、北部を占拠していたイスラム過激派グループによる南進を受けたことから、フランス軍、アフリカ主導マリ国際支援ミッション(AFISMA)軍及びマリ軍による軍事作戦が開始され、同勢力の大半は北部の主要都市から排除されました。しかしながら、北部においては現在もイスラム過激派グループによる仏軍、国連PKO部隊(MINUSMA)やマリ軍に対する攻撃が続いており、マリ北部の治安は改善したと言いがたい状況となっています。
地域別犯罪発生状況
首都バマコ
首都バマコでは、治安機関の広範囲な展開が功を奏しテロや襲撃の脅威は低いといえますが、一般犯罪に巻き込まれる可能性はありますので、生活には十分注意が必要です。特にホテルやレストラン、市場といった人の多く集まる場所では置き引きやカバンの盗難といった窃盗事件も発生しています。また、2014年11月には深夜、飲食店から自宅へ帰宅したフランス人がカージャックに遭い、銃器を所持した犯人に殺害される事件も発生していますので、夜間の外出は控えるようにしてください。また、市民の中には公共料金の値上げや、政府の不適切な資金使用による不満が燻っており、市民団体等による抗議活動が散発的に発生しているため、デモ等に注意が必要です。国内の騒乱に乗じて市中に銃器が出回り、銃器を使用した犯罪が増加傾向にあることが指摘されています。
北部3州(ガオ、キダル、トンブクトゥ州)
これらの地域では、北部に拠点を置くイスラム過激派グループや反政府北部武装勢力による、仏軍、国連PKO部隊(MINUSMA)やマリ国に対する自爆攻撃や簡易爆発装置を用いた攻撃が今も続いています。また、同地域では、外国人のみならず、国際機関所属のマリ人も誘拐されるなど、現在も余談を許さない状況が続いています。
その他の地域
モプチ州及びセグー州の北部は国連PKO部隊やマリ軍の駐屯地があることから、イスラム過激派グループの攻撃対象となる恐れがあることや、同地域にはイスラム過激派グループが敷設した地雷が未撤去となっていることから、人や車の往来のない場所への立入りは大変危険です。
トラベルアドバイス
・国民の約80%がイスラム教徒であり、酒類や豚肉を飲食する習慣がありませんので十分配慮して行動してください。
・イスラム教の寺院であるモスクにはイスラム教徒以外は入ることはできませんのでご注意ください。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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マリ
病気・感染症情報
衛生・医療事情
衛生環境の悪さと衛生教育の不十分さ、医療機関へのアクセスの困難さ、医療従事者の数とレベルが十分でないこと、薬や医用物資はほとんどが輸入品で高価かつ供給が不安定であること、有用とはいえない伝統医療を利用する人が多いことなど、発展途上国に共通する問題が挙げられます。これらは特に地方では顕著で、首都バマコとそれ以外の地域での医療環境の格差は大きいのですが、たとえ首都のバマコであっても病院で対応できる疾患には限りがあるので、まず病気にならないよう予防することが最も大切です。万が一、重症の病気や大きな怪我をした場合は、できるだけ早期に医療先進国での治療を検討した方が良いでしょう。交通事情によりその行き先はほとんどの場合、フランス・パリになります。緊急移送などの場合は、その移送費や医療費が大変高額になりますので、その費用が十分カバーされている海外旅行保険への加入をお勧めします。
上水道はバマコ市内の一部で利用できますが、水道設備が古く、また貯水タンクの清掃が行われていないため、水道水は濁っていることがあり、そのまま飲用するには適しません。市販のペットボトル入り飲用水の飲用をおすすめします。下水道は普及しておらず、汚水は溝や川にほぼ垂れ流しです。街中ではゴミを道端や広場にそのまま放置していることが多いので、ペットボトルやビニール袋が道路や溝や川に散乱し、風の強い日には埃と共に舞い上がっています。舗装されて整備されている道路は少なく、乾期には砂埃が舞い、雨季には水たまりやぬかるみが増えて蚊の発生源になっています。野菜・果物や卵などの食品が道ばたの露店で売られ、食べ物の屋台も多くありますが、ハエも多く衛生的とは言えません。輸入品を扱う外国人向けのスーパーマーケットはありますが、賞味期限が切れている食品もあります。このような衛生事情のため、マラリアや感染性胃腸炎などの感染症を中心に、さまざまな疾患が発生し易い状況です。
警戒すべき病気・感染症
マラリア
マラリアはハマダラカという種類の蚊に刺されることで感染する寄生虫感染症です。人に感染するマラリア寄生虫は4種類ありますが、マリではそのほとんどが、致命的となることのある熱帯熱マラリアです。マリでは北部のサハラ砂漠地域を除く全土でみられ、蚊が多くなる雨季の6月から10月に患者が増えますが、病気自体は一年を通じて発生しています。蚊に刺された後、3日から3週間の潜伏期を経て高熱・悪寒で発症することが多いですが、熱帯熱マラリアの場合、三日熱・四日熱マラリアとは異なり発熱の間隔は不定です。嘔吐や下痢など消化器症状がみられることもあり、感染性胃腸炎との鑑別が必要になる場合もあります。熱帯熱マラリアは脳マラリア・重症貧血・肺水腫・腎不全等により急激に重症化して致死的になることがありますが、日本人など外国人は現地人に比べ重症化の頻度が高いとされるので注意が必要です。特にマラリアの多い雨期に高熱が出た場合はマラリアを考えて医療機関を受診した方がいいでしょう。診断は血液中のマラリア原虫を顕微鏡で見つけるか、迅速診断キットを用いるかして行いますが、鑑別が困難な場合もあり、当地では発熱があれば確定診断をせずにマラリアとして治療をされてしまうことが多いようです。治療は軽症あるいは早期であれば内服の治療薬を使用しますが、熱帯熱マラリアに有効なCoartem™ などのアルテミシニン合剤の経口治療薬はバマコの薬局でも入手可能です。日本で入手可能なファンシダールはアフリカの熱帯熱マラリアには耐性ができており有効ではありません。重症であればアーテメーターやキニーネなどの注射薬を使用します。ただし、重症となった場合、人工呼吸器管理や透析、輸血といった高度な医療が必要になることも多いため、マリでの治療は困難です。マラリアにかからないためには予防、すなわち蚊に刺されないことが最も大切です。当地のハマダラカは深夜となっても活動性が高い種類ですので、夕方から深夜までの間、蚊の多い場所は避ける、長袖・長ズボンを着用する、蚊帳を使用するといった対策が重要です。虫除けスプレーは有効ですが、日本国内で販売されているものは有効成分の濃度が低いため持続時間が短いので、バマコの薬局などでも入手可能な高濃度の製品を使用した方が効果的です。また、メフロキン(メファキン「エスエス」®)、ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)、アトバコン/プログアニル合剤(マラロン®配合錠)などの予防薬は有効ですが、これには医師の処方が必要で、服用方法・期間、体調や副作用の問題もありますので、渡航前にはマラリアに詳しいトラベルクリニックなどに事前に相談して入手して下さい。特にマラリアの多い南部地域への滞在を計画している場合は予防薬の服用をお勧めします。なお、当地のマラリアはクロロキン耐性で、クロロキンは予防・治療ともに有効ではありません。
感染性胃腸炎
衛生状態が悪いため一年を通して非常に多い疾患です。ウイルス、細菌、アメーバ・寄生虫などに汚染された食べ物、飲み物を口から摂取することで感染し、嘔吐・下痢、発熱などの症状を来します。症状は病原体により摂取直後から現れることもあれば、数時間から数日たって出ることもあります。当地の医療機関では原因となる菌や寄生虫が同定されることはなく、嘔吐・発熱・下痢などの症状が見られたら、数種類の抗生物質、時にはマラリア治療薬が同時に処方されることが多いのですが、実際には抗生物質を必要とする細菌感染症はそれほど多くありません。むしろ嘔吐や下痢による脱水への対処として、十分な量の水分・電解質(塩分)をできれば経口補水塩(ORS)で補給することが最も重要です。下痢止めの薬は原則使わない方が良いでしょう。また、日本ではほとんどみることのない寄生虫のジアルディア(ランブル鞭毛虫)胃腸炎は比較的多く、アメーバが原因となる腸炎もよくあるので、メトロニダゾール(フラジール®)が役に立つことは多いです。感染性胃腸炎の予防には、疑わしい食べ物や飲み物には手を出さず、よく火の通った物を食べることが大切です。腸チフスやコレラに対して有効なワクチンがありますが、日本では承認されておらず、接種できる場所が限られます。
熱中症・脱水症
マリは、サヘル乾燥地帯に位置し、特に3月から5月の乾期は非常に乾燥して最高気温は35度~45度になるため、水分摂取が不足すると熱中症・脱水症になる恐れがあります。熱中症は倦怠感で始まり、発熱・けいれん、さらには意識障害、多臓器不全を来し、死に至ることもある危険な疾患です。マリでは乾燥と高温のため汗が出てもすぐ乾いてしまい、脱水に気付かないこともあります。熱中症や脱水症の予防のためには、意識して十分な水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの塩分)を補給することが必要です。外出時には安全な水が十分に手に入らない場合が多いので、あらかじめ十分な量の水を携帯して行きましょう。また、下痢や嘔吐、発熱時にも脱水症になりやすく、スポーツドリンクやORS(経口補水塩)の飲用で失われた水分と電解質の補給が必要です。
呼吸器疾患
当地は年間を通じてほこりが多く、呼吸器には厳しい環境ですが、特に、ハルマッタンと呼ばれるサハラ砂漠から飛来する細かい粉塵を含んだ季節風の吹く12月から3月頃までは、その砂塵の影響で咳や痰などの呼吸器症状を訴える人が特に多くなり、気管支ぜんそくなど慢性の呼吸器疾患を持っている人は症状が悪化することもあります。3月から5月は気温が非常に高く、かつ湿度も20~30%とかなり乾燥しているので、のどや鼻を痛める人が多くなります。さらに首都バマコでは土埃に加え、整備状態の悪い車やバイクから出される排気ガスも呼吸器を痛める原因となります。
髄膜炎菌性髄膜炎
マリは大部分が髄膜炎ベルトと呼ばれる髄膜炎菌による髄膜炎の多発地帯に含まれます。ここ数年マリでは大きな流行はありませんでしたが、近隣諸国では流行がみられました。主に乾期に流行し、人から人へ飛沫感染します。特有の皮疹(出血斑)と発熱・頭痛・項部硬直・嘔吐・意識障害などの症状が見られ、早期に治療をしないと致死的になったり重篤な後遺症を残したりします。予防にはワクチンが有効ですが日本には認可されたワクチンがありません。輸入ワクチンを使うか欧米諸国などで接種を受けるしかありませんが、この場合もA、C、Y、W-135の4つの型を含んだ4価のワクチンが適当です。
オンコセルカ症(回旋糸状虫症)
ブユに刺された後、掻痒感、腫瘤を形成し、長期間放置すると失明に至ります。
アフリカ・トリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)
ツェツェバエに刺されることで感染し、発熱、リンパ節炎で発症します。病気が進行すると中枢神経が冒され意識障害を来し、死に至ることがあります。
ビルハルツ住血吸虫症
川や湖、沼などの汚染された淡水にふれると皮膚から寄生虫の幼虫が侵入して皮膚炎、発熱・頭痛や頻尿・血尿などの症状を呈します。慢性化すると膀胱壁に定着し、尿管閉塞から腎不全を来すこともあります。
ハエ蛆症
さまざまな種類のハエが、人の皮膚や耳などに卵を産んだり、ハエの卵が衣服で孵化し、着た人の皮膚に幼虫が進入したりして痒みを伴う硬いしこりができます。
黄熱病
ネッタイシマカにより媒介されるウイルス性疾患です。マリでの大規模な流行はこれまで報告されていませんが、隣接するセネガル、ブルキナファソ、コートジボワールでは過去に流行がありました。マリ入国の際には1歳を超えるすべての渡航者について予防接種の証明書(イエローカード)が必要で、入国の10日前までに接種する必要があります。予防接種の有効期間は10年です。
狂犬病
狂犬病は狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれることにより感染し、早期に治療をせずに発症した場合、ほぼ100%が死亡する病気です。疑わしい動物に咬まれた場合は狂犬病ワクチンを複数回接種して治療します。通常バマコの医療機関でも治療が可能ですが、ワクチンの在庫が常時あるとは限りません。マリでは野犬が多く、感染の恐れは否定できないので、むやみに動物に接触しないことはもちろんですが、あらかじめワクチン接種を受けておくことをお勧めします。
A型肝炎
A型肝炎ウイルスに汚染された生水や野菜、魚介類を飲食することで発症します。治療は対症療法です。手洗いと飲食物を十分加熱処理することが重要です。予防接種もあり、日本の国産ワクチン(エイムゲン®)は従来接種対象が16歳以上となっていましたが、現在では1歳以上の小児への接種も認められています。
破傷風
土の中にいる破傷風菌が傷口から体内に入り感染しますが、明らかな傷口がなく感染した例もあります。4日から7日の潜伏期の後、口が開けにくい・首筋が張る・手足の異常感覚などが現れます。治療が遅れると、全身を弓なりに反らせて呼吸困難となり死に至るため、早期の診断・治療が必要です。ワクチンは予防に有効ですが小児期に予防接種を済ませている場合でも、10年以上経過している場合は追加接種が必要になります。ワクチンをいつ打ったかはっきりしない場合は、けがをしたときに予防的にワクチンを打つこともあります。
結核
マリでは結核患者が十分把握されておらず、患者に対する治療も不十分です。そのため、未治療のままで結核菌を排菌している人が多数存在すると考えられます。咳をしている人の周囲や人々の密集した市場や家屋に長時間滞在することはできるだけ避けましょう。
ウイルス性出血熱(エボラ他)
2014年3月に国境を接するギニアでエボラウイルス疾患が発生し、その後シエラレオネ、リベリアへ感染が拡大しました。ナイジェリア、セネガル、アメリカ合衆国でも輸入症例が確認されています。マリでは2014年9月末の時点でエボラウイルス疾患の発生は確認されていませんが、今後マリ国内でも感染者が発生する可能性は否定できません。その後、発生が報告されました。また、マールブルグ熱、クリミア-コンゴ出血熱、ラッサ出血熱などの他のウイルス性出血熱の発生例も未だ確認されていませんが、国境を接する近隣諸国では過去に発生していますので、これらの存在も否定できません。
トラベルアドバイス
・食べ物・飲み物を介した病気にならないよう、ペットボトル入りのミネラルウォーターなど清潔な水を飲み、十分火の通ったしっかりと調理された食品を摂って下さい。屋台の食べ物は避けた方が賢明です。
・地方では病気を媒介する昆虫や毒を持った蛇・蜘蛛・サソリなどの有害動物が多種いますので、それらと接触しないよう十分注意して下さい。
・医療費が高額になることもありますので海外旅行者保険への加入をお勧めします。
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マリ
自然災害情報
現状
砂塵嵐
マリでは砂塵嵐がよく起こります。
トラベルアドバイス
・マリでは砂塵嵐がよく起こりますのでご注意ください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)イスラム過激派武装勢力によるマリ軍隊や国連PKO部隊等を標的としたテロ事件が続発しています。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)国民の約80%がイスラム教徒であり、酒類や豚肉を飲食する習慣がありませんので十分配慮して行動してください。イスラム教の寺院であるモスクにはイスラム教徒以外は入ることはできませんのでご注意ください。
(2)不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)食べ物・飲み物を介した病気にならないよう、ペットボトル入りのミネラルウォーターなど清潔な水を飲み、十分火の通ったしっかりと調理された食品を摂って下さい。屋台の食べ物は避けた方が賢明です。
(2)地方では病気を媒介する昆虫や毒を持った蛇・蜘蛛・サソリなどの有害動物が多種いますので、それらと接触しないよう十分注意して下さい。
(3)医療費が高額になることもありますので海外旅行者保険への加入をお勧めします。
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自然災害について
(1)マリでは砂塵嵐がよく起こりますのでご注意ください。
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緊急連絡先
在マリ日本国大使館
電話:(223)-2070-0150
FAX:(223)-2021-7785
住所:Iimmeuble SONIT 5ème étage, Rue 252, Port1170 Hamdallaye ACI2000, Bamako Mali
消防:18
警察:17
西アフリカの国・地域