|
|
ブルキナファソ Burkina Faso |
|
危険度3: |
危険度とは?
|
危険性が高いエリアがあるため、 渡航・滞在するにあたり十分な注意と安全対策が必要です。 |
|
|
❗️危険要因(ブルキナファソ) ●テロの脅威 ・周辺国に存在する反政府勢力やテロ組織が、国境を自由に往来し、各国への移動、密輸の経由地としてブルキナファソを利用しているとみられています。
●一般犯罪 ・ワガドゥグ、ボボデュラッソ等の大都市では、依然として窃盗、武装強盗等の事件が発生しています。
|
⚠️要注意エリア ⚠️1 マリ、ニジェール、ベナン国境周辺地域 【渡航するのは止めて下さい!】 ・マリ北部に潜伏していると言われるイスラム過激派の活動拠点に地理的に近く、特に同地域に隣接するマリ及びニジェールでは、イスラム過激派による外国人の誘拐やテロが発生しています。
|
ブルキナファソ
テロ情報
現状
ブルキナファソは、マリ、ニジェールといった政情不安定な国々を含む6か国と国境を接しています。国境の警備体制は万全とはいえず、以前から、周辺国に存在する反政府勢力やテロ組織が、国境を自由に往来し、各国への移動、密輸の経由地として同国を利用しているとみられています。特に北部のマリ、ニジェールとの国境沿い、西部のマリとの国境沿い、東部のニジェールとの国境沿いにおいては、武装集団による憲兵隊襲撃事件、殺人事件、誘拐事件が多数発生しています。
ブルキナファソにおいては、約1年間の暫定政権期間を経て、2015年11月に大統領・国民議会選挙が実施され、同年12月にロック・カボレ大統領が就任しました。しかし、2016年1月、首都ワガドゥグにおいて、武装集団によるホテル及びカフェ・レストラン襲撃事件が発生し、外国人多数を含む30人が死亡、71人が負傷しました。事件後、イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)が犯行声明を発出しました。また同日、北部サヘル地方においても、オーストラリア人医師夫妻の誘拐事件及び国家憲兵隊襲撃事件が発生しました。
上記事件の発生を受けて、国内の治安警備は強化されているとみられますが、そもそも政府の慢性的な財源不足により治安機関に対しての人員配置、装備等の配備が十分とはいえないなど、治安機関の治安維持能力が十分に機能しているとはいえない状況であることから、国内においてのテロ対策、国境警備等について不安が残る状況となっています。
各組織の活動状況
アル・ムラービトゥ-ン
2013年8月、MUJAO(西アフリカの一神教と聖戦集団)とアルジェリア・イナメナスにおける天然ガスプラント襲撃テロ事件の首謀者とされるムフタール・ベル・ムフタール率いる覆面部隊が合併したイスラム過激派組織であり、2015年12月にAQIMと統合したと報じられています。2015年4月のルーマニア人誘拐事件及び2016年1月のオーストラリア人医師夫妻誘拐事件に関して犯行声明を発出しました。また、2016年1月15日のワガドゥグにおけるホテル襲撃事件の実行犯とされています。
イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)
アルジェリア北部山岳地域及び南部、マリ、ニジェール、モーリタニアなどのサヘル地域に進出しているテロ組織で、戦闘員は数百人程度とされています。アルジェリア政府の打倒、イスラム国家の樹立を掲げています。2016年1月15日のワガドゥグにおけるホテル、襲撃事件の犯行声明を発出しています。
アンサール・ディーン
主としてマリ国北部で活動するイスラム系武装組織で、ブルキナファソ北部の国境沿いにおいても活動している可能性が指摘されています。厳格なイスラム法に基づく統治を主張しています。
トラベルアドバイス
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
閉じる
ブルキナファソ
犯罪・誘拐情報
現状
ブルキナファソは、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、マリ、ニジェールの6か国と国境を接しています。これらの国々のなかには、マリ、ニジェールといった政情不安定な国々も含まれていますが、ブルキナファソの国境における警備体制は万全とはいえず、これまでも、周辺国に存在する反政府勢力やテロ組織が当国の国境を自由に往き来し、第三国への移動、密輸の経由地として利用していると言われています。また、ブルキナファソ北東部は、当国治安機関の慢性的な資金難により、警察署、憲兵隊事務所等、治安維持のための施設の数が少なく、配置されている治安要員の数も十分とはいえません。このため、同地域の治安は悪化しており、路上封鎖強盗等の凶悪犯罪が頻繁に発生しています。さらに、同地域においては、「アル・ムラービトゥーン」や「MNLA:アザワド解放国民運動」等の過激派組織が活動を行っている可能性も指摘されており、誘拐、テロに関しても十分な注意が必要となる、大変危険な地域となっています。
首都ワガドゥグ等の都市部においては、富裕層、外国人、旅行者等の金銭を狙った犯罪が頻繁に発生し、昨今は、昼夜を問わずバイクを使用したひったくりが多発しています。また、夜間には、銃器を使用する強盗等の凶悪犯罪も多く発生しています。このため、ブルキナファソに滞在される方は、犯罪や事件事故に巻き込まれないためにも、特に夜間の不要不急な外出は控え、移動する場合は、短距離であっても車を使うといったような予防措置を常に心掛け、周囲への警戒を怠らないよう平素より安全対策に努めてください。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
閉じる
ブルキナファソ
病気・感染症情報
衛生・医療事情
ブルキナファソの医療レベルは、先進国と比較して厳しい医療水準と判断せざるを得ません。日常的に断水・停電が起こり、このような環境下での診療が前提となります。そして肝心の病院においては数、質ともに大きく立ち遅れています。当地で重篤な疾病や大けが等が発生し、国内での治療が困難な場合には、医療先進国に緊急移送する必要があります。万一に備え、緊急移送を含む十分な補償内容の海外旅行保険へ加入しておくことを強くお勧めします。
薬に関しては首都ワガドゥグの薬局でマラリア治療薬も含めて、多くの薬が医師の処方箋がなくても購入出来ます。
警戒すべき病気・感染症
マラリア
マラリアはハマダラカによって媒介され、吸血の際にマラリア原虫が体内に侵入し、1週間から3週間前後の潜伏期を経て発熱、貧血、脾腫を主症状に発症します。主に熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、卵形マラリア、四日熱マラリアの4種類がありますが、中でも熱帯熱マラリアは短期間に脳症、急性腎不全、出血傾向、肺水腫、低血糖等の重篤な合併症を引き起こす(重症化)ことがあり、注意が必要です。
地方と都会では差がありますが、マラリアの危険については首都ワガドゥグにおいても同様と考える必要があります。そして蚊の大量発生が見込まれる雨季はもちろんのこと、一年を通して注意を払う必要があります。従ってハマダラカの生息に適している沼地や人工貯水池の近くでの居住や滞在は避けることを勧めます。ハマダラカの活動は夕方から明け方にかけてであり、予防策としては長袖や比較的熱を吸収しない白い服の着用、虫除け剤の使用、家屋にもよりますが就寝時の蚊帳の使用、そして予防薬(Malarone®やmefloquineであるLariam®、Mephaquin®、Mefliam®等)の服用等が挙げられます。また24℃以下の気温では蚊の吸血活動は急速に低下すると云われており、ある程度エアコンを利用するのもよいと思われます。
急な発熱を認める場合には、まずマラリアを念頭において速やかに対処する必要があります。重症化する熱帯熱マラリアの場合には症状も急速に進行し、治療が遅れれば命にかかわる場合もあるからです。治療としてはartemetherの合剤であるCoartem®やArtefan®が当地でもよく使用されます。重症化した場合、クリニックではQuinine(キニーネ)の静注を行うことがありますが、副作用(胃腸障害、肝障害、腎機能障害、心毒性等)についても十分な注意が必要となります。
髄膜炎菌性髄膜炎
当地はいわゆる赤道直下の髄膜炎菌ベルト地帯に当たり、主に乾季に髄膜炎菌(N.meningitidis)の飛沫感染により流行します。最近では2007年に全土で24,423名の患者が発生し(保健省統計)、致死率は7.3%に上りました。また2010年の1月以降も急速に流行し、3ヶ月間だけで630名が死亡しました。急激に発症し、激しい頭痛、悪寒、発熱(38~40℃)を伴い、さらにそのまま敗血症、ショック状態に移行することもあります。
治療には抗生物質の投与が必要であり、ワクチンとしてはACWYの4価のものが推奨されます。ただワクチンの効果としては長くても5年と考え、当地で3年を越えて滞在するのであれば一度追加接種を考慮する必要があります。さらに2010年初頭に当地で流行した髄膜炎の起因菌は主にA群髄膜炎菌でしたが、中にはX群のものも認められました。従ってワクチンの接種で全てを防ぐことが出来ない点にも注意が必要です。
黄熱病、デング熱その他熱性疾患
黄熱病、デング熱ともネッタイシマカによって媒介されるウイルス性(Flavivirus族)熱性疾患ですが、中でも黄熱病は3~6日間の潜伏期を経て発熱、黄疸、出血傾向を示し、致死率60%にも達する恐ろしい疾患です。現在は当地でもワクチンの接種が普及していますし、入国に際してワクチン接種が義務づけられています。
日本でも患者が確認されたデング熱は2~15日間の潜伏期を経て不快感、倦怠感に続く突然の発熱、頭痛、筋肉痛となって発症します。自然に解熱することもありますが、デング出血熱に移行した場合には出血とショックに対して輸血を含めた治療が必要となります。
当地においてはこれら熱性疾患も時としてマラリアと診断される傾向もあるため、医療機関を受診する際には医師の言うことを鵜呑みにし過ぎないよう配慮も必要です。
感染性胃腸障害
大部分が不衛生な水を摂取することによって生じる感染性腸炎で、多くは下痢、腹痛、発熱を伴います。コレラは米のとぎ汁様の大量の下痢と嘔吐を伴うため急激な脱水に陥り、2005年には1,050名の患者が発生し、16名の死者が出ました。細菌性赤痢は血便を伴います。また当地では新鮮な卵を手に入れることは困難であり、加熱処理を加えなければサルモネラ食中毒の危険もあります。不衛生な食品環境は腸チフスの原因にもなります。
時に寄生虫疾患としてランブル鞭毛虫の感染によるジアルジア症も認められます。これはランブル鞭毛虫の嚢子(シスト)を経口摂取することにより、ほぼ2週間の潜伏期を経て十二指腸や小腸で栄養型が繁殖し、下痢、腹痛、嘔吐等の消化器症状を引き起こすものです。
これらの疾患は的確に診断され治療されれば問題ありませんが、何よりも不衛生な水を摂取しないよう心掛けることが重要となります。
上気道炎・呼吸器疾患
首都ワガドゥグにおいてですら、市民の交通手段としての公共交通機関の整備は大きく立ち遅れています。市民の富裕層は自家用車を用いますが、他の多くの市民の交通手段となっているのは手軽なバイク等の二輪車両となります。朝晩の通勤時間帯に一斉に市民が移動するため、その時間には道路上に大量の車両が溢れます。車両の多くは整備不良であり、排出されるガスと細かい粉塵は深刻な大気汚染を引き起こしています。これが原因で上気道炎等の呼吸器症状が増悪するケースもあります。喘息などの持病がある方は薬剤を持参する必要があります。
狂犬病
狂犬病ウイルス(Rabies virus)に感染している動物から、咬傷を介して感染します。30~90日間の潜伏期の後に頭痛、咬傷部位の灼熱感、幻覚、興奮、恐水状態を引き起こし、そのまま脳神経や全身の筋肉が麻痺し昏睡状態に移行、ほぼ全例死に至ります。従って狂犬病ワクチンの暴露後接種はもちろんのこと暴露前接種は疾患を予防する上でとても重要となります。そしてワガドゥグ市内にも野良犬は多く、注意が必要です。
住血吸虫症
淡水産貝から遊出した住血吸虫の幼虫(セルカリア)が、河川や湖での遊泳、農作業の際に皮膚から体内に侵入し、腸管や膀胱に寄生しながら多彩な症状を引き起こします。従って上記の場所に遊泳目的で入ることは勧められません。どうしても必要な作業の際には長靴や防水手袋等の装備が必要です。
破傷風
土壌に生息する破傷風菌(Clostridium tetani)が深い外傷創を通して感染し、菌が産出する毒素が筋痙攣を起こします。初期は開口障害や顔面筋痙攣による痙笑を認めますが、痙攣発作期には腱反射が亢進し、呼吸困難を経て死亡することもあります。
事前の予防接種は有効です。尚破傷風はいったん発症した後に回復しても免疫が形成されないので、回復後に破傷風の予防接種を一通り受ける事が求められます。
後天性免疫不全症候群(AIDS)
2010年度の保健省の統計によれば、2008年において15~49歳までの国民の2.0%がヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者と報告されています。しかも都市部の平均は3.1%、首都ワガドゥグでは4.0%との数値が報告されています。
トラベルアドバイス
・水道水や地下水は飲料には適していませんが、食器の洗浄などは可能です。フィルターを通した上に煮沸するか、ミネラルウォーターを飲むことが最も推奨されます。
・ブルキナファソはマラリア流行国ですので、蚊にさされないために肌を露出しない服装を着用し、夜間の行動には十分注意して下さい。
・医療費が高額になることもありますので海外旅行者保険への加入をお勧めします。
閉じる
ブルキナファソ
自然災害情報
現状
生じやすい自然災害はありません。
トラベルアドバイス
・生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
閉じる
トラベルアドバイス
-
テロについて
(1)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
-
犯罪・誘拐について
(1)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(2)不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
-
病気・感染症について
(1)水道水や地下水は飲料には適していませんが、食器の洗浄などは可能です。フィルターを通した上に煮沸するか、ミネラルウォーターを飲むことが最も推奨されます。
(2)ブルキナファソはマラリア流行国ですので、蚊にさされないために肌を露出しない服装を着用し、夜間の行動には十分注意して下さい。
(3)医療費が高額になることもありますので海外旅行者保険への加入をお勧めします。
-
自然災害について
(1)生じやすい自然災害はありませんが一般的な警戒は怠らないでください。
-
緊急連絡先
在ブルキナファソ日本国大使館
電話:(226)-7020-0342
FAX:(226)-2537-6581
住所:01BP5560 Ouagadougou 01 parcelle 05 du lot no 09 de la zone a section B du secteur no.15 Quartier OUAGA2000 BURKINAFASO
消防:18
警察:17
西アフリカの国・地域