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Philippines フィリピン |
総合危険度:3.7
(総合危険ポイント:6216.1)
危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。
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誘拐
危険度:-
(危険ポイント:-)
フィリピン南部ミンダナオ地方を中心に反政府勢力等による誘拐事件が発生しています。フィリピン全土では、2015年に、38件の身代金目的誘拐が発生しており、その多くがマニラ首都圏を含む中部ルソン及び中部・西部ミンダナオで発生しています。一般に、フィリピンでは、外国人を含む富裕層が誘拐の標的とされることが多いとされています。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
・日常の行動をパターン化せず、出勤ルート・時間等は変化を持たせましょう。
・日頃から、周辺の様子について、普段と違うかどうか注意する習慣をつけましょう。(監視・尾行等に敏感に気付くことが重要)
・個人情報の管理を徹底してください。
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傷害・暴行
危険度:-
(危険ポイント:-)
マニラ首都圏等において、大規模なデモ、クーデ ター未遂事件、大統領・上院・下院・バランガイ(最小の行政単位)等各種選挙をめぐる選挙運動の過熱化に伴う暴力事件等が発生しています。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
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窃盗
危険度:0.7
(危険ポイント:213.8)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
マニラ首都圏では特に、デパートやショッピング・モール、公共交通機関(バス、ジプニー、トライシクル、国鉄、高架鉄道(LRT,MRT)等を利用した際のスリ被害、ホテルやレストランでの置き引きの被害が依然として発生しており、日本人も被害に遭っています。特に財布、スマートフォン、タブレット端末、ウエストポーチ、セカンドバッグ等の窃盗被害が目立ちます。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・親しげに近づいてくる女性には注意しましょう。(飲食物に薬を混入され、昏睡状態になった時に現金を盗まれる場合があります。)
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
・警官から現金を不当に要求されたら、支払いを拒み、大使館に連絡しましょう。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
356.2 |
フィリピン |
113.8 |
(最新データ)
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強盗・強奪
危険度:-
(危険ポイント:-)
路上強盗
日本人の被害例としては、歓楽街等を歩行中、男性 2~3人組に拳銃で脅され、所持していたバッグを奪われたり、複数の少年に取り囲まれ、胸ぐらを掴まれたりしてバッグを奪われる事件、多額の現金の入ったバッグを持って通勤しようとして勤務先近くの路上で銃器を持った犯人に待ち伏せされ、バッグを奪われる事件が発生しています。また、乗り合わせたジプニーが拳銃を持った複数の強盗に襲われたなどの事件もあります。
タクシー強盗
在留邦人もよく利用するマニラ首都圏マカティ市、パサイ市,マニラ市にある商業施設・日本飲食店を含む界隈や外国人旅行者の利用も多いマニラ市エルミタ地区等の歓楽街界隈から乗車した流しのタクシー内で強盗が発生しています。車両発車後、暫くして複数の男性が乗り込んで来て犯行に及ぶケース (運転手も犯行グループの一味)や、運転手が単独で犯行に及ぶケースも報告されています。
また白昼、日本人を含む外国人旅行者がニノイ・アキノ(マニラ)国際空港(NAIA)から乗車した流し等のタクシーで、行き先(マニラ市内ホテル)に向かう途中で運転手が突然凶器(銃器)を持ち出し、犯行に及ぶ事件も依然として発生しています。
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強姦・強制猥褻
危険度:0.7
(危険ポイント:9.7)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
強姦事件は日本と比較して発生率が極めて高いので、日頃の行動には慎重かつ細心の注意 を払う必要があります。
・夜間の女性の一人歩きは極力避け、タクシー等を利用しましょう。
・夜間の公衆トイレ・公園・人通りの少ない場所、街灯がない暗い道路を避けて歩いてください。
・見知らぬ者からの誘い(食事、観光案内等)には安易に乗らないでください。
・知り合って間がないなど、素性のよくわからない者の家に安易に行ってはいけません。またアパートのオーナー等であっても安易に自分の部屋に入れないでください。
・バー等で見知らぬ者から勧められる飲物には、特に注意しましょう。
・旅行やドライブは複数で計画的に行動するよう心掛けてください。
・身体の露出が多い服装での外出は控えましょう。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
6.8 |
フィリピン |
1.9 |
(最新データ)
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テロ
危険度:2.8
(危険ポイント:11.4)
危険性が高い項目であるため、渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
フィリピンには、モロ・イスラム解放戦線(MILF)過激派、バンサモロ・イスラム自由戦士団(BIFF)、モロ民族解放戦線ミスアリ派(MNLF-MG)、アブ・サヤフ・グループ(ASG)、マウテ・グループ等といったイスラム系反政府勢力・過激派組織や、共産系反政府勢力(新人民軍(NPA)等)が存在し、これまで主にミンダナオ地方(西部及びスールー海島嶼部等)で無差別爆弾事件、身代金目的誘拐事件、襲撃事件等のテロ活動を展開しています。
2014年3月、フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)の間において、ミンダナオ和平合意に署名がなされたものの、最終合意に向けた手続きは未だ終結しておらず、また2017年2月現在、フィリピン政府と共産系反政府勢力(NPA)との和平プロセスも暗礁に乗り上げるなど,不透明な情勢がいまも続 いています。そうした中、そもそも政府側とMILFとの和平交渉に異を唱えているBIFF等イスラム反政府組織は、ミンダナオ地方において国軍との間で衝突・交戦を繰り返しており、爆弾テロ事件をたびたび惹き起こすなど、治安情勢は未だ流動的な状況にあります。
ISILは日本人をテロ等の標的にすることを明言しています。特にASGの一部のグループは、ISILに対し忠誠を表明しており、またBIFFなど他の組織にもISILとの同盟をアピールする動きが見られることなどから、こうした動きには引き続き細心の注意を払っていく必要があります。
2016年9月には、ダバオ市内ロハス夜間市場において爆弾テロ事件が発生し、15人が死亡、60人以上が負傷したほか同年11月にはマニラ首都圏パサイ市内にある米国大使館前路上において爆発物が発見されるなど、主要都市部においても危機的な状況が続いています。都市部においてはまた、実際に事件は発生しなくても、「爆発物を仕掛けた」などの情報を受け、実際に多くの人々が治安当局の指示で避難するような例も発生することがありますので注意が必要です。主要都市部、特に首都圏でテロ事件が発生すればそれ自体、テロリストにとっては国際的に存在を示すことになることから、主要都市部が常にテロの標的となる可能性があることを、あらためて認識する必 要があります。
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国内での死傷者数(人) |
日本 |
0 |
フィリピン |
355 |
(最新データ)
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殺人
危険度:1.9
(危険ポイント:152.3)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
フィリピン全土には密造銃、登録していない、あるいは更新をしていない違法拳銃等が数多く出回っており、犯罪に用いられていることや、一般市民でも、警察へ銃の登録・許可を得ることにより、合法的に銃の所持・携行が認められるため、些細なことで恐喝、強請(ゆすり)、誘拐、殺人等の犯罪を生みやすい社会土壌があることを認識しておくことが非常に大切です。
残念ながら、フィリピンは世界中で日本人の殺人事件が最も多い国のひとつとなっています。事件の多くは、フィリピン人と何らかの接点を有しており、商売上のトラブル、怨恨等に起因するものと推察されます。また外国人の例ですが、夜間強盗に遭い、抵抗したり、突然逃げ出したりして射殺されるケースもたびたび起きています。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
フィリピン |
9.8 |
(最新データ)
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政情不安
危険度:1.1
(危険ポイント:3.2)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
フィリピン国家警察(Philippine National Police/PNP)によれば、フィリピン全土には密造銃、登録していない、あるいは更新をしていない違法拳銃等が数多く出回っており、犯罪に用いられていることや、一般市民でも、警察へ銃の登録・許可を得ることにより、合法的に銃の所持・携行が認められるため、些細なことで恐喝、強請(ゆすり)、誘拐、殺人等の犯罪を生みやすい社会土壌があることを認識しておくことが非常に大切です。
またフィリピンでは、イスラム系反政府勢力(バンサモロ・イスラム自由戦士団(BIFF)、モロ民族解放戦線ミスアリ派(MNLF-MG)、アブ・サヤフ・グループ(ASG)、ラハ・ソレイマン・イスラム運動(RSIM)等)や共産系反政府勢力(新人民軍(NPA)等)が存在し、これまで、主にミンダナオ地方で無差別爆弾事件、身代金目的誘拐事件、襲撃事件等のテロ活動を展開しているそうです。
マニラ首都圏ではたびたび、爆発物を仕掛けたとの脅迫が電話やテキストで寄せられ、その場に居合わせた人々が治安当局の指示で避難したケースも発生しています。
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自然災害
危険度:4.7
(危険ポイント:43234.4)
危険性が極めて高い項目であるため、 渡航・滞在するのはお控えください。
フィリピンは、地震、台風、火山等、大規模自然災害の脅威にもさらされています。たとえば台風。台風がひとたび上陸すれば、交通機関は麻痺し、家屋の浸水、道路の冠水、高潮、土砂崩れ等多くの被害が発生します。2013年11月には、過去に類を見ないほど猛烈な台風30号(台風ヨランダ)が上陸し、6千名以上の命が失われました。そして火山。1991年には、マニラ首都圏から北東約100kmの距離にあるピナトゥボ火山が20世紀最大級と言われる大噴火を起こし、火砕流等によって数百名に及ぶ死者を出しましたし、2014年にはマヨン火山も活動を活発化させ、その警戒レベルが高まってきています。それに地震。2013年にはビサヤ地方(ボホール島)、最近2017年2月にはミンダナオ北東部で強い地震が発生し、それぞれ大きな被害も出ています。
・毎年、多くの台風が発生しフィリピンに甚大な影響を与えています。フィリピンに影響を与える台風の多くが6月〜12月の機関に発生しているため、該当期間にフィリピンに渡航予定である方は、事前に現地の天気予報を確認しましょう。
・フィリピンには数多くの活火山が存在しているため、渡航の際はフィリピン政府が指定している危険地域には立ち入らないようご注意ください。
・フィリピンではマグニチュード1.5以上の地震が毎年200回程度発生しているため、滞在先のホテルの緊急避難口を必ず確認して下さい。また、地震発生後は津波の危険性があるため、ビーチなどの沿岸部にいる場合は高台に避難しましょう。
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2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
フィリピン |
56,094,985 |
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交通機関事故
危険度:1.2
(危険ポイント:5388.3)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
主な交通手段としては、バスやジプニー、トライシクル等が庶民の足として親しまれていますが、運転が乱暴であったり、整備が十分でない、あるいは保険に加入していないなど、その安全水準は日本に比べて非常に低い状況にあります。また車内で強盗やスリ等の被害に遭う事例も多発していますので、その利用に当たっては十分な注意が必要です。
7,000以上の島々から構成されるフィリピンでは、船舶が島々への移動の主要交通手段となっていますが、その運航については必ずしも十分な安全基準を満たしているとは言い難い例もあり、これまで度々、船舶同士の衝突事故や沈没、座礁事故等が発生しています。2013年8月には、ビサヤ地方セブ州において乗客・乗員831人を乗せた大型フェリーが貨物船と衝突・沈没し、死者・行方不明者137人を出す惨事となりました。特に、フィリピンの学校が夏期休暇となる4月から6月にかけては、多くの人の移動が見込まれることから、定員以上の乗客を乗せて船舶を運行するという例も少なくなく、注意が必要です。
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人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
フィリピン |
6.7 |
(最新データ)
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フィリピン
テロ情報
現状
日本外務省の情報によると、フィリピンでは、イスラム系反政府勢力(バンサモロ・イスラム自由戦士団(BIFF)、モロ民族解放戦線ミスアリ派(MNLF-MG)、アブ・サヤフ・グループ(ASG)、ラハ・ソレイマン・イスラム運動(RSIM)等)や共産系反政府勢力(新人民軍(NPA)等)が存在し、これまで、主にミンダナオ地方で無差別爆弾事件、身代金目的誘拐事件、襲撃事件等のテロ活動を展開しているそうです。
マニラ首都圏ではたびたび、爆発物を仕掛けたとの脅迫が電話やテキストで寄せられ、その場に居合わせた人々が治安当局の指示で避難したケースも発生しています。
直近では、2016年12月24日にミンダナオ島において、ミサ中の教会の外で手投げ弾が爆発し、16人がけがをする事件が起きています。
トラベルアドバイス
・日頃からニュースなどでフィリピンの政治、社会情勢を把握することを心がけ、情勢の推移には注意して下さい。
・テロの標的として軍関係施設や主要外国政府関連施設等に限らず、外国人を含む不特定多数の人が集まる公共施設、レストラン、ショッピング・モール、ナイトクラブ、公共交通機関なども対象とする傾向があるため身の周りには十分注意して下さい。
・フィリピンの祝祭日にあわせて、爆発事件が起きたこともありますので祝祭日にも注意を払ってください。
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フィリピン
犯罪・誘拐情報
犯罪の特徴
2015年のフィリピンの犯罪発生件数は約68万件で、このうち、殺人事件は約1万件、強盗事件は約8万件です。殺人事件の発生率(発生件数を人口で除したもの)は日本の約13倍、強盗事件は約14倍です。毎年犯罪被害にあう日本人が多くいます。
フィリピン国家警察によると、フィリピンでは密造銃、違法拳銃等が110万丁以上出回っており、犯罪に用いられています。一般人でも、警察への銃の登録・許可を得ることで、合法的に銃の所持・携行が認められています。恐喝、ゆすり、誘拐、殺人等の犯罪につながりやすい社会性であることを理解しておくことが重要です。
起こる可能性の高い犯罪
窃盗
デパートやショッピング・モール、公共交通機関(バス,
ジプニー、トライシクル、国鉄、高架鉄道(LRT、MRT))等を利用した際のスリ被害、ホテルやレストランでの置き引きの被害は多く発生し、財布、スマートフォン、タブレット端末、ウエストポーチ、セカンドバッグ等の窃盗被害が目立っています。
マニラ市やセブ市の繁華街では、急に子供に取り囲まれ、気を奪われている隙にバッグから財布を抜き取られるケースが多くあります。子供たちは、比較的高齢の外国人を対象に犯行に及んでいるようです。また、こうした子供を追い払ってくれ一見親切そうに見えたフィリピン人により、睡眠薬強盗の被害に遭ったとの報告もあるそうです。
タクシー強盗
マニラ首都圏マカティ市、パサイ市、マニラ市にある商業施設・日本飲食店を含む界隈や外国人旅行者の利用も多いマニラ市エルミタ地区等の歓楽街界隈から乗車した流しのタクシー内で強盗が発生しています。また、マニラ空港から乗車したタクシーで運転手が突然、犯行に及ぶ事件も発生しています。
殺人
日本人が犠牲となる殺人事件が発生しており、フィリピンは世界の中でも日本人の殺人事件が多い国となっています。夜間、銃で金銭を要求された際に、抵抗したり、突然逃げようとしたところを射殺されたというケースが起きています。
強姦
2015年、フィリピン全土で、10,298件の強姦事件が発生しています。強姦発生は日本の犯罪率の約11倍であり、露出度の高い服装や挑発的な服装の着用は控える、薄暗い公園などの人気のない場所は避けるなど日頃の行動には気をつけて下さい。
トラベルアドバイス
・子供たちによる外国人を狙った窃盗が発生しておりますので人前で財布やスマートフォン等を見せたり使ったりすることは控えてください。
・マニラ首都圏マカティ市、パサイ市、マニラ市にある商業施設・日本飲食店を含む界隈や歓楽街界隈から乗車したタクシー内で強盗が発生しています。また、マニラ空港から乗車したタクシーで運転手が突然、犯行に及ぶ事件も発生していますのでタクシーを利用する際は、複数名で利用し、相手から出された飲み物は絶対に飲まないでください。
・フィリピンは世界の中でも日本人の殺人事件が多い国となっています。フィリピン人はプライドが高いため過激な言動は慎んでください。また、ホールドアップされた場合には抵抗したり、ズボンのポケットや鞄に手を入れることは避けてください。
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フィリピン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
フィリピンの主要都市では相応の医療を受けられることが可能。けれども、最も進んだ医療機関でさえ、医療技術、医療設備、衛生状況は先進国水準を下回るものである。
地方都市などでは、医療機関の老朽化や衛生の問題もあり、十分な医療行為を受けることは望めない。加えてマニラ等では交通渋滞により、救急車を呼んでも到着することが遅れる場合が多い。
警戒すべき病気・感染症
デング熱
潜伏機関:4~7日間
症状:突然の高熱、頭痛、関節痛、発疹
状況:年間2万人以上の感染者が発生している
感染ルート:デングウィルスを持つ蚊に刺されることで感染
マラリア
潜伏機関:2週間程度であることが多い
症状:高熱、頭痛、関節痛
状況:パラワン島などのリゾート地で感染が確認されている
感染ルート:マラリア原虫を持つ蚊に刺されることで感染
ジカ熱
潜伏機関:数日から1週間程度
症状:発熱、結膜充血、筋肉痛、関節痛、頭痛、斑点状丘疹
状況:イロイロ市に住む女性が感染したのが確認され、感染者の拡大が危惧されている
感染ルート:ジカウィルスを持つ蚊に刺されることで感染
食中毒
症状:腹痛、嘔吐、下痢、発熱、倦怠感、血便、等
状況:旅行者には頻繁に見られる疾患であり、大都市の高級施設に滞在していても感染する
感染ルート:菌やウィルスに汚染された飲食物を経口摂取することでの感染と吐物や排泄物を介しての感染がある
狂犬病
症状:腹痛、嘔吐、下痢、発熱、倦怠感、血便、等
状況:毎年200人〜300人が死亡しており、患者数は世界の上位5カ国に常に入っている
感染ルート:狂犬病ウィルスを持った動物に噛まれることで感染
A型肝炎
症状:発熱、全身倦怠感、食欲不振
状況:ウィルスは全土に存在しているが、衛生状態の悪い地域では特に警戒が必要
感染ルート:感染者による糞便で汚染された飲食物を経口摂取することで感染
B型肝炎
症状:発熱、全身倦怠感、食欲不振
状況:フィリピン人の成人16.7%、730万人がB型肝炎ウィルスを持っていると推定されている
感染ルート:性行為、輸血、臓器移植、刺青
結核
症状:全身倦怠感、食欲不振、体重減少、発熱
状況:近年急速に患者数が増えている
感染ルート:結核患者からの咳、くしゃみ、唾より感染
麻疹(はしか)
症状:肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こす
状況:フィリピンから帰国した渡航者が麻疹に罹患したのが確認されている
感染ルート:空気感染、飛沫感染、接触感染
推奨される予防接種・薬
「ほとんどの渡航者に推奨」
ルーティン
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪)、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオなどのルーティンワクチンを推奨
A型肝炎
フィリピンのどこに滞在しても汚染された食事や水により感染する恐れがあるため、ワクチンの接種を推奨
腸チフス
汚染された食事や水を通して感染する恐れがあるため、主要都市以外の地域への滞在予定がある方や、屋台等での食事を予定している方には特にワクチンの接種を推奨
「特定の渡航者に推奨」
B型肝炎
フィリピンにて現地人と性交渉を持つ可能性がある方や刺青、ピアス、医療行為を現地で受ける方にワクチン接種を推奨
日本脳炎
1ヶ月以上の長期に渡って滞在予定の方、地方部への渡航予定がある方、屋外での活動を予定されている方にはワクチン接種を推奨
マラリア
屋外で活動される予定がある方は、渡航前に医師と相談の上、薬を処方そもらうことを推奨
狂犬病
屋外で活動される予定がある方や、動物に触れる可能性がある場所への渡航を予定されている方はワクチンの接種を推奨
トラベルアドバイス
・デング熱、マラリア、ジカ熱など蚊を媒介とした感染症が発生しているため、虫除けスプレーの使用や長袖、長ズボンを着用し蚊に刺されないように気をつけて下さい。
・狂犬病による死亡者は毎年報告されているため、地方部への渡航予定がある場合や動物に触れる機会が想定される場合、4週間以上滞在する場合はワクチンの予防接種を受けましょう。
・食中毒やA型肝炎感染の恐れがあるため、食事は衛生状態の良い場所で、加熱調理されたものを食べましょう。加えて、生水や水道水は飲用に適していないため、水を飲む場合はミネラルウォーターを購入しましょう。
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フィリピン
自然災害情報
現状
台風
JTWC(Joint Typhoon Warning Center)によると、毎年およそ80個の台風が熱帯海域上で発生し、その内、19個がフィリピンに接近し、6~9個程度がフィリピンに上陸している。
2013年11月に発生した台風30号(ヨランダ)では、6,000人以上の死者が出るなど甚大な被害となった。
地震
フィリピンではマグニチュード1.5以上の地震が毎年200回程度発生しているため、滞在先のホテルの緊急避難口を必ず確認して下さい。また、地震発生後は津波の危険性があるため、ビーチなどの沿岸部にいる場合は高台に避難しましょう。直近でも2017年2月10日、南部ミンダナオ島北東部で、マグニチュード6.5の地震が起きています。
トラベルアドバイス
・毎年、多くの台風が発生しフィリピンに甚大な影響を与えています。フィリピンに影響を与える台風の多くが6月〜12月の機関に発生しているため、該当期間にフィリピンに渡航予定である方は、事前に現地の天気予報を確認しましょう。
・フィリピンには数多くの活火山が存在しているため、渡航の際はフィリピン政府が指定している危険地域には立ち入らないようご注意ください。
・フィリピンではマグニチュード1.5以上の地震が毎年200回程度発生しているため、滞在先のホテルの緊急避難口を必ず確認して下さい。また、地震発生後は津波の危険性があるため、ビーチなどの沿岸部にいる場合は高台に避難しましょう。
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❗️危険要因(フィリピン) ●犯罪者数が極めて多い ・2015年の一年間で犯罪件数が15万件以上 ・邦人を狙ったスリが横行
●テロ事件が頻発 ・南部でテロ事件が多発、外国人被害者もいる
●ジカ熱が広範囲で発生中 ・収束の気配が見られない ・南部でも拡大が見られる
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⚠️要注意エリア ⚠️1 ミンダナオ地域 【渡航するのは止めて下さい!】 ・邦人狙いの身代金事件が頻発 ・ISISの活動が活発化 ・直近では2016年12月24日にミサ中の教会の外で手投げ弾が爆発し、16人がけがをする事件が起きています。
⚠️2 パラワン島 【渡航は極力お控え下さい!】 ・テロ事件が頻発
⚠️3 マニラ、セブ都市圏 【要警戒!】 ・短期滞在の個人旅行者を狙った強盗や窃盗事件が頻発しており、日本人の被害も多数報告されています。
●フィリピン全土 【要警戒!】 ・フィリピン全土でテロや犯罪に巻き込まれる危険性があります。渡航を予定している方は、渡航先の安全を十分に確認されることをおすすめいたします。
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東南アジアの国・地域