|
Top > バングラデシュ
|
|
Bangladesh バングラデシュ |
総合危険度:2.2
(総合危険ポイント:3167.3)
危険性が高いエリアがあるため、 渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
|
|
誘拐
危険度:1.2
(危険ポイント:9.9)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
最近は外国人が誘拐される事件は発生していません。しかし、2005年10月には、邦人男性が軟禁され身代金を要求される事件が発生しており、邦人を対象とした誘拐事件発生の可能性は今後も考えられます。
また、バングラデシュ人を対象とした誘拐事件については、全土で多数報告されており、富裕層を対象とした身代金目的のもの、貧困層の年少者を対象とした労働力搾取目的のもの、政党支持者を対象とした政治目的のものがあります。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
・日常の行動をパターン化せず、出勤ルート・時間等は変化を持たせましょう。
・日頃から、周辺の様子について、普段と違うかどうか注意する習慣をつけましょう。(監視・尾行等に敏感に気付くことが重要)
・個人情報の管理を徹底してください。
|
人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.2 |
バングラデシュ |
0.8 |
(最新データ)
|
|
傷害・暴行
危険度:0.9
(危険ポイント:4.7)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
当国においては、平和的に発生したデモ・集会が突然暴徒化することがよくありますので、十分な注意が必要です。過去には、「ダッカ市内で邦人が乗車した車輌が渋滞に巻き込まれている最中、デモ隊により投石を受けフロントガラスなどが破損した」、「ハルタルの前夜、ダッカ市内で、邦人が乗車する自動車の前方に爆弾らしきものが道路脇から投げ込まれた」という事案が発生しました。また最近では、労働者らによる待遇改善等を求める大規模な抗議デモが縫製工場の多く所在する地域を中心に頻繁に発生し、車両への投石、放火及び襲撃などの暴力事件に巻き込まれる等して邦人の被害も出ています。
ダッカにおいては、ナヤ・ポルトン地区周辺、ダッカ大学周辺、ファームゲート周辺、モハカリ地区等でハルタル中に暴力事件が発生することがあります。最近では、多くの在留邦人が居住するグルシャン地区等における暴力事件や爆発物の投擲も頻発しています。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
|
人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
21.0 |
バングラデシュ |
0.4 |
(最新データ)
|
|
窃盗
危険度:0.6
(危険ポイント:17.8)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
外国人居住地区内のマーケット及びニューマーケット、グリスタン(国立競技場)の2つのマーケット地区では、通行人を狙ったスリ、ひったくりなどが多発しています。
・貴重品及びスマートフォンは外部から所持していることをわかりにくくし、特に最近スマートフォンはよく狙われるので歩きながらスマートフォンを操作しないようにしましょう。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
・警官から現金を不当に要求されたら、支払いを拒み、大使館に連絡しましょう。
|
人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
356.2 |
バングラデシュ |
9.0 |
(最新データ)
|
|
強盗・強奪
危険度:-
(危険ポイント:-)
外国人居住区(グルシャン、ボナニ、バリダラ)でも強盗、ひったくりなどの犯罪が発生しており、特に2012年以降、外国人を狙った路上強盗事件が連続して発生しています。
最近、グルシャン警察署管轄(グルシャン、ボナニ、バリダラの3エリアで半径約1.5km)に届けられた外国人住居エリアの事件を見ますと、強盗、侵入盗等の注意すべき犯罪も発生しています。
侵入窃盗(強盗)は、場合によっては命に関わる惨事になりかねないので、特に注意が必要です。当地において侵入窃盗に入られたケースとしては、使用人の手引きによるものが多いようです。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・ホテル客室扉を開閉した際には、必ずロックされたことを確認し、チェーン錠が備わっている場合には必ず使用する。室内にセーフティボックスが備わっている場合、貴重 品はセーフティボックス内に収納しましょう。(ホテルの部屋に侵入されるケースがあります。)
|
|
強姦・強制猥褻
危険度:-
(危険ポイント:-)
・夜間の女性の一人歩きは極力避け、タクシー等を利用しましょう。
・夜間の公衆トイレ・公園・人通りの少ない場所、街灯がない暗い道路を避けて歩いてください。
・見知らぬ者からの誘い(食事、観光案内等)には安易に乗らないでください。
・知り合って間がないなど、素性のよくわからない者の家に安易に行ってはいけません。またアパートのオーナー等であっても安易に自分の部屋に入れないでください。
・バー等で見知らぬ者から勧められる飲物には、特に注意しましょう。
・旅行やドライブは複数で計画的に行動するよう心掛けてください。
・身体の露出が多い服装での外出は控えましょう。
|
|
テロ
危険度:1.6
(危険ポイント:3.4)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
2015年9月、首都ダッカ市内グルシャン2地区にてイタリア人男性が銃撃され、殺害される事件が発生したほか、10月にはロングプールにて邦人男性が銃撃され、殺害される事件が発生しました。さらに邦人殺害事件以降、外国人襲撃、警察官襲撃、宗教関連施設における爆発事件の発生など、連続してテロ事件が発生しました。そのような中、2016年7月1日、ダッカ市内グルシャン2地区に所在するレストランにて、数名の武装集団が日本人7名を含む20名(うち18名が外国人)以上を殺害、多数が負傷する凄惨な襲撃テロ事件が発生しました。いずれも事件発生後、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)バングラデシュを名乗る組織が犯行声明を出しました。また同組織は犯行声明の中で、イスラム諸国における外国人に対するさらなる攻撃の可能性を示唆しています。
・大勢が集まる場所やデモ集会等には近づかないようにしてください。
・特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中はテロが発生するリスクが高いため、その期間中は特に警戒してください。
・政府関連施設に行く際は十分な警戒をしてください。(国会等の政府機関を狙ったテロが発生する可能性があります。)
・レストランでは、オープンスペースや出入口付近、ガラス戸近くを避け、奥の壁際か柱の近くに席をとりましょう。
・爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
|
国内での死傷者数(人) |
日本 |
0 |
バングラデシュ |
116 |
(最新データ)
|
|
殺人
危険度:1.1
(危険ポイント:42.7)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
これまで比較的治安の良いと言われて来た当国も、2015年に入り、都市部で外国人殺害事件が発生したほか、郊外で邦人が殺害される銃撃事件が発生するなど、治安の悪化が顕著となっています。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
|
人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
バングラデシュ |
2.5 |
(最新データ)
|
|
政情不安
危険度:1.1
(危険ポイント:33.7)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
2016年7月1日にはダッカ市内のレストランにおいて、日本人7名を含む20名以上を殺害、多数が負傷するテロ事件が発生しました。また、昨年10月には、ロングプールで日本人1名が殺害されるテロ事件も発生しています。(ISILは機関誌上で、引き続き日本を標的とする可能性を示唆しています。)
また、2015年後半以降には、日本人が巻き込まれたテロ事件以外にも警察官襲撃事件、シーア派宗教関連施設等における爆発事件の発生など連続してテロ事件が発生しています。これら事件については、ISILバングラデシュを名乗る組織が犯行声明を発出しており、テロの脅威に直面している状況です。
加えてインド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda in the Indian Subcontinent、AQIS)といった、ISIL以外のテロ組織が外国人を狙ったテロを計画している可能性もあります。
近年、特定の組織に属さず、インターネット情報の影響を受けて過激化し、テロを起こす「ローンウルフ型」テロも世界各地で発生しており、十分な警戒が必要です。
|
|
自然災害
危険度:2.7
(危険ポイント:21164.1)
危険性が高い項目であるため、渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
サイクロン・洪水
2007年11月には大型サイクロンがバングラデシュ南部に上陸し、死者・行方不明者4,000人以上という大きな被害をもたらしました。この季節にバングラデシュに渡航する場合は、気象情報にも十分注意してください。
警戒時期:モンスーン 6月〜11月
地震
バングラデシュは地理的に地震が発生する可能性は日本ほど高くありませんが、地震の発生地域の一つです。2016年1月4日には、インド東部を震源(ダッカから東に352km)とするマグニチュード6.7の地震が発生しています。バングラデシュの住宅は耐震性が乏しく、耐震基準を満たしていない住宅も多く存在します。
津波
バングラデシュでは地震発生に伴う津波が発生する可能性があります。バングラデシュ政府は津波の被害が予想される場合は、津波警報を発しますので、地震発生時は現地のニュースを確認するようにしてください。
|
2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
バングラデシュ |
43,605,288 |
|
|
交通機関事故
危険度:1.6
(危険ポイント:6978.7)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
国の交通事情は劣悪であり、運転手のマナーも悪いので、自己防衛のためにも十分な注意が必要です。特にダッカ市内は渋滞がひどく、道路を逆走する車輌も多く見られますので、自分で運転することは極力避けてください。また、リキシャ、CNG などの逆走、急激な方向転換、歩行者の道路への飛び出しに注意するとともに、飲酒運転は絶対に行わないでください。ドライバーを雇用されている場合は、日頃からドライバーに対しては予測運転・防衛運転を心掛けるよう指導してください。
人身事故を起こした場合は、群衆に取り囲まれることが多く、身動きがとれなくなることもありますので、状況によっては速やかに事故現場を離れ、安全な場所に避難して身の安全を確保した上で、警察に届け出るなどの事故処理を行うことも一案です。
※近年、ダッカと郊外を結ぶハイウェイでの車両事故が増加しています。特にハイウェイでは、積載量を遙かに超えたトラック、大型バスが追い抜きを掛け、反対車線を走ってくる車両と正面衝突したり、道路外に横転したりするなど、多数の死傷者を伴う事故が頻繁に発生していますので、十分な注意が必要です。
|
人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
バングラデシュ |
1.8 |
(最新データ)
|
バングラデシュ
テロ情報
現状
日本人がテロに巻き込まれる可能性は十分にあります。2016年7月1日にはダッカ市内のレストランにおいて、日本人7名を含む20名以上を殺害、多数が負傷するテロ事件が発生しました。また、昨年10月には、ロングプールで日本人1名が殺害されるテロ事件も発生しています。(ISILは機関誌上で、引き続き日本を標的とする可能性を示唆しています。)
また、2015年後半以降には、日本人が巻き込まれたテロ事件以外にも警察官襲撃事件、シーア派宗教関連施設等における爆発事件の発生など連続してテロ事件が発生しています。これら事件については、ISILバングラデシュを名乗る組織が犯行声明を発出しており、テロの脅威に直面している状況です。
加えてインド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda in the Indian Subcontinent、AQIS)といった、ISIL以外のテロ組織が外国人を狙ったテロを計画している可能性もあります。
近年、特定の組織に属さず、インターネット情報の影響を受けて過激化し、テロを起こす「ローンウルフ型」テロも世界各地で発生しており、十分な警戒が必要です。
バングラデシュで活動中のテロ組織(アメリカ政府が指定している組織)
・ISIL(イラク・レバントのイスラム国)
・インド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda in the Indian Subcontinent、AQIS)
・ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)
チッタゴン丘陵地帯詳細情報
チッタゴン丘陵地帯では、1997年に政府と先住少数民族との間で和平協定が締結されましたが、歴史的に少数民族の武装グループと軍、ベンガル人入植者と少数族、少数民族間での対立があることから、現状では治安情勢は安定しているとは言えませんので、同地域への渡航は極力お控えください。
トラベルアドバイス
・大勢が集まる場所やデモ集会等には近づかないようにしてください。
・特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中はテロが発生するリスクが高いため、その期間中はバングラデッシュに渡航するのはお控えください。
・外国人が集まっている場所に行く際は、十分な警戒をしてください。(ex. クラブ、ディスコ、バー、ホテル、ビーチ、野外フェスティバル)
・特に金曜日には不用意に宗教関連施設には近づかないようにしてください。(金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用してモスク等宗教施設やデモを狙ったテロや襲撃が行われることがあります。)
・政府関連施設に行く際は十分な警戒をしてください。(国会等の政府機関を狙ったテロが発生する可能性があります。)
・レストランでは、オープンスペースや出入口付近、ガラス戸近くを避け、奥の壁際か柱の近くに席をとりましょう。
・バングラデシュの祝日などの時期は特に警戒し、極力外出を避けてください。
閉じる
バングラデシュ
犯罪・誘拐情報
現在の状況
全般的に、一般犯罪は増加傾向にあります。また外国人居住区(グルシャン、ボナニ、バリダラ)でも強盗、ひったくりなどの犯罪が発生しており、特に2012年以降、外国人を狙った路上強盗事件が連続して発生しています。
バングラデシュでは、平和的に発生したデモ・集会が突然暴徒化することがよくあります。また、最近では、労働者らによる待遇改善等を求める大規模な抗議デモが縫製工場の多く所在する地域を中心に頻繁に発生し、車両への投石、放火及び襲撃などの暴力事件に巻き込まれる等して、日本人の被害も出ています。
トラベルアドバイス
・ハルタル(ゼネラル・ストライキ)の期間中は極力外出するのは控えましょう。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・バングラデシュでは警官等の役人が腐敗しており、空港などで賄賂を求められることがあります。その際は安易に応じず、責任者を呼ぶように求めてください。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。(スリ被害が頻発しています。)
・クレジットカードはスキミングを警戒し、信用できる場所でのみ使用しましょう。
・使用人が犯罪を起こさない人間であるのか、経歴等を確認してください。(使用人が関与した犯罪が多発しています。)
・強盗被害にあった際には抵抗しないでください。(犯人が銃器やナイフを持っている可能性があります。)
・親切を装い接近してくる者等に対して常に警戒し、安易に不審者の誘いにはのらないようにしてください。
・麻薬等の薬物には絶対に手を出さないようにしてください。(死刑または終身刑に処せられる可能性があります。)
・夜間郊外バスや夜行列車の利用は極力避けましょう。(特に夜行バスの場合、交通事故の危険に加え、強盗団(ダコイト)からの被害を受ける可能性が非常に高いといえます。)
閉じる
バングラデシュ
病気・感染症情報
衛生・医療事情
バングラデシュは高温多湿の気候に加え劣悪な衛生環境のため、熱帯感染症が非常に多い状況です。
また、バングラデシュでは医師や医療スタッフの数が絶対的に不足しています。(医師の数:3,000人に1人、看護師:6,000人に1人)。心筋梗塞、 脳梗塞、多発外傷などの救急疾患に対して、常時対応できている医療機関はありません。不十分な病院設備、安全な血液製剤や特殊薬剤の入手が困難、病院スタッフのサービス感覚の違い等の問題から、 日本人が安全で効果的な満足のできる医療をバングラデシュで受けるのは難しく、専門的な治療や入院を要する場合は国外(日本、バンコク、シンガポール)へ出て治療を受けているのが現状です。
警戒すべき病気・感染症
急性胃腸炎
症状:腹痛や下痢(発熱や嘔吐の場合もある)
感染経路:最近やウイルスによる感染
対処方法:水分補給をすることで脱水症状になるのを避ける。早めに医療機関を受診する。
デング熱
症状:通常蚊に刺されて5日前後で高熱・頭痛(眼の奥が痛むことがある)・関節痛・筋肉痛・食欲の減退が突然発生する。
感染経路:ウイルスを持った蚊に刺されることで感染
対処方法:安静と解熱といった対症療法とともに、出血傾向の有無を確認して、結果によっては輸血が必要となる。
アメーバ赤痢
症状:断続的な下痢、腸内にガスがたまる、痙攣性の腹痛。常は発症しても軽症であるが、衰弱により死亡することもある。
感染経路:アメーバ赤痢に汚染された飲食物を摂取することで感染
対処方法:メトロニダゾール、テトラサイクリンなどを投与する。
腸チフス
症状:高熱、頭痛、全身のだるさ、高熱時に数時間現れる胸や背中、腹の淡いピンク色の発 疹、便秘などの症状(感染して1~3週間後発症)。重症化すると腸から出血したり、腸に穴が開いたりする可能性がある。
感染経路:汚染された加熱不十分の肉類から感染することが多い
対処方法:効果のある抗生物質を長期間服用。
A型肝炎
症状:発熱、全身倦怠感、食欲不振
感染経路:感染者による糞便で汚染された飲食物を経口摂取することで感染
対処方法:特別な治療法はない。症状に応じて治療し、安静にして抗体ができることを待つ。
マラリア
症状:潜伏期間が約1~2週間あり、その後突然の高熱になることがある。熱の上がり下がりは不規則。
感染経路:マラリア原虫を持つ蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染
対処方法:抗マラリア薬が有効。放置しておくと命の危険性があるため、疑われる際は必ず医療機関を受診する。
狂犬病
症状:腹痛、嘔吐、下痢、発熱、倦怠感、血便等
感染経路:狂犬病ウィルスを持った動物に噛まれることで感染
対処方法:哺乳動物に咬まれたときには、できるだけ早く病院を受診する。同時に、狂犬病のおそれのある動物に咬まれたら、傷口を石鹸と水(できれば流水)でよく洗い、消毒液で消毒する。空気に触れると直ぐに感染力が弱まるウイルス。粘膜から感染する可能性があるので、決して傷口を口で吸いだしてはいけない。症状が発現したときには確立された治療法はない。これまでに100万人以上の人が命を落としており、助かった人は数名しかいない。
ニパウィルス
症状:激に発熱・頭痛・めまい・嘔吐などや呼吸器疾患の症状。最終的には、脳炎などの重篤な症状を引き起こす感染症
感染経路: ウイルスを保持する動物(主にコウモリや豚など)の尿や唾液を介して感染
対処方法:ニパウイルスの感染者の致死率は40~75パーセントと、非常に高率で危険な病気。予防するためのワクチンはない。
エイズ
症状:リンパ節の腫れ、発熱や下痢を発症し、さらに進行すると肺炎や皮膚病になったり、腫れものの発生
感染経路: HIVウイルスに感染した人の血液、母乳、精液、膣分泌液などの様々な体液によって感染
対処方法:ウイルスを完全になくすことはできないが、いろいろな薬を使うことによってウイルスを抑制し、病気の進行を大幅に抑えることができる。バングラデシュでは近年患者の増加が報じられており、相当数の感染者が存在していると推測される。
トラベルアドバイス
・十分な額の海外旅行傷害保険に加入しましょう。(支払い能力のない人は、治療を受けられない場合があります。)
・むやみに動物(特にコウモリや豚など)に近寄ったり、触ったりしないようにしましょう。(ニパウイルスに感染する恐れがあります。)
・水道水を含む生水は飲まず、料理は必ず加熱したものを食べてください。(高温多湿のため食中毒が起きやすいので注意。)
・長そで長ズボンの着用や,虫除けスプレーを使用するなどの対策が必要です。(デング熱やマラリアといった蚊に刺されることで感染する病気が発生しています。)
・気温が高いため、こまめに水分を取り、熱中症や脱水症状にならないよう注意してください。
・医薬品や衛生用品などは可能な限り自分で調達しましょう。(バングラデシュの医薬品は高温多湿の中で保管されたまま販売されており、有効期限切れの薬品である可能性があります。)
・予防接種はできるだけ赴任前に受けてください。現地の医療機関でも可能ですが、保管の面で必ずしも信頼できません。
閉じる
バングラデシュ
自然災害情報
現状
サイクロン・洪水
2007年11月には大型サイクロンがバングラデシュ南部に上陸し、死者・行方不明者4,000人以上という大きな被害をもたらしました。この季節にバングラデシュに渡航する場合は、気象情報にも十分注意してください。
警戒時期:モンスーン 6月〜11月
地震
バングラデシュは地理的に地震が発生する可能性は日本ほど高くありませんが、地震の発生地域の一つです。2016年1月4日には、インド東部を震源(ダッカから東に352km)とするマグニチュード6.7の地震が発生しています。バングラデシュの住宅は耐震性が乏しく、耐震基準を満たしていない住宅も多く存在します。
津波
バングラデシュでは地震発生に伴う津波が発生する可能性があります。バングラデシュ政府は津波の被害が予想される場合は、津波警報を発しますので、地震発生時は現地のニュースを確認するようにしてください。
トラベルアドバイス
・バングラデシュは地震が発生する可能性は日本ほど高くありませんが、地震の発生地域の一つですので注意してください。
・地震が発生した場合は津波にも警戒が必要です。地震発生時は現地のニュースを確認しましょう。
・6月〜11月はサイクロンが発生する可能性がありますので、気象情報にも十分注意してください。
閉じる
❗️危険要因(バングラデシュ) ●ISIL(イラク・レバントのイスラム国)によるテロの危険性が非常に高い ・2016年7月1日にはダッカ市内のレストランにおいて、日本人7名を含む20名以上を殺害、多数が負傷するテロ事件が発生しました。また、昨年10月には、ロングプールで日本人1名が殺害されるテロ事件も発生しています。 ・ISILは機関誌上で、引き続き日本を標的とする可能性を示唆しています。 ・インド亜大陸のアルカイダ(Al Qaeda in the Indian Subcontinent、AQIS)もまた外国人を狙ったテロを計画している可能性があります。
●治安の悪化(特に集団礼拝の日である金曜日) ・2014年1月5日の総選挙以降、バングラデシュ民族主義者党など野党を中心とした政党・団体等によるハルタル(ゼネラル・ストライキ)や抗議集会が、ダッカをはじめとする各地にて頻繁に実施され、治安が不安定な状況になっています。 ・ハルタル等の抗議集会やデモが暴動に発展することが頻繁にあります。
●犯罪が増加傾向 ・2012年以降、外国人を狙った路上強盗事件が連続して発生しています。 ・連日のように凶悪事件、特に銃器を使用した殺人、強盗事件及び違法銃器の押収に関する事件が発生しています。
●交通事故 ・車やバイクドライバーの運転マナーが劣悪なことに加え道路設備が整っていないため、交通事故が頻発しています。 ・海のフェリーが過剰に貨物を搭載しているケースが多く、利用する際には注意が必要です。
|
⚠️要注意エリア ⚠️1 チッタゴン丘陵地帯(カグラチョリ県,ランガマティ県,バンドルボン県) 【渡航するのは止めて下さい!】 ・民族問題を背景とした抗争が発生しており、治安が極めて悪いエリアです。
⚠️2 ダッカの一部地域(ナヤ・ポルトン地区周辺、ダッカ大学周辺、 ファームゲート周辺、モハカリ地区、Road 86、Road 79等) 【渡航するのは止めて下さい!】 ・ハルタル(ゼネラル・ストライキ)や抗議集会中に暴力事件が発生することがあります。
⚠️2 ダッカ 【渡航は極力お控え下さい!】 ・外国人を狙ったテロが頻発しています。
●インドとの国境地帯 【渡航は極力お控え下さい!】 ・インド軍とバングラデシュ軍との間で緊張関係が続いており、散発的に銃撃戦を含む小競り合いが続いています。
●バングラデシュ全土 【要警戒!】 ・外国人を狙ったテロ事件が頻発しています。
|
南アジアの国・地域