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パキスタン Pakistan |
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危険度5: |
危険度とは?
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安全なエリアに避難する必要がある極めて危険なエリアなので 渡航・滞在しないでください。 |
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❗️危険要因(パキスタン) ●テロ事件 ・パキスタンの全域で警戒が必要です。いたるところでテロ事件が発生する可能性が高い状況です。
●犯罪が頻発 ・パキスタンの全域で凶悪犯罪が発生しています。警戒していても巻き込まれる可能性が高いです。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 アフガニスタンとの国境付近一帯、FATA全域、郡隣接部族地域 【渡航するのは止めて下さい!】 ・アフガニスタンの劣悪な治安状況の影響と両国間国境の管理の難しさもあり、TTP等の反政府武装勢力が、アフガニスタンとの間で自由に越境したり、同地域に潜伏したりしていると見られます。
⚠️2 KP州 【渡航するのは止めて下さい!】 ・治安機関等の政府関係施設や宗教施設等を標的としたテロ事件が多発しているほか、市民の利用するマーケットやバスターミナル等、ソフトターゲットをねらったテロも見られます。
⚠️3 バロチスタン州デラ・ブグティ郡、コールー郡 【渡航するのは止めて下さい!】 ・反政府武装勢力が、軍や政府権益に対するテロ行為を続けています。一般住民が誤って地雷を踏んで死傷する事案も発生しており、治安状況回復の兆しはみられません。
⚠️4 シンド州ジャコババード郡 【渡航するのは止めて下さい!】 ・反政府武装勢力が流入しており、治安情勢は非常に不安定です。
⚠️5 イスラマバード首都圏、パンジャブ州 【渡航は極力お控え下さい!】 ・テロ、誘拐事件のほか、強盗、窃盗事件や発砲事件等の一般犯罪も多発しています。
⚠️5 ラワルピンディ市 【渡航は極力お控え下さい!】 ・ラワルピンディには陸軍司令部等の軍関連施設が多く、同施設や軍関係者をねらったテロ事件が発生しています。
⚠️6 ラホール市 【渡航は極力お控え下さい!】 ・国内の他都市に比べ比較的安定した状況ではありますが、反政府勢力による警察・警察関連施設、宗派対立に根ざした宗教関連施設、バザールに対するテロ事件等が市内中心部等において、毎年数件発生しています。
●パキスタン全土 【渡航するのは止めて下さい!】 ・外国人を狙ったテロ事件、凶悪犯罪がパキスタン全土で頻発しています。一部都市で治安が比較的安定している地域もありますが、日本人にとって安全なエリアはありません。
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パキスタン
テロ情報
現状
パキスタンにおいては、パキスタン・タリバーン運動(TTP)等のイスラム過激派勢力によるテロが多発しています。特に2007年以降、北西部を中心に、これら勢力に対する軍事掃討作戦が実施されたことから、同作戦に対する報復、テロが激化しています。テロ事件の多くは、アフガニスタンとの国境地帯やFATA、KP州を中心に、軍や警察等治安当局及びその関連施設等を標的として発生しています。
また、バロチスタン州クエッタ市及びその周辺やシンド州カラチ市等では、シーア派等宗教的少数派の宗教行事や礼拝所を標的とした事件が年間を通じて多発しているほか、カラチ市では外国人を狙ったテロも発生しています。パンジャブ州は、テロ発生数は比較的少ないですが、州都であるラホール市等の都市では治安機関や宗教施設等を狙った爆弾テロ事件が発生しています。
2014年6月にTTPが外国人投資家、多国籍企業、外国の航空会社に対してパキスタンでの商業活動を中止し撤退するよう警告するとともに、外国企業も攻撃の対象となる旨の声明を発出したことについても注意が必要です。
テロ事件の多くは、軍や警察等治安当局を標的としていますが、それらの標的以外にも、シーア派など宗教的少数派の宗教行事、宗教施設及び政府寄りの部族民を標的とした犯行も見られます。また、極めて組織性の高いテロ事件も発生しており、特定の人物を銃撃する標的殺人事件、軍又は治安当局関係者に偽装し建物内に侵入して自爆するテロ事件が発生しています。最近では、ソフトターゲットとなりやすい学校や教育施設が襲撃される事件が相次いでいます。
直近でも、2017年1月22日にパキスタン北西部のクラム地区の市場で、爆弾テロが起き、AFP通信によると、少なくとも20人が死亡、40人以上が負傷する事件や2017年2月13日に東部ラホールで、デモ中の群衆を狙った自爆攻撃が起き、地元メディアによると、少なくとも16人が死亡、約80人が負傷する事件、2017年2月16日に南部シンド州のイスラム教シーア派信者が通う聖廟で爆発があり、70人以上が死亡した事件が発生しています。
トラベルアドバイス
・日頃からニュースなどでパキスタンの政治、社会情勢を把握することを心がけ、情勢の推移には注意して下さい。
・テロの標的として軍関係施設や主要外国政府関連施設等に限らず、外国人を含む不特定多数の人が集まる公共施設、レストラン、ショッピング・モール、ナイトクラブ、公共交通機関なども対象とする傾向があるため身の周りには十分注意して下さい。
・国内各地で政府、社会不満等によるデモや集会が頻繁に行われています。これらには絶対に近づかないようにして下さい。
・最近の標的は、軍や警察等治安当局だけでなく、学校や教育施設が襲撃される事件も相次いでいます。
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パキスタン
犯罪・誘拐情報
犯罪の特徴
パキスタンの各都市において、銃器を使用した強盗等の犯罪に注意する必要があります。特に、カラチ市においては、治安関係者等を標的とした殺人事件や、ギャングによる抗争等が年間800件以上発生しています。さらに、反政府、反テロ、頻発する停電、ガスの停止等に対するデモが国内各地で行われています。デモの参加者が暴徒化するおそれもあり、2014年12月8日のファイサラバードで行われた抗議活動の際は、対立するグループ間の衝突で17名が死傷しました。デモに限らず、人の多く集まる場所では常に事件や事故に巻き込まれる危険性が排除できないことから、デモや集会等には絶対に近づかないよう注意する必要があります。
トラベルアドバイス
・パキスタンの各都市において、銃器を使用した強盗等の犯罪に注意する必要があります。
・誘拐事件は、身代金目的や性犯罪目的に限らず、また、被害者も老若男女を問わず発生しています。犯行後、無事に被害者が解放されることもありますが、殺害されるケースも発生していますのでお気を付け下さい。
・強盗事件は、銀行・店舗に対する強盗及び家宅侵入強盗がほとんどですが、走行中の車両や歩行者を狙った武装強盗集団も頻発していますので注意して下さい。
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パキスタン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
全国的に上下水道が十分に整備されておらず、水道水の塩素消毒は不十分で、水道や井戸水の中にウィルス、細菌、アメーバ、その他の原虫類、寄生虫卵等が混入していることがあります。水道水はそのまま飲用することは避け、十分煮沸するか、ミネラル・ウォーターの飲用をお勧めします。ミネラル・ウォーターは都市部のマーケットで販売されていますが、水道水を詰めて売るような悪質業者もいるため、極端に安い商品は避け、確実に密封されている商品を選んでください。また、特に安価なホテルやレストランで出されるグラス入りの水や氷、封の開いた状態で運ばれてきたミネラル・ウォーターは水道水であることもあるので、封のしてあるボトル詰めのミネラル・ウォーターを別に注文することをお勧めします。一番衛生状態が良いとされるイスラマバード市内でも上水道の汚染率は50%といわれています。
医療水準は日本と比べ低く、特に地方では最新の医療設備はなく、医師及び薬品も慢性的に不足しています。尿、血液、肝機能検査や風邪などの簡単な治療は問題ありませんが、重病や重傷の場合は、バンコク、ドバイなどへ移送されるのが現状です。
警戒すべき病気・感染症
消化器感染症
パキスタンでは多くの消化器感染症があります。主なものは細菌性およびウイルス感染性胃腸炎(下痢・嘔吐・発熱・腹痛など)、腸チフス(発熱・発疹・腹痛・下血など)、赤痢(アメーバ性・細菌性、粘血便・腹痛・発熱など)、コレラ(激しい米のとぎ汁様の水様性下痢)、A型肝炎(微熱・倦怠感・黄疸など)、ジアルジア(持続する下痢など)、各種の食中毒等々があります。
ポリオ
ポリオウイルスが経口感染する事で感染する病気です。パキスタンは数少ないポリオの発生国であり、感染に注意が必要です。
結核
毎年10万例近くが新たに報告されており世界でも有数の流行国です。
B型・C型肝炎
血液や体液を介して伝染するウイルスにより起こる病気です。使用済みの注射器などを再利用することによりB・C型肝炎が急速に増加していると国が警告しています。
マラリア
ハマダラ蚊(主に薄暮から朝方に活動する)により媒介されるマラリア原虫により起こされる病気です。北部の高地を除き全土で見られ、主に三日熱マラリアと熱帯熱マラリアです。予防薬を服用しなければならないほどではありませんが、高熱が出た時はマラリアを疑い、すぐに医療機関を受診する必要があります。熱帯熱マラリアは治療が遅れますと時に死に至ります。イスラマバード市内においてはマラリア感染のリスクはほとんどありません。
デング熱
熱帯シマ蚊(昼行性)により媒介されるウイルスにより起こる病気です。高熱・目の奥の痛み・筋肉痛・発疹などを生じ、時には死に至ることもある重症型になることもあります。ラホールやラワルピンディでは、毎年9月頃に感染のピークが報告されています。
狂犬病
狂犬病は発病してしまうと致死率がほぼ100%という恐ろしい病気です。パキスタンは全土が狂犬病の汚染地域で、野犬・放し飼いの犬もおり、狂犬病の予防接種を受けている犬は非常に稀です。イスラマバード市内に限れば感染リスクは低いといえますが、犬、特によだれを垂らしているような犬には絶対に近寄らないで下さい。地方に長期滞在される場合には、予防接種をお勧めします。
トラベルアドバイス
・医療水準は日本と比べ低く、特に地方では最新の医療設備はなく、医師及び薬品も慢性的に不足しています。
・全国的に上下水道が十分に整備されていませんのでミネラル・ウォーターの購入をお勧めします。しかし、水道水を詰めて売るような悪質業者もいるため、極端に安い商品は避け、確実に密封されている商品を選んでください。
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パキスタン
自然災害情報
現状
地震
パキスタンは地理的に地震が発生する可能性が高く、2005年10月にはイスラマバード近郊を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、邦人2人を含む、8万人を超える死傷者が出ています。2013年9月には、バロチスタン州アワランを震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、邦人被害は特にありませんでしたが、死者386名、負傷者816名の被害を伴う事態となりました。最近では、2015年10月に、アフガニスタン北東部を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生し、パキスタン国内での死者は、280名、負傷者1698名の被害が発生しています。家屋の多くは耐震性が乏しく、コンクリートの中に鉄筋が入っていない脆い構造の家屋も存在します。
落雷
雨期になると、激しい雷雨が発生しますので注意が必要です。豪雨により幹線道路であっても冠水することが珍しくありません。落雷に伴い、停電や電化製品の故障も発生しますので、懐中電灯等を常備しておくと良いでしょう。また、山間部では激しい降雨により土砂崩れや山崩れが発生することがあります。雨期の山道走行は転落事故も多くなりますので、可能な限り避けた方が賢明です。
トラベルアドバイス
・パキスタンは地理的に地震が発生する可能性が高く注意が必要です。家屋の多くは耐震性が乏しく、コンクリートの中に鉄筋が入っていない脆い構造の家屋も存在しますのでお気を付け下さい。
・雨期になると、激しい雷雨が発生しますので注意が必要です。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)全土にテロ・誘拐の脅威があります。最新の関連情報の入手に努め、適切で十分な安全対策を講じるよう心がけて下さい。
(2)国内各地で政府、社会不満等によるデモや集会が頻繁に行われています。これらには絶対に近づかないようにして下さい。
(3)最近の標的は、軍や警察等治安当局だけでなく、学校や教育施設が襲撃される事件も相次いでいます。
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犯罪・誘拐について
(1)パキスタンの各都市において、銃器を使用した強盗等の犯罪に注意する必要があります。
(2)誘拐事件は、身代金目的や性犯罪目的に限らず、また、被害者も老若男女を問わず発生しています。犯行後、無事に被害者が解放されることもありますが、殺害されるケースも発生していますのでお気を付け下さい。
(3)強盗事件は、銀行・店舗に対する強盗及び家宅侵入強盗がほとんどですが、走行中の車両や歩行者を狙った武装強盗集団も頻発していますので注意して下さい。
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病気・感染症について
(1)医療水準は日本と比べ低く、特に地方では最新の医療設備はなく、医師及び薬品も慢性的に不足しています。
(2)全国的に上下水道が十分に整備されていませんのでミネラル・ウォーターの購入をお勧めします。しかし、水道水を詰めて売るような悪質業者もいるため、極端に安い商品は避け、確実に密封されている商品を選んでください。
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自然災害について
(1)パキスタンは地理的に地震が発生する可能性が高く注意が必要です。家屋の多くは耐震性が乏しく、コンクリートの中に鉄筋が入っていない脆い構造の家屋も存在しますのでお気を付け下さい。
(2)雨期になると、激しい雷雨が発生しますので注意が必要です。
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緊急連絡先
在パキスタン日本国大使館
電話:(92)-51-907-2500
FAX:(92)-51-907-2352
住所:Plot No. 53-70, Ramna 5/4, Diplomatic Enclave 1, Islamabad, Pakistan
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