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Saudi Arabia サウジアラビア |
総合危険度:1.9
(総合危険ポイント:2970.8)
事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
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誘拐
危険度:-
(危険ポイント:-)
リヤドや東部州などの主要都市において、子供の行方不明事件、または誘拐(誘拐未遂を含む。)事件が発生しています。女性に対する性犯罪目的のための誘拐であったり、子供が対象となっている犯罪であるため、十分に注意した安全対策が必要です。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
・日常の行動をパターン化せず、出勤ルート・時間等は変化を持たせましょう。
・日頃から、周辺の様子について、普段と違うかどうか注意する習慣をつけましょう。(監視・尾行等に敏感に気付くことが重要)
・個人情報の管理を徹底してください。
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傷害・暴行
危険度:0.9
(危険ポイント:16.7)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
万一、強盗に危害を加えられるようなことがあっても、暴力を更にエスカレートさ せないように、できるだけ抵抗しない態度を示すことが必要です。その際、後に警察に被害届を出すときのために、犯行の状況をできるだけ記憶しておくことが大切です。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
21.0 |
サウジアラビア |
1.4 |
(最新データ)
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窃盗
危険度:-
(危険ポイント:-)
過去サウジアラビア国内で日本人が被害者となった一般犯罪はほとんどが窃盗です。車上狙い被害や自動車盗については、路上や道路に面している駐車スペースへ駐車した車両が被害に遭うケースが多く、また、レストラン等に駐車した際には夕刻から夜間の礼拝時間で店舗の人の出入りや通行人が少なくなる時間帯に発生しています。従って、警備員のいる管理された駐車場や人通りが多く明るい駐車スペースに駐車すること、車内に荷物を置かないこと等を心掛けてください。市内のカーショップで設置できる車両盗難防止アラームシステムは、設置を表示する点灯ライトやシールがあり、車上狙いに対しても防犯効果があります。
街中ではあっても、夜間人通りの少ない路上でひったくりに遭遇するケースも発生しておりますので、身辺には気を配る必要があります。
空き巣、事務所荒らし等については、外国人居住コンパウンド内であっても施錠を怠らないこと、ヴィラや事務所の周りを整理・整頓しておくこと、錠や扉を強化する等の防犯対策が必要です。
・貴重品及びスマートフォンは外部から所持していることをわかりにくくし、特に最近スマートフォンはよく狙われるので歩きながらスマートフォンを操作しないようにしましょう。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
・警官から現金を不当に要求されたら、支払いを拒み、大使館に連絡しましょう。
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強盗・強奪
危険度:-
(危険ポイント:-)
サウジアラビアでの銃器所持は許可制ですが、違法所持が問題となっており、新聞報道等によると、違法銃器が強盗等の犯罪に利用されるケースが散見されます。銃器を使用した犯罪に万一遭遇した場合には、身体の安全を第一に考えて、可能な限り抵抗は避け金品を与える等犯人がその場から立ち去るよう冷静な行動を心掛けることが肝要です。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・ホテル客室扉を開閉した際には、必ずロックされたことを確認し、チェーン錠が備わっている場合には必ず使用する。室内にセーフティボックスが備わっている場合、貴重 品はセーフティボックス内に収納しましょう。(ホテルの部屋に侵入されるケースがあります。)
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強姦・強制猥褻
危険度:0.6
(危険ポイント:0.7)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
サウジアラビアでは宗教教義に基づく男女隔離が厳格に行われ、男性は親族以外の女性に接する機会がほとんどありません。また、モール・ショッピングセンター等において外国人女性が身体を触られる等の被害を受ける事案も発生していることから外出する際には、アバヤのみならずスカーフで隠して目立たないようにすることが大切です。
・夜間の女性の一人歩きは極力避け、タクシー等を利用しましょう。
・夜間の公衆トイレ・公園・人通りの少ない場所、街灯がない暗い道路を避けて歩いてください。
・見知らぬ者からの誘い(食事、観光案内等)には安易に乗らないでください。
・知り合って間がないなど、素性のよくわからない者の家に安易に行ってはいけません。またアパートのオーナー等であっても安易に自分の部屋に入れないでください。
・バー等で見知らぬ者から勧められる飲物には、特に注意しましょう。
・旅行やドライブは複数で計画的に行動するよう心掛けてください。
・身体の露出が多い服装での外出は控えましょう。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
6.8 |
サウジアラビア |
0.1 |
(最新データ)
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テロ
危険度:4.1
(危険ポイント:20.5)
危険性が極めて高い項目であるため、 渡航・滞在するのはお控えください。
サウジアラビアにおいては、2003年から2007年ころにかけて、犠牲者を伴うテロ事件が発生していましたが、その後、治安当局の取締りが奏功するなどして、治安は安定しつつあるとみられていました。
しかし2014年は、欧米人を標的とした銃撃事件が複数発生したほか、2015年以降、イスラム過激派組織「イラクとレバントのイスラム国」(ISIL)によるテロ事件が複数発生するなどといった事例に見られるとおり、サウジアラビア国内におけるテロの潜在的脅威は高く、決して予断を許さない状況にあります。
・大勢が集まる場所やデモ集会等には近づかないようにしてください。
・特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中はテロが発生するリスクが高いため、その期間中は特に警戒してください。
・政府関連施設に行く際は十分な警戒をしてください。(国会等の政府機関を狙ったテロが発生する可能性があります。)
・レストランでは、オープンスペースや出入口付近、ガラス戸近くを避け、奥の壁際か柱の近くに席をとりましょう。
・爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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国内での死傷者数(人) |
日本 |
0 |
サウジアラビア |
89 |
(最新データ)
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殺人
危険度:1.0
(危険ポイント:20.3)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
サウジアラビアでは、窃盗などの犯罪行為は宗教教義に反する行為としてイスラム法(シャリーア)によって、窃盗は手首切断、殺人は斬首刑など厳しい刑罰が科 せられます。それが抑止効果となって、一般的な治安に関しては欧米諸国に比べて比較的良いと言われていますが、警戒は必要です。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
サウジアラビア |
1.5 |
(最新データ)
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政情不安
危険度:1.1
(危険ポイント:9.6)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
サウジアラビアにおいては、2014年以降、イスラム過激派によるとみられるテロ事件が複数発生しています。また、ISIL等のイスラム過激派組織と関係するテロリスト等がサウジアラビア当局により多数摘発されています。ISILは、2015年12月、サウジアラビアが対テロ・イスラム軍事同盟を設立し、ISILとの戦いを表明したことを非難する旨宣言しています。サウジアラビアにおけるテロの潜在的脅威は高く、決して予断を許さない状況です。サウジアラビアの治安情勢は、周辺諸国の情勢と不可分であり、特にイエメンやシリア、イラクの情勢を始めとする周辺諸国の状況がサウジアラビアの治安情勢に及ぼす影響に注意する必要があります。
サウジアラビアとイラク及びイエメンとの国境地帯においては、サウジアラビア治安当局が国境管理を強化しています。依然としてテロ関係者や武器・麻薬密輸グループ等が不法な出入国で摘発されており、これらの密入国は続いている模様です。
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自然災害
危険度:0.9
(危険ポイント:29.7)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
洪水
豪雨による洪水が発生することがあります。
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2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
サウジアラビア |
12,143 |
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交通機関事故
危険度:3.5
(危険ポイント:14781.1)
危険性が非常に高い項目であるため、十分な注意と安全対策が必要不可欠です。危険性を回避できないと判断した場合は渡航・滞在するのはお控えください。
サウジアラビアでは、交通事故の多発が社会問題となっており、運転中の携帯電話の使用禁止、シートベルトの着用義務化、交通法規の罰金・罰則の強化、減点方式の採用等交通事故抑止の対策を講じています。また、交通事故の主な原因として、信号無視・違法なUターンが最も多く、次いで、速度超過、急停止、運転中の携帯電話使用などの脇見運転となっています。
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人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
サウジアラビア |
20.1 |
(最新データ)
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サウジアラビア
テロ情報
現状
サウジアラビアにおいては、2014年以降、イスラム過激派によるとみられるテロ事件が複数発生しています。また、ISIL等のイスラム過激派組織と関係するテロリスト等がサウジアラビア当局により多数摘発されています。ISILは、2015年12月、サウジアラビアが対テロ・イスラム軍事同盟を設立し、ISILとの戦いを表明したことを非難する旨宣言しています。サウジアラビアにおけるテロの潜在的脅威は高く、決して予断を許さない状況です。サウジアラビアの治安情勢は、周辺諸国の情勢と不可分であり、特にイエメンやシリア、イラクの情勢を始めとする周辺諸国の状況がサウジアラビアの治安情勢に及ぼす影響に注意する必要があります。
サウジアラビアとイラク及びイエメンとの国境地帯においては、サウジアラビア治安当局が国境管理を強化しています。依然としてテロ関係者や武器・麻薬密輸グループ等が不法な出入国で摘発されており、これらの密入国は続いている模様です。
トラベルアドバイス
・ISIL及び「アラビア半島のアル=カーイダ」(AQAP)は、従来からサウジアラビアにおけるテロ行為を呼びかけていますので十分な警戒が必要です。
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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サウジアラビア
犯罪・誘拐情報
現状
サウジアラビアでは、窃盗等の犯罪行為は宗教教義に反する行為としてイスラム法(シャリーア)によって厳しい刑罰が科せられており、これが一般に治安上の抑止効果となっていると言われています。サウジアラビア政府は治安対策に莫大な資金と人員を注いでいることや、警察等の権限が強いこともあり、全国的に治安は比較的安定していますが、サウジアラビア全土でみると過去には、空港での置引き被害、ダウンタウンでの自動車盗難・車上狙い被害、ひったくり被害などが発生しており、一般的な防犯対策に留意する必要があります。
警戒すべき犯罪
窃盗
これまでに報告されているサウジアラビアでの日本人の被害は、ほとんどが車上狙い等の盗難です。車上狙いへの対策としては管理された駐車場に駐車することを心掛けるとともに、車内には荷物を残さないことをお勧めします。空き巣、事務所荒らしへの対策としては警備の強化、錠の強化等の防犯対策を心掛ける必要があります。また、置き引きへの対策としては、貴重品をはじめとした所持品は、常に身につけておくか自己の目の届く範囲に置いておくことをお勧めします。
銃器犯罪
サウジアラビアでは、銃器の所有に関し日本と同様な許可制度を近年導入しましたが、実効性は未だ十分でなく、違法銃器が広く出回っているのが実情です。銃器が犯罪に利用されるケースも散見されており、万一強盗等の被害に遭った際には、「相手が銃を持っているかもしれない」ということを念頭におき、いきなり抵抗するようなことは避け、可能な限り冷静な行動を心掛けることが肝要です。
性犯罪
サウジアラビアでは宗教教義に基づく男女隔離が厳格に行われ、男性と女性が接する機会は極めて限られています。また、モール・ショッピングセンター等において外国人女性が身体を触られる等の被害を受ける事案も発生していることから、女性が外出する際には、髪の毛や肌の露出を極力控えた目立たない格好をするよう心掛けることが必要です。また、リヤドや東部州などの主要都市において、子供の行方不明事件、または誘拐(誘拐未遂を含む)事件が発生しています。女性に対する強姦目的のための誘拐であったり、子供が対象になっている犯罪であるため、十分な注意が必要です。
トラベルアドバイス
・イスラム教の聖地を擁するサウジアラビアでは、イスラムの教えが厳格に守られており、アルコール、豚肉及び豚肉の入った加工品(ハム等)の持込みは禁じられていますので、特に注意が必要です。知らずに持ち込んだ場合でも身柄を拘束されます。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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サウジアラビア
病気・感染症情報
衛生・医療事情
サウジアラビアの医療水準は、中東地域の国家の中でも、高いレベルにあるとされており、その潤沢なオイルマネーを背景に、豪華な建物の中に最新の医療機器を有している医療施設も数多くみられます。一般にサウジアラビアの医療機関は、サウジアラビア人向けとして、たくさんのプライマリー・ヘルス・クリニック(PHC:診療所および保健所機能)や国立基幹病院等が整備されており、サウジアラビア人はこれらの公的医療機関を原則無料で利用出来ますが、外国人に対しては緊急時以外の一般診療は通常行っていません。ただし、サウジアラビアの主要都市には、富裕層および外国人を主な顧客とした近代的な私立病院が複数あり、多くの日本人はこれらの医療機関を利用しています。医師、看護師の他、医療スタッフの大半は外国人で、欧米での医学研修を受けた医師らも多く、たいていの場合、英語での受診が可能ですが、現在日本語で受診できる医療機関はありません。実際の受診のシステムは、日本とは大分異なるので注意が必要です。支払いは基本的に全て先払いで、入院する場合はデポジットが必要となることがあります。通常、現金の他、クレジットカード、当地の銀行発行のデビットカードなどが利用できますが、先進国のような海外旅行傷害保険キャッシュレスサービスは普及していません。また、医療費は全額自己負担となるため、しばしば高額となり、海外旅行傷害保険に加入しておくことが強く勧められます。受診は通常完全予約制ですが、救急の場合は直接ER(救急外来)に行っても受診可能です。受診の際はイカーマ(IDカード)あるいはパスポートの提示を求められることがあります。施設によっては待合室が男女別々になっている病院もあります。
医薬品は一般薬、処方薬とも比較的簡単に入手することが可能です。都市部にはたくさんの薬局があり、欧米系の医薬品が揃っています。
サウジアラビア国内の水道水は、主に海水を淡水化処理したもので、カルシウムやマグネシウムなどの硬質成分の含有量が多いため、飲み慣れない人などは腹痛や下痢を訴える可能性があります。通常飲料には、水道水ではなくミネラルウオーターの使用を勧めています。なお、比較的安価な飲食店では、溜め置きした水道水を使用する場合などがあり、しばしば食中毒等の原因となるため注意が必要です。
警戒すべき病気・感染症
中東呼吸器症候群、コロナウイルス(MERS-CoV)
2012年9月に初めて報告された新しい感染症です。第一例はサウジアラビアのジェッダで確認され(実際のヒト感染は2012年4月)、感染者はARDS(急性呼吸器不全)と急性腎障害を併発し死亡したと報告されています。その後症例報告はサウジアラビアを中心とする湾岸諸国から散発的に続き、2014年4月大幅にその感染者数が増えるに至りました。中間宿主(ヒトへの感染の橋渡しをする生物)としてラクダが強く疑われています。現在のところ、ラクダからヒトへどのように感染するのか、肉、ミルク、糞尿のいずれに感染力があるのか、そもそもそれらに感染力があるのかすら正確にはわかっていません。現在有効な治療法はなく、一旦感染すると致死率が高く危険な疾患です。頻回の手洗いやうがい等、一般的な感染症予防対策が極めて重要です。
熱中症
サウジアラビアは夏季には日中の気温が50℃を超えることもあり、猛烈な暑さとなります。このため屋外での活動や運動の際は、熱中症に対して厳重な注意が必要となります。十分な水分補給と適切な休養を確保することが必須となります。
神経症、抑うつ状態
サウジアラビア滞在では、厳しい気候や著しい生活制限などから、ストレスや疲労が蓄積しやすく、場合によっては、うつ病などの精神・神経疾患が引き起こされる可能性があります。このため、中長期滞在者にとっては心身の休養、リフレッシュは極めて重要となります。中長期滞在者は定期的な休息を確保し、心身のリフレッシュを心がけてください。
上気道炎
サウジアラビアでは気温の日内変動、夏の冷房、冬の寒さ、乾燥、砂塵など呼吸器感染症の危険因子が多く、季節を問わず上気道炎等に十分な注意が必要です。
季節性インフルエンザ
サウジアラビアでは冬期を中心にしばしばインフルエンザが流行します。例年予防接種が推奨されています。
食中毒
サウジアラビアではサルモネラなどによる食中毒が年間を通じて発生しています。リヤド、ジッダ、東部州(ダンマン、コバール)の都市部でもしばしば報告されているので、食品の鮮度などには十分な注意が必要です。
鳥インフルエンザ
かかり易くはありませんが、サウジアラビアおよび近隣国では鳥インフルエンザの発生が報告されています。流行情報に注意し、予防対策等を心がけてください。
赤痢アメーバ症
かかり易くはありませんが、汚染された食品や水が原因となり、赤痢アメーバに感染することがあります。主な症状は腹痛、下痢、粘血便などの腹部症状で、特にジッダ地方では多発することがあるので注意が必要です。
腸チフス
かかり易くはありませんが、サウジアラビアでは腸チフスが流行することがあります。腸チフスの原因菌は食品等から経口感染し、発熱、倦怠感、下痢、血便などの症状を引き起こします。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。
A型肝炎
かかり易くはありませんが、サウジアラビアではA型肝炎が流行することがあります。食物などからの経口感染症で、発熱や悪心、嘔吐、下痢、腹痛、黄疸などの症状を呈します。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。
ブルセラ症
かかり易くはありませんが、リヤドを含めた内陸地方や南部のアシール州などを中心にブルセラ症の発生が見られます。加熱処理が不十分な羊やラクダの乳製品には特に注意が必要です。全身倦怠感、発熱、発汗等で発症し、体重減少、関節痛、間歇的な発熱等が起こります。
リーシュマニア症
かかり易くはありませんが、サシチョウバエ(サンドフライ)の吸血により、リーシュマニアの原虫が侵入します。皮膚に潰瘍を作る皮膚リーシュマニアがほとんどですが、病変が内臓にまで及び、死に至る可能性のある内臓型リーシュマニアの報告例もあります。リヤドを含む北東部砂漠地帯が流行地域とされています。
マラリア
かかり易くはありませんが、サウジアラビア南西部のジザン、イエメン国境近くの紅海沿岸地帯などを中心にマラリアの国内発生が見られます。一方、輸入マラリア患者は都市部でも多く見られています。マラリアはハマダラカという蚊を介して感染し、雨の多い時期に比較的多く発生します。服装やスプレーなどで防蚊対策を万全にすることが重要です。
デング熱
かかり易くはありませんが、ジッダ地方などでしばしばデング熱の流行が見られます。デング熱はネッタイシマカ、ヒトスジシマカによって媒介され、発熱、筋肉・関節痛、発疹などを引き起こします。重症型は死に至るケースもあるので、十分な防蚊対策が必要となります。
リフトバレー熱
かかり易くはありませんが、サウジアラビアでは、感染家畜との接触や蚊の媒介などによってリフトバレー熱が発生することがあります。発熱などのインフルエンザ様症状を引き起こします。
B型肝炎
かかり易くはありませんが、消毒が不十分なカミソリ、性行為、汚染された医療器具、輸血などによってB型肝炎に感染することがあります。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。
結核
かかり易くはありませんが、サウジアラビア各地で結核の報告があり、注意が必要です。
髄膜炎菌性髄膜炎
かかり易くはありませんが、サウジアラビアでは髄膜炎菌性髄膜炎の感染リスクがあります。髄膜炎菌性髄膜炎は髄膜炎菌による感染症で、軽度な感冒様症状から痙攣、意識障害などの重篤な症状まで多彩な症状を呈します。ジッダ地方では巡礼の時期などにしばしば流行が見られるので、特に注意が必要です。中長期滞在者にはワクチン接種が推奨されます。
ビルハルツ住血吸虫症
かかり易くはありませんが、サウジアラビア南部地域などを中心にビルハルツ住血吸虫症が報告されています。川や湖での作業、水浴びなどによって、皮膚より感染が起こります。症状は皮膚炎、発熱、血尿、排尿時痛などで、放置すると尿路系に障害を残すこともあります。
トラベルアドバイス
・水道水は飲用可能の基準を満たしていますが、硬水でカルシウムやマグネシウムなどが多く、腹痛や下痢を起こす可能性があります。通常はミネラルウオーターの使用が推奨されます。
・巡礼の時期には、しばしば髄膜炎菌性髄膜炎などの感染症が流行することがあるので、特にこの時期は巡礼者などの人が大勢集まる場所に行くのは避けたほうが無難です。
・医療費は全額自己負担となるため、しばしば高額となり、海外旅行傷害保険に加入しておくことが強く勧められます。
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サウジアラビア
自然災害情報
現状
洪水
豪雨による洪水が発生することがあります。
トラベルアドバイス
・洪水が発生しやすい地域ですのでお気をつけください。
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❗️危険要因(サウジアラビア) ●テロ事件 ・サウジアラビアでは、2015年以降、イスラム過激派組織ISIL(イラクとレバントのイスラム国)によるモスクや治安当局に対する自爆テロ・銃撃テロ事件が各地で発生しています。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 イエメンとの国境地帯 【渡航するのは止めて下さい!】 ・不安定な情勢が続いており、国境管理は万全とは言えません。
⚠️2 イラクとの国境地帯 【渡航するのはお控え下さい!】 ・イラクの一部地域では不安定な情勢が続いており、国境管理は万全とは言えません。
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西アジアの国・地域