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イラク Iraq |
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危険度4: |
危険度とは?
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危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。 |
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❗️危険要因(イラク) ●テロ事件 ・過去に複数の日本人がテロや誘拐の被害に遭っています。 ・イラク北部や西部では、イスラム過激派組織ISILとイラク軍等や米国をはじめとする「連合」との本格的な戦闘が続いています。 ・戦闘地域以外でも爆弾テロ事件や犯罪組織等による誘拐事件が頻繁に発生しております。直近では首都バグダッドで2017年2月16日に車が爆発するテロがあり、少なくとも市民ら51人が死亡、60人以上がけがをしました。
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⚠️要注意エリア ●イラク全土 【渡航するのは止めて下さい!】 ・エルビル県エルビル市、スレイマーニーヤ県、ドホーク県以外のイラク全土は治安情勢が周辺諸国等の動向等に影響されやすく、とても不安定な状態ですので、やむを得ない事情がない限り、渡航・滞在するのはやめてください。
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イラク
テロ情報
現状
2014年6月末、イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が「カリフ制」を宣言して以降、イラク北部および西部において、同組織とイラク軍等及び米国をはじめとする「連合」との本格的な戦闘が続いています。ISILとの戦闘地域以外(首都バグダッド等)でもISIL分子による政府機関、治安機関、宗教関連施設、ホテル、マーケット等を標的とした爆弾テロ事件や犯罪組織等による誘拐事件が頻繁に発生しており、極めて厳しい治安情勢が続いています。クルディスタン地域北部の山岳地帯においては、クルディスタン労働党(PKK)に対するトルコ軍による空爆が続いています。
地域別情勢
首都バグダッド
イラク治安部隊による厳重な警備体制が敷かれているバグダッド国際空港、インターナショナルゾーン及び両所を結ぶ幹線道路を除き、小規模な爆弾テロ事件等が頻繁に発生するとともに、数十人が犠牲となるような大規模な自爆テロ等も発生しています。直近では、2016年12月31日に市場を狙ったとみられる爆発が2件相次ぎ、計25人が死亡し、2017年1月2日にはサドルシティーで、自動車に仕掛けられたとみられる爆弾を使った自爆テロが起き、少なくとも36人が死亡しました。また、2017年2月16日には車が爆発するテロがあり、少なくとも市民ら51人が死亡、60人以上がけがをしました。
イラク北部のクルディスタン地域(エルビル県、スレイマニーヤ県、ドホーク県)
マフムール等エルビル県南部やニナワ県境付近等で、ISILとの戦闘が続いています。また、トルコ国境付近の山岳部では、トルコ軍がPKKに対する空爆を行っています。一方、エルビル市では、2015年4月の米国総領事館付近での爆弾テロ以降は目立ったテロ事件は発生しておらず比較的安定しています。
南部4県(バスラ県、ズィーカール県、ミーサーン県、ムサンナー県)
ISIL等による影響は限定的ですが、2016年4月にバスラ市内で車両を使用した自爆テロが発生し、「ISIL南部州」と称する組織が犯行声明を出しており、注意が必要です。また、部族間の対立による小火器を使用した小競り合いや犯罪集団による身代金目的等の誘拐が頻繁に発生しています。
トラベルアドバイス
・イラクでは、過去に複数の日本人がテロや誘拐の被害に遭っています。
・バグダッドにおいては、爆弾テロ事件等が頻繁に発生しており、日本人がテロを含む様々な事件に巻き込まれるおそれは依然高く、非常に危険です。
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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イラク
犯罪・誘拐情報
犯罪の特徴
2014年6月、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)がイラク北部ニナワ県モースル等を占拠し、その後もイラク北部及び西部を中心に勢力を拡大してきました。現在も、イラク北部及び西部では、イラク軍、治安当局及び「有志連合」とISILとの戦闘が続いています。また、政府機関、治安組織、宗教関連施設、民間人等に対する攻撃や爆弾テロ等が頻繁に発生しており、首都バグダッドにおいても爆弾テロ等が多発しています。今後も治安は流動的であり、依然として予断を許さない情勢が続いています。一方で、クルディスタン地域及び南部4県における治安は比較的安定しています。
政治的な要求を行うために外国人を誘拐・拉致するケースや身代金目的で裕福なイラク市民を誘拐するケースが発生しています。バグダッド市においては、2015年9月にシーア派民兵組織が関与したと疑われるトルコ人労働者18人の誘拐事件、2016年1月に米国軍関係者3人の誘拐事件が発生したほか、犯罪集団による身代金目的等誘拐が頻繁に発生しています(2015年についても100件以上の誘拐事件が発生しています)。また、バスラ市においても、犯罪集団による身代金目的等誘拐が頻繁に発生しています。
トラベルアドバイス
・治安は流動的であり、依然として予断を許さない情勢が続いています。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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イラク
病気・感染症情報
衛生・医療事情
イラクは、長く続いた戦乱その後の不安定な治安状況や最近のイラク・レバントのイスラム国 (ISIL)の侵攻に伴う治安の悪化もあり、外国人が比較的安心して受診、あるいは一時的にも入院できる医療機関は限られています。バグダッドのインターナショナルゾーン(IZ)内には、米軍からイラク政府へ移管された病院があり、平成24年4月より、救急外来棟、外来棟が再オープンし、一般診療を開始しています。バグダッド国際空港に隣接して、やはり元米軍の病院で現在は米国務省が管理し、そこから委託を受けた米民間会社が運営する病院があります。但し受診に関してはいろいろな制約があり、外国人の利用は生命の危機等の重症の傷病の場合に限られています。なお、IZ ( International Zone / Green Zone ) 以外の地域、いわゆるバグダッドのレッドゾーンには重症例にも対応可能な公的病院や私立病院も存在しますが、治安の問題からこれらの施設の利用はお勧めできません。治療費は高額になることもあり、さらにイラク国内で対応できない疾患の場合は緊急移送が必要となるためイラク国内で利用可能な医療保険に加入しておくことが必要です。なお通常の海外旅行保険はイラク国内での疾病・事故を担保していません。
長く続いた戦乱により荒廃した電気・上下水道・電話等の生活インフラの復興は、未だ不十分な状態のままであり、水質管理も十分ではないため、飲料水や調理用水は、必ず一度沸騰させた後に使用する又は信頼のおけるミネラルウォーター(ペットボトル)を使用して下さい。
警戒すべき病気・感染症
腸チフス
汚染された食べ物や時として性行為で感染します。潜伏期間は7から21日間。腹痛、発熱(高熱)、関節痛、下痢、血便等の症状を起こします。治療が不適切だと重症化して腸穿孔を起こし腹膜炎を併発します。
感染性腸炎(下痢)
食べ物や水から感染します。腹痛、悪心、嘔吐、激しい下痢、発熱等の症状を起こします。
A型肝炎
食べ物(主に生もの・生野菜)や水から感染します。全身倦怠感、発熱、食欲不振等の症状と黄疸が表れます。
熱中症(脱水症)
春から秋にかけては日差しが強く、湿度が低いので汗をかいても自覚せずに脱水を起こしやすくなります。
リーシュマニア症
イラクでは広範囲にサシチョウバエによって媒介されるリーシュマニア症が存在します。多くのイラク駐留米兵が皮膚リーシュマニア症に罹患しています。症状は皮膚に潰瘍や結節が生じ、治癒しても醜い瘢痕が残る場合もあります。稀に内臓リーシュマニア症に罹患する場合もあります。長袖・長ズボンを着用し、防虫対策を心がけるようにして下さい。
住血吸虫症
池や湖等の淡水浴中に皮膚から感染する感染症です。プール等の塩素消毒を施行している場所以外の淡水に入ることは避けて下さい。
狂犬病
バグダッドやバスラで2003年以来狂犬病の発生件数が増加しています。狂犬病の動物から咬症を受けた後、適切な時期にグロブリン、ワクチン投与を受けず発症した際の死亡率はほぼ100%です。イラクでは医療事情の問題から狂犬病ワクチンの入手が困難な可能性もあるため、事前に狂犬病ワクチンの予防接種をすることをお勧めします。
刺咬症(ダニ、シラミ、サソリ、毒蜘蛛、蛇、蚊など)
宿舎などでダニ、シラミの大量発生、サソリの出現をみる事があります。
中東呼吸器症候群(MERS)
イラクでは公式に患者発生は報告されていませんが2012年初めての症例が報告されて以来、中東地域特にアラビア半島で多くの症例が報告されている新型コロナウィルスによる呼吸器感染症です。潜伏期は2~15日、主な症状は発熱、咳、息切れです。感染しても症状が現れなかったり軽症の人もいますが、高齢者や基礎疾患のある人では重篤化することがあります。現在有効な治療薬はありません、また死亡率は40%~50%といわれています。
トラベルアドバイス
・通常の海外旅行保険はイラク国内での疾病・事故を担保していませんのでお気をつけください。
・生水は絶対に飲まないようにしてください。
・火が通っていない食物(外食ではサラダにも注意)は食べないようにしてください。
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イラク
自然災害情報
現状
洪水
豪雨による洪水が発生することがあります。
トラベルアドバイス
・砂塵嵐や洪水が発生しやすい地域ですのでお気をつけください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)イラクでは、過去に複数の日本人がテロや誘拐の被害に遭っています。
(2)バグダッドにおいては、爆弾テロ事件等が頻繁に発生しており、日本人がテロを含む様々な事件に巻き込まれるおそれは依然高く、非常に危険です。
(3)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(4)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)治安は流動的であり、依然として予断を許さない情勢が続いています。
(2)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)通常の海外旅行保険はイラク国内での疾病・事故を担保していませんのでお気をつけください。
(2)生水は絶対に飲まないようにしてください。
(3)火が通っていない食物(外食ではサラダにも注意)は食べないようにしてください。
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自然災害について
(1)砂塵嵐や洪水が発生しやすい地域ですのでお気をつけください。
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緊急連絡先
在イラク日本国大使館
電話:(870-772)-543-197(衛星電話)
FAX:(870-782)-174-466(衛星電話)
住所:International Zone,Baghdad,Iraq
消防:115
警察:104
救急車:122
西アジアの国・地域