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イラン Iran |
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危険度4: |
危険度とは?
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危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。 |
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❗️危険要因(イラン) ●パキスタン情勢 ・パキスタンの治安情勢を受けて、不測の事態が発生するおそれがあります。
●アフガニスタン情勢 ・アフガニスタンの治安情勢を受けて、不測の事態が発生するおそれがあります。
●イラク情勢 ・イラクの治安情勢を受けて、不測の事態が発生するおそれがあります。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 パキスタンとの国境 【渡航するのは止めてください!】 ・イラン治安当局と麻薬密輸組織との衝突及びテロ組織との交戦が頻繁に発生しており、依然として治安情勢は極めて不安定です。
⚠️2 イラク、アフガニスタンとの国境 【渡航するのは止めてください!】 ・イラク、アフガニスタンの治安情勢を受けて、不測の事態が発生するおそれがあります。
⚠️3 ケルマンシャー州、イーラーム州 【渡航するのは止めてください!】 ・イラン治安部隊とクルド人反政府テロ組織「PKK(クルド労働党)」、「PJAK(クルド自由生命党)」との間で衝突が発生しており、今後も治安部隊と反政府組織との衝突が発生するおそれがあります。
⚠️4 シスタン・バルチスタン州 【渡航するのは止めてください!】 ・治安当局と麻薬密輸組織との衝突が発生しており、同州の治安情勢は予断を許さない状況が続いています
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イラン
テロ情報
現状
イランにおいては、南東部国境付近(シスタン・バルチスタン州)に「ジュンドッラー(「神の軍」の意)」及び「ジェイシュ・アルアドル(「正義の軍隊」の意)」と呼ばれるイスラム教スンニ派反政府組織が存在しており、同組織による政府関係者・治安関係者等に対する襲撃等が報じられています。
さらに、クルド系の住民が多数を占めるクルディスタン州,東アゼルバイジャン州及び西アゼルバイジャン州、特にイラク・トルコとの国境付近では、クルド人反政府組織「PKK(クルド労働者党)」及びその系列組織「PJAK(クルド自由生命党)」等がテロ行為を行っているとの報道もみられます。
また、これまでのところ、イラン国内においてISIL(イラク・レバントのイスラム国)によるテロの発生は確認されていないものの、特に国境付近において同関係者が逮捕されるといった事案が複数報じられています。
南東部の対アフガニスタン・パキスタン国境付近においては、ジュンドッラーのほか、ジェイシュ・アルアドルによるテロ事件や治安部隊との戦闘が頻発しています。2015年4月には、シスタン・バルチスタン州において複数の事件発生が報じられました。
北中西部の対イラク・トルコ国境付近においては、PJAKによるイラン治安部隊に対するテロや襲撃が頻発しています。2015年6月には治安部隊とPJAKとの交戦が発生しました。
これまでのところ、イラン国内におけるISILによるテロの発生は確認されていないものの、特に国境付近においてISIL関係者の逮捕が複数報じられました。具体的には、2015年1月、イラン北西部国境で、ISILへ参加しようとしていたアフガニスタン人3人が爆発物を所持していたとして逮捕されたほか、同年11月には、アラヴィ・イラン情報大臣が40人以上のテロリストを逮捕した旨発表しています。
トラベルアドバイス
・過去にイラン東部・西部国境地域において、政府関係者・一般市民・外国人をねらった誘拐・テロが発生しており、邦人も被害に遭っておりますので十分に注意してください。
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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イラン
犯罪・誘拐情報
現状
イランでは、イラク、アフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯及びシスタン・バルチスタン州の一部の地域を除き、首都テヘランを含め、治安状況はおおむね平穏に推移しています。
2016年1月にシーア派の指導者がサウジアラビアにおいて処刑されたことを契機として、イラン国内におけるサウジアラビア権益に対する襲撃事件が発生したことにより、サウジアラビアが一方的にイランとの外交関係を断絶し、一部の湾岸諸国連盟の国々が追従したため、中東地域情勢の緊張が一時的に高まったものの、イラン当局はサウジアラビア権益に対する襲撃事案を実行・計画した者に対しては徹底的な捜査にあたり、サウジアラビアとの関係においてもイラン政府当局は自制をもった対応に終始しています。このような状況もあり、これまでのところサウジアラビア等との外交関係の断絶を受けてイラン国内の治安情勢に重大な影響を及ぼすまでの情勢に至っていません。
地域情勢
イラン北西部(フーゼスタン州、イーラーム州、ケルマンシャー州、クルディスタン州、西アゼルバイジャン州、東アゼルバイジャン州)
これまでのところ治安情勢は概ね安定的に推移していますが、現下のイラク情勢等の発生を受けて、不測の事態に巻き込まれる可能性も排除できません。また、同地域の主に山岳地域において、イラン治安部隊とクルド人反政府テロ組織「PKK」、「PJAK」等との間で衝突も発生しています。
イラン北東部(ホラサーンラザヴィ州,南ホラサーン州)
これらの州においては、これまでのところ治安情勢は概ね安定的に推移していますが、現下のアフガニスタン情勢を受けて、不測の事態に巻き込まれる可能性も排除できません。
イラン南西部(ブシェール州,ホルモズガン州)
2012年以降、麻薬犯罪組織による麻薬密輸事案が増加傾向にありましたが、イラン当局による大規模な麻薬掃討作戦が進められた結果、麻薬密輸事案は減少傾向にあります。一方で、依然として散発的ながらイラン当局と麻薬犯罪組織との間で衝突も発生しています。これまでのところ一般市民に被害が及ぶ事例は確認されていませんが、不測の事態に巻き込まれる可能性も排除できません。
首都テヘラン
テヘランでは強盗事件や窃盗事件が増加するなど治安の悪化が懸念されています。
トラベルアドバイス
・イスラムを冒とくするおそれのある言動は厳に慎んでください。
・強姦、わいせつ事件といった性犯罪も発生しており、イスラム教の戒律に従った服装でない女性への犯行の被害は軽視される傾向にあるので注意が必要です。
・危険が迫った場合は、ちゅうちょせずに大声で近くの人に助けを求めましょう。
・タクシーを利用する場合は、いわゆる「テレフォンタクシー」など政府から許可を受けた営業タクシー(ナンバープレートが橙色のもの、車体に橙色の帯が入ったもの、緑色の車体のもの等)を利用しましょう。
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イラン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
テヘランなどの大都市の医療水準は比較的高く、CTやMRIや高度ME機器を備えた病院も多くあります。テヘラン在留邦人は、私立総合病院もしくはそこに勤務する医師のクリニックを利用し、今まで出産や腹部手術や骨折治療などにおいて特に問題は起こっていません。一方で,言葉やプライバシー等に関する習慣の違い、イラン料理以外の選択肢の無い入院食等の問題もあり、手術が必要な病気や1週間以上入院が必要な病気の時は、中東や欧州の国で治療する邦人もいます。
イランの医師は、大学の教授なども含めて午前中は勤務医として病院で診療に当たり、午後からは各自のクリニックで患者を診るというスタイルが基本となっています。また、医薬分業が徹底しており、緊急時でなければ注射・点滴なども患者が薬局で購入した後、病院の処置室で注射や点滴を受けるシステムになっています。近年は検査の分業化も進んでおり、血液検査やレントゲン検査などを専門機関に委託するクリニックも多くあります。
医療機関を受診する際の注意点としては、医師の多くは英語を解しますが、流暢に話せる人は限られています。看護師や受付職員の多くは英語が話せません。一方で、医学英語は日本人にも難解です。できればペルシャ語を話せる人を連れて行くことを勧めます。また、支払いは基本的にはすべて前払いで、入院する場合には高額の前金を要求されることがあります。
テヘランの水道水は、テヘラン北部にそびえるアルボルズ山脈の雪解け/伏流水を主な水源としており、水質検査では硬度がやや高い(硬水)以外は特に問題はありませんでした。しかし、近年の暖冬化や急速な人口増加のため、夏場を中心に渇水が起こり、水質も徐々に悪化しています。妊婦や乳幼児には、市販のミネラルウォーターを勧めています。
増加する車両(特に老朽化した車)から出る排気ガスの影響で、テヘランをはじめ大都市では大気汚染が深刻な問題となっています。浮遊粉塵量あるいは一酸化炭素濃度が場所によっては基準値を大幅に超えることがあり、特に冬場は悪化します。また、ここ数年はイラク周辺から発生する砂塵による健康被害も報告されています。さらに最近では、先進国だけでなく当国でも製造が禁止された(外国製の安価なブレーキパッドから出ると言われる)アスベスト(肺の中皮腫の原因とされています。)が主要道路・広場の周辺で高濃度で測定されている事実がクロ-アップされています。
警戒すべき病気・感染症
マラリア
主な発生地域は、イランの南東地域のシスターン・バルチスタン州および隣接するホルモズガン州とケルマン州にほぼ限られています。この3州で国内発生例のおよそ9割を占めています。なかでもシスターン・バルチスタン州が最も多く、全発症例の60%以上を占めています。 症例の約半数弱が輸入症例であり(2011年統計)、種別分けでは『三日熱マラリア』が約80~90%、『熱帯熱マラリア』が約10~20%です。流行のピークは9~11月にあります。2008年までは推定症例数が年間1万人を超えていたものの2009年以降は1万人を下回り、ここ数年は約2千~3千人前後で推移しています。テヘランを始めイスファハンやシーラーズなどの都市で、マラリア予防薬を服用する必要はありません。
エイズ
エイズなどのSTD(性感染症)は、宗教戒律の厳格なイランではそれ程深刻な問題にはなっていません。しかしながら、WHOやNGOのキャンペーン活動にも関わらず、隣国のパキスタンやアフガニスタンなどから流入する麻薬の常用者並びに国内における麻薬中毒患者の増加により、注射の回し打ちを通じてウィルス感染が起こるケースがいまだ根強い基調をなしています。近年これに、諸外国でも一般化している異性間感染や麻薬常用者による危険性の高い性行動に起因する感染が加わってきており、HIV感染者数は緩やかながら増加傾向にあります。2012年の成人のHIV感染率は0.2%と推定されています。
コレラ
コレラは夏季を中心にしばしば流行し、2005年にはイラン国内で約1,100人が発症しその内11人が死亡しています。テヘラン地域でも217人の発症が確認されました。以降、2011年に再び1000人超え、2013年に約250名の発症があったものの、それらの年以外は数十人程度の発症数で推移しています。
トラベルアドバイス
・宗教上の戒律(飲酒の厳禁、女性の服装規定など)が外国人や異教徒にも課され、娯楽施設も少ない事から、精神的ストレスを感じることが多くなります。
・飲用水としては、市販のミネラルウォーターを用いるか浄水器を使用するあるいは煮沸後の水が安全です。特に妊婦や乳幼児には市販のミネラルウォーターを勧めます。
・緊急時には、昼夜を問わずイラン各地に24時間対応の診療所があり、応急であればそれらを利用することができます。また、各地にある総合病院の多くには24時間対応の救急科があり、それらを利用することもできます。
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イラン
自然災害情報
現状
地震
イランは活断層帯に位置しており、地震が起こる可能性があります。
砂嵐
いくつかの地域では砂嵐が発生することがあります。
トラベルアドバイス
・地震や砂嵐の発生に気をつけてください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)過去にイラン東部・西部国境地域において、政府関係者・一般市民・外国人をねらった誘拐・テロが発生しており、邦人も被害に遭っておりますので十分に注意してください。
(2)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)イスラムを冒とくするおそれのある言動は厳に慎んでください。
(2)強姦、わいせつ事件といった性犯罪も発生しており、イスラム教の戒律に従った服装でない女性への犯行の被害は軽視される傾向にあるので注意が必要です。
(3)危険が迫った場合は、ちゅうちょせずに大声で近くの人に助けを求めましょう。
(4)タクシーを利用する場合は、いわゆる「テレフォンタクシー」など政府から許可を受けた営業タクシー(ナンバープレートが橙色のもの、車体に橙色の帯が入ったもの、緑色の車体のもの等)を利用しましょう。
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病気・感染症について
(1)宗教上の戒律(飲酒の厳禁、女性の服装規定など)が外国人や異教徒にも課され、娯楽施設も少ない事から、精神的ストレスを感じることが多くなります。
(2)飲用水としては、市販のミネラルウォーターを用いるか浄水器を使用するあるいは煮沸後の水が安全です。特に妊婦や乳幼児には市販のミネラルウォーターを勧めます。
(3)緊急時には、昼夜を問わずイラン各地に24時間対応の診療所があり、応急であればそれらを利用することができます。また、各地にある総合病院の多くには24時間対応の救急科があり、それらを利用することもできます。
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自然災害について
(1)地震や砂嵐の発生に気をつけてください。
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緊急連絡先
在イラン日本国大使館
電話:(98)-21-2266-0710
FAX:(98)-21-2266-0747
住所:No.162, Moghadas Ardebili Street, Tehran, Iran
消防:125
警察:110
救急車:115
西アジアの国・地域