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パプアニューギニア Papua New Guinea |
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危険度2: |
危険度とは?
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事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。 |
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❗️危険要因(パプアニューギニア) ●犯罪事件 ・依然として失業者や生活困窮者が多く、これら困窮者や失業した若者グループによる金品強奪を目的とした犯罪が頻発しており、治安の悪化に歯止めがかからない状況となっています。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 ブーゲンビル島アラワ市以南 【渡航するのはお控えください!】 ・立入禁止区域に設定され、自治州政府の実効支配が及んでいません。
●パプアニューギニア全土 【要警戒!】 ・犯罪者の検挙率は極めて低く、犯罪の抑止を期待できない状況です。 ・頻繁に脱獄事件が発生しており、脱獄犯が再び犯行を繰り返しています。
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パプアニューギニア
テロ情報
現状
パプアニューギニアの治安当局が把握する限り、同国においてイスラム過激派等のテロ組織や関連組織を含むネットワークの存在は確認されていません。
トラベルアドバイス
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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パプアニューギニア
犯罪・誘拐情報
現状
パプアニューギニアでは依然として失業者や生活困窮者が多く、これら困窮者や失業した若者グループによる金品強奪を目的とした犯罪が頻発しており、治安の悪化に歯止めがかからない状況となっています。犯行の手口は、5~10名の若者が「ラスカル」と呼ばれるひとつのグループとなって、蛮刀、ナイフ、銃または手製銃などを使用し犯行を行うことが多く見られます。また、首都特別区及び主要都市部では物価の高騰が進行しており、一方で失業者や不法居住区の数が増加しているため、これらの者が犯罪を行うという悪循環が生じています。市民の安全を守るべきPNG警察機構は、人員不足や予算不足を理由として十分機能しているとは言い難く、犯罪者の検挙率は極めて低く、犯罪の抑止を期待できない状況です。その上、各地で頻繁に脱獄事件が発生しており、脱獄犯が再び犯行を繰り返しています。
地域別状況
首都ポートモレスビー市
首都ポートモレスビー市は、スリやひったくり等の一般犯罪のほか、婦女暴行、「ラスカル」による強盗、武器等を用いた車両強奪といった凶悪犯罪も昼夜を問わず発生しています。また、セトルメントと呼ばれる不法居住地域が市内約70か所に混在して分布しており、セトルメント居住者による犯罪が増加しています。
モロベ州及びマダン州
モロベ州レイ市はパプアニューギニア第2の都市として発展していますが、ポートモレスビー市に次いで犯罪が多い都市です。また、特にこの地域では、暴動や部族衝突に巻き込まれないように注意してください。
ハイランド地方(西、南、東ハイランド州、エンガ州及びチンブ州の計5州)
ハイランド地方には、部族社会の伝統や慣習が色濃く残っています。このため部族間の衝突も頻発しており、長期間に及ぶ部族対立が続いている地域もあります。このような部族対立により、道路上に大木や岩によるロード・ブロックが設けられて、交通が遮断されることがあります。また、降雨の影響により地滑りが発生し、道路網が寸断されることもあります。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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パプアニューギニア
病気・感染症情報
衛生・医療事情
国内の主要都市には、国立病院が設置されていますが、資金・医療スタッフ不足・施設の老朽化などの問題があり、その大部分で満足行く医療行為は行われていない現状です。パプアニューギニアでの基幹病院として首都のポートモレスビーには、ポートモレスビー・ジェネラル・ホスピタル(PGH)がありますが、同病院でさえMRIなどの高度な医療機器は設置されておらず、故障した医療機器が混在した状態で使用されていたり、院内の衛生状態や医療スタッフの水準も標準にはほど遠いと言わざるを得ません。また、心臓血管系や脳神経外科領域の手術は、当国では一般的に行われておらず、悪性腫瘍や先天性疾患などの治療に関しても、先進国と同様の治療を望むことは困難です。日本では考えられないことですが、病院内に賊が押しかけて襲われるといった事件も発生しています。ポートモレスビー市内には、一部富裕層や外国人と対象とした私立の病院が数カ所あり、邦人のほとんどは、この私立病院で受診しています。同病院においても、その治療は応急処置程度あり、邦人が手術などの高度な医療が必要となる場合は、基本的に国外移送となります。移送先としては、オーストラリアのケアンズもしくはブリスベンが一般的です。国外移送には多額の費用が必要ですので、当地を訪れる際にはお持ちの保険が十分な補償金額である事を今一度ご確認ください。
警戒すべき病気・感染症
マラリア
クロロキン耐性のマラリアが流行しています。標高2,000メートル以上の山岳地帯を除き、当国では1年中マラリアに感染する可能性があります。2011年度の統計では、年間マラリア罹患者数は確認されただけでも約8万人であり、国民の約1%程度が毎年マラリアに罹患しています。短期間の首都ポートモレスビーでの滞在や、地方でもリゾートホテルを利用する場合、マラリア感染のリスクはさほど高くないため、原則的に予防内服は必要ないと考えられますが、旅行の目的地や期間によっては予防内服を行うことを考慮する必要があります。予防薬によってはマラリア流行地に入る前から内服を開始することが必要ですので、出発4週前までには熱帯病や旅行医学に詳しい医師に相談して対策を講じてください。
パプアニューギニアのマラリアの75%は悪性マラリアとも呼ばれる熱帯熱マラリアです。熱帯熱マラリアは重症化しやすく、生命にかかわる事があります。妊婦や乳児、脾臓の無い人はマラリアが重症化しやすいためPNGへの旅行は十分な感染予防対策を講じてください。
マラリアを媒介する蚊は通常夕刻から明け方にかけて吸血行動をとりますので、日没後外出する場合は、皮膚の露出を避ける注意が必要です。蚊取り線香や防虫剤の使用、蚊帳の使用、長袖の着衣・靴下の使用など、蚊に刺されない工夫をすることが重要です。マラリアの症状は、まず悪寒・高熱ですが、頭痛や下痢といった感冒様症状で発症する事もありますので異常を感じた場合は、早めに医療機関で血液検査を受けて下さい。検査が陰性の場合でも、発熱が続く場合は繰り返し血液検査を受けてください。流行地を去っても、数ヶ月後にマラリアが発症する事がありますので、帰国後に異常があれば受診時には必ずパプアニューギニアに渡航したことがある旨を自ら申し出てください。
デング熱
症例数は少ないですが、デング熱の発生も当地では報告されています。典型的な症状は、発熱、発疹、頭痛、関節の痛みなどです。日中屋外で吸血行動をする蚊が媒介するウイルス病で、都市部でも少なくありません。命に係わる事は稀とされていますが重症化する場合もあります。ワクチンはまだ実用化されていません。マラリアと誤診される症例が多いため、正確な患者数は不明ですが、診断技術の普及とともに今後患者数は増加する物と思われます。
結核
当国では、マラリアに次いで患者数の多い疾患です。2011年度の統計では、年間約1万5千人の患者が新たに発生しています。大部分の患者が治療を途中中断するため、感染が蔓延している状態です。地理的要因もあり、国内全土での正確なサーベイランスも行われておらず、一部報道では今後結核はPNGの国家の存亡に関わる問題になると言われています。当地の結核菌のかなりの部分が多剤耐性菌であり、治療が益々困難になっているのも問題を大きくしている要因です。邦人が通常の生活で結核に罹患することは希ですが、免疫力の弱っている方や体力の低下している方の場合は、注意が必要です。市内では、排菌者(結核菌を排出している患者)が普通に生活していることをご承知いただき、人混みや長時間の屋内同居は避けるようにしてください。
腸チフス
保菌者などが取り扱った汚染された飲食物から感染する細菌感染症です。症状は高熱、頭痛、下痢、便秘などで、初発症状はマラリアと類似しています。抗菌剤で適切に治療する必要があり、治療開始が遅れ腸穿孔を起こすと致命的になる事もあります。日本では未認可ですが、輸入ワクチンとしてチフスに対する経口及び注射による予防接種が利用可能です。腸チフスワクチンは、3年毎の接種が必要です。当地は高温・多湿であるため、チフス以外の病原体でも食中毒をおこしやすい環境にあります。生水や氷の摂取は控え、食物は冷蔵庫に保存してください。
外傷
ポートモレスビー市内は治安が劣悪で、「ラスカル」と呼ばれる武装強盗集団による被害が多発しています。車両走行中に投石を受け、停車したところを殴打されたりブッシュナイフなどの刃物で切りつけられたりする被害がほぼ毎日のように発生しています。単独行動は避ける、ホテルの敷地から出ない、日没後の外出は避ける、車両はかならずロックするなどの予防的行動が重要です。また、当地は交通法規が十分遵守されておらず、無謀な運転も多いことから、歩行中も含め交通事故には十分注意する必要があります。
皮膚感染症
ささいな傷から進入した細菌が繁殖し腫れ物が大きくなり、切開、排膿が必要となることがあり当地ではボイルと呼ばれています。皮膚を清潔に保つとともに、蚊や昆虫類に刺されないようにすることが重要です。
A型肝炎
ウイルスが原因の経口感染症です。大部分は、海産物などの生もの摂取で感染します。典型的な症状は、倦怠感、食欲不振、黄疸などです。旅行前にワクチンを接種しておく事をお勧めします。
コレラ
コレラ菌に汚染された水、氷、食品などを経口摂取することによって起こる下痢を主症状とする病気です。潜伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状が見られます。腹痛や発熱はほとんどみられません。コレラでみられる下痢は軽い場合もありますが、重い下痢(1日5回以上)の場合は脱水に十分注意し、速やかに医療機関を受診してください。さらに重篤な場合は多量の水のような便(米のとぎ汁様)となり、重度の脱水症状から血液の循環量が減少するなどして、特に幼児や高齢者の場合は死亡に至る例もあります。2011年には当地での散発的集団発生例が報告されています。治療としては、水と電解質(塩分)の損失を補給するために、軽症の場合は経口補液、重症の場合は入院して静脈内輸液及び抗菌剤を投与します。予防としてワクチンもありますが、効果は低く50%程度とされ、予防期間も6ヶ月以上は持続しませんので、生水の飲水、生ものの摂取を避けるなど、衛生に対する意識を高め予防対策を行うことが重要です。
性感染症
HIV/AIDSが近年蔓延しています。正確な統計はまだ得られていませんが人口の2%ほど(大洋州では最も高い感染率)の感染者がいると推定され、増加傾向にあります。このまま推移すると深刻な状態になることが懸念されています。
シガテラ毒素
熱帯の珊瑚礁に生える有毒な藻を食する魚をさらに大きな肉食魚が食べることにより累積(生物濃縮)した毒素によって起こる中毒症状で、食後1~8時間後に、吐き気、下痢、腹痛といった消化器症状の他、めまい、麻痺、ドライアイスセンセーションと呼ばれるドライアイスに触ったような感覚の異常などの神経症状が出現します。加熱しても解毒されません。現地の人が食べていないような、熱帯の大型の魚を食べる事は避けるようにして下さい。
トラベルアドバイス
・水道水は飲用には適しません。飲み水はミネラルウオーターの利用が必須です。
・外食時は清潔なレストランでよく加熱調理されたものを食べてください。生野菜は避けてください。
・十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
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パプアニューギニア
自然災害情報
現状
地震、火災
パプアニューギニアは活発な地震帯に位置し、地震や火山噴火を起こしやすいです。2017年1月22日に、ブーゲンビル島でマグニチュード7.9の地震が起きています。また、この地域には活発な火山がいくつかあり、噴火は定期的に発生しています。
洪水、土砂崩れ
北東は12月から3月にかけて、南東は5月から10月にかけて、洪水や土砂崩れが発生しやすくなります。
トラベルアドバイス
・地震が発生する可能性がありますのでご注意ください。
・洪水や土砂崩れが発生する可能性がありますので気象情報に注意しましょう。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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犯罪・誘拐について
(1)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(2)不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)水道水は飲用には適しません。飲み水はミネラルウオーターの利用が必須です。
(2)外食時は清潔なレストランでよく加熱調理されたものを食べてください。生野菜は避けてください。
(3)十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
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自然災害について
(1)地震が発生する可能性がありますのでご注意ください。
(2)洪水や土砂崩れが発生する可能性がありますので気象情報に注意しましょう。
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緊急連絡先
在パプアニューギニア日本国大使館
電話:(675)-321-1800
FAX:(675)-321-4868
住所:1st & 2nd Floor, Cuthbertson House, Cuthbertson St. Port Moresby, NCD, Papua New Guinea
消防:110
警察:112
救急車:111
オセアニアの国・地域