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South Africa 南アフリカ共和国 |
総合危険度:2.4
(総合危険ポイント:4583.0)
危険性が高いエリアがあるため、 渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
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誘拐
危険度:-
(危険ポイント:-)
南アフリカ国家警察による犯罪統計によれば、国内における誘拐事件の発生件数は、2005年以降急激に増加しています。犯行の様態は、富裕層を標的とした身代金目的の誘拐事件、子どもの親権を巡る夫婦間のトラブルによる誘拐事件、結婚目的による女性誘拐事件など様々であり、また、外国人ビジネスマン等をターゲットにした通称「419詐欺」(ナイジェリア人等を中心に組織化された国際的詐欺で、メール等を介して架空の商談に応じてきた相手を拘束し、多額の身代金を要求するという手口)に絡む誘拐事件も報告されています。過去には、南アフリカへの入国前に日本大使館へ問い合わせたことにより事案が判明し、詐欺(誘拐)の被害を未然に防ぐことができた例もあります。
なお、誘拐事件の発生率を地域別に見た場合、Ivory ParkやJohannesburg Centralなどに集中しており、このほかKempton Park、Tembisa、Khayelitshaなどの空港周辺又はヨハネスブルグ、ダーバン、プレトリア等の大都市近くの郊外(Hillbrow、Jeppeなど)における発生率が高くなっています。
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傷害・暴行
危険度:-
(危険ポイント:-)
万一、強盗に危害を加えられるようなことがあっても、暴力を更にエスカレートさせないように、できるだけ抵抗しない態度を示すことが必要です。その際、後に警察に被害届を出すときのために、犯行の状況をできるだけ記憶しておくことが大切です。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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窃盗
危険度:-
(危険ポイント:-)
・貴重品及びスマートフォンは外部から所持していることをわかりにくくし、特に最近スマートフォンはよく狙われるので歩きながらスマートフォンを操作しないようにしましょう。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
・警官から現金を不当に要求されたら、支払いを拒み、大使館に連絡しましょう。
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強盗・強奪
危険度:-
(危険ポイント:-)
強盗については高い増加率(前年比12.0%増)を示している。強盗の増加率を手口別に見ると、事業所やショッピングモール等をターゲットとした屋内強盗が最も高く(13.7%増)、次いでカージャック(1 2.3%増)、一般住宅をねらった侵入強盗(7.4%増)となっている。
銀行強盗については、国内全体の発生件数としては21件と少ないが、前年(7件)と比較すると急増(200%増)しており、その多く(11件)はハウテン州において発生している。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・ホテル客室扉を開閉した際には、必ずロックされたことを確認し、チェーン錠が備わっている場合には必ず使用する。室内にセーフティボックスが備わっている場合、貴重 品はセーフティボックス内に収納しましょう。(ホテルの部屋に侵入されるケースがあります。)
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強姦・強制猥褻
危険度:-
(危険ポイント:-)
性犯罪等の身体に直接係わる凶悪犯罪の発生件数が増加しており、十分な警戒が必要です。
・夜間の女性の一人歩きは極力避け、タクシー等を利用しましょう。
・夜間の公衆トイレ・公園・人通りの少ない場所、街灯がない暗い道路を避けて歩いてください。
・見知らぬ者からの誘い(食事、観光案内等)には安易に乗らないでください。
・知り合って間がないなど、素性のよくわからない者の家に安易に行ってはいけません。またアパートのオーナー等であっても安易に自分の部屋に入れないでください。
・バー等で見知らぬ者から勧められる飲物には、特に注意しましょう。
・旅行やドライブは複数で計画的に行動するよう心掛けてください。
・身体の露出が多い服装での外出は控えましょう。
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テロ
危険度:1.2
(危険ポイント:0.4)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
これまでのところ、南アフリカ国内では、欧米権益を標的とするテロ事件を含め重大なテロ事件は発生していませんが、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)に外国人戦闘員として参加した南アフリカ人が確認されています。最近も2015年4月、ケープタウンの空港において、シリアへの渡航を企図した南アフリカ人の若者が治安当局に保護される事案が発生しました。南アフリカでは、国内のイスラム教徒に対し、イスラム過激派による戦闘員のリクルートが行われているとの見方があります。また、アル・カーイダ系過激派組織のメンバーが定期的に南アフリカへの出入国を繰り返し、ヨハネスブルグ等大都市近郊のコミュニティに潜伏しているとも言われています。2015年9月、在南アフリカ米国大使館は、南アフリカ国内の米国権益を標的としたテロの脅威情報を入手したとして、同館HP上において安全対策の見直しや外資系ホテル、レストラン、ショッピングモール等のソフトターゲットへの立寄りの自粛等を求める注意喚起を発出しました。
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国内での死傷者数(人) |
日本 |
0 |
南アフリカ共和国 |
1 |
(最新データ)
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殺人
危険度:5.1
(危険ポイント:641.4)
危険性が極めて高い項目であるため、 渡航・滞在するのはお控えください。
南ア在留邦人の約9割が居住する主要3州における凶悪犯罪の国内全体に占める割合は、殺人が57.8%、殺人未遂が65.0%、強盗が69.7%と高い比率で発生している。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
南アフリカ共和国 |
34.27 |
(最新データ)
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政情不安
危険度:1.1
(危険ポイント:3.84)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
南アフリカ国内では、欧米権益を標的とするテロ事件を含め重大なテロ事件は発生していませんが、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)に外国人戦闘員として参加した南アフリカ人が確認されています。最近も2015年4月、ケープタウンの空港において、シリアへの渡航を企図した南アフリカ人の若者が治安当局に保護される事案が発生しました。南アフリカでは、国内のイスラム教徒に対し、イスラム過激派による戦闘員のリクルートが行われているとの見方があります。また、アル・カーイダ系過激派組織のメンバーが定期的に南アフリカへの出入国を繰り返し、ヨハネスブルグ等大都市近郊のコミュニティに潜伏しているとも言われています。2015年9月、在南アフリカ米国大使館は、南アフリカ国内の米国権益を標的としたテロの脅威情報を入手したとして、同館HP上において安全対策の見直しや外資系ホテル、レストラン、ショッピングモール等のソフトターゲットへの立寄りの自粛等を求める注意喚起を発出しました。
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自然災害
危険度:1.3
(危険ポイント:4502.7)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
嵐、洪水
嵐や洪水は、全国的に、そして年間の様々な時期に発生する可能性があります。11月から4月にかけて、Gauteng州とNorth West州で突発的な嵐が発生する可能性があります。6月から9月までは南海岸沿いに大雨が降り、西ケープ地方は5月から9月にかけて大雨が降ります。
フィールド火災
火災は乾燥した季節に起こり、予測不可能で非常に危険です。
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2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
南アフリカ共和国 |
3,120,158 |
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交通機関事故
危険度:3.5
(危険ポイント:14765.8)
危険性が非常に高い項目であるため、十分な注意と安全対策が必要不可欠です。危険性を回避できないと判断した場合は渡航・滞在するのはお控えください。
高速道路は道幅も広く整備状態も良いため運転しやすいですが、乱暴な運転の車も多く、最高制限速度の120kmを超えるスピードの出し過ぎや飲酒による交通事故が多く、死亡事故も後を絶ちませんので注意を要します。特にミニバスタクシー(ONE BOX型のタクシー)は客を乗せるために急な割り込みや急停車運転が日常的で、しかも整備不良の車が多いため、この種の車に注意して運転する必要があります。道路の照明灯が設置されている所は非常に少ないため、夜間運転する場合には一層の注意が必要です。市街地では、ロータリー(右側から走行してくる車が優先)や4ウェイ・ストップ(すべての車が一旦停止し、最初に止まった車から通る)交差点があります。事故を防ぐため徐行運転を心掛けてください。
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人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
南アフリカ共和国 |
22.9 |
(最新データ)
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南アフリカ共和国
テロ情報
現状
これまでのところ、南アフリカ国内では、欧米権益を標的とするテロ事件を含め重大なテロ事件は発生していませんが、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)に外国人戦闘員として参加した南アフリカ人が確認されています。最近も2015年4月、ケープタウンの空港において、シリアへの渡航を企図した南アフリカ人の若者が治安当局に保護される事案が発生しました。南アフリカでは、国内のイスラム教徒に対し、イスラム過激派による戦闘員のリクルートが行われているとの見方があります。また、アル・カーイダ系過激派組織のメンバーが定期的に南アフリカへの出入国を繰り返し、ヨハネスブルグ等大都市近郊のコミュニティに潜伏しているとも言われています。2015年9月、在南アフリカ米国大使館は、南アフリカ国内の米国権益を標的としたテロの脅威情報を入手したとして、同館HP上において安全対策の見直しや外資系ホテル、レストラン、ショッピングモール等のソフトターゲットへの立寄りの自粛等を求める注意喚起を発出しました。本件については、ISIL系のイスラム過激派組織による脅威であったとみられており、南アフリカにおけるテロの潜在的脅威を指摘する声が高まっています。南アフリカでは、年間4,000件以上の誘拐事件が発生しています。これまでのところ、テロ組織が関与した事例は確認されておらず、金銭目当てや感情的な理由による犯行である場合が多いのが特徴です。
トラベルアドバイス
・テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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南アフリカ共和国
犯罪・誘拐情報
現状
南アフリカは、鉱物資源、観光資源等に恵まれたアフリカの経済大国であり、政情は概ね安定していますが、依然として失業、貧困、社会格差、腐敗・汚職といった数多くの山積する問題に直面しております。また,銃器等を用いた犯罪が相変わらず多発しており、日本人も例外ではなく、長期滞在する在留邦人や出張者、旅行者も強盗や窃盗被害に遭っているのが実情で、治安問題は深刻な社会不安の一つとなっていますので、常に高い安全・防犯意識を持つことが大切です。南アフリカにおける所得格差は依然として大きく、政府による住宅供給や電気・水道・下水等の行政サービスが改善されないことへの反発から、一部のタウンシップ(Township、旧黒人居住区)において住民による焼き討ちや公道封鎖事件が年に数回程度発生しており、都市部においても行政サービス等への不満に対するデモが時々行われています。国内の大学では学費値上げに反対する抗議活動に加えて、2016年に入ってからは、アパルトヘイトによる白人支配の象徴であるとして学内からアフリカーンス語を排除しようとする抗議活動がエスカレートし、多くのキャンパスが閉鎖される等の事態にも発展しています。
地域別情勢
ヨハネスブルグ
ヨハネスブルグの市街中心地(Central Business District(CBD)、カールトンセンター付近からヨハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)は、エリスパーク・スタジアムも含めて、殺人、強盗、強姦、恐喝、暴行、ひったくり、車上荒し、麻薬売買等の犯罪が昼夜を問わず発生しています。CBDに位置するヨハネスブルグ中央駅付近や長距離バスターミナル等においては、日本人旅行者が付近を通行中に首絞め強盗(複数の犯人が突然背後から首を絞めて所持品を奪う強盗)に襲われる事件が毎年発生しています。これらの事件は白昼、人通りが多い場所でも発生していますので、興味本位でCBDへは立ち入らないようにしてください。また、地方都市や隣国から利用した長距離バスから下車した直後に襲われた旅行者もいますので、やむなく長距離バスを使う場合には、宿泊先や訪問先に出迎えを依頼し、出迎えが来るまでターミナルビル内に留まるようにしてください。
タウンシップ(アパルトヘイト政策時代の1日隔離居住区)内においては、他のアフリカ諸国からの不法移民を狙った襲撃事件が発生していること、不十分な行政サービスへの不満等からデモや暴動が度々発生していること、一般犯罪の発生率も高いことから、ソウェトなどの有名なタウンシップであっても信頼できる案内人の同伴なしに立ち入ることは避けてください。なお、貧困層のタウンシップは、実際にその場で人々が生活を営む地区であり、単なる見せ物的な観光地とは異なることを理解した上で行動してください。
北部郊外のサントン、ローズバンク、ハイドパーク、ブライアンストン、フォーウェイズ、デンファンやその周辺地区はヨハネスブルグ市街中心部に比べれば比較的安全と言えますが、ショッピングセンター内の銀行や宝石店、通信機器取扱店、ファストフード店に武装強盗団が押し入り、警備員や駆けつけた警官との間で銃撃戦となった事件、営業時間中にけん銃を持った強盗が押し入り、店からだけでなく客からも金品を強奪する事件等も発生しています。
プレトリア
首都プレトリアは、ヨハネスブルグの北方約70kmに位置しており、犯罪発生傾向もヨハネスブルグと似ていますので、身の回りの警戒を怠らず、安全を第一に考えて慎重に行動してください。セントラル地区において強盗や窃盗等の犯罪が昼夜を問わず発生しており、ロフタス・スタジアムがあるサニーサイド地区やプレトリア・ウエスト地区でも武装強盗や殺人・強姦といった凶悪事件、スマッシュ・アンド・グラブ、自動車・バイク盗、車上荒しが多発しています。マメロディなどの近隣のタウンシップにおいても一般犯罪の発生率が高いので、立ち入ることは極力避けてください。また、在南アフリカ日本国大使館付近のウォータークルーフ地区やブルックリン地区など、以前は比較的安全であった外国人も多く住む同市南部郊外住宅地においても、白昼、一般住宅への武装強盗や路上強盗事件が時々発生しています。さらに、プレトリア駅周辺やバスターミナル付近では、日中でも日本人旅行者が路上強盗(首絞め強盗)に遭う事件も報告されていますので、高速鉄道やバスを利用する方は、あらかじめ宿泊先又は旅行業者等に送迎車を依頼するようにしてください。
ダーバン
市中心部のセントラル地区などの治安状況は悪く、殺人、住居侵入強盗、路上強盗の犯罪が多発していますので、昼夜を問わず市中心部では一人歩きは避け、慎重に行動してください。同地区では人通りが多くにぎやかな通りに、荒れて閑散とした通りが隣接しているところがあります。危険だと感じたら、直ぐに引き返してください。通り抜けようとすると更に危険な地域に立ち入ってしまうことがあります。セントラル地区のダーバン国際会議場や海岸沿いの高級ホテル周辺でも、散策中の日本人旅行者が強盗やひったくりに遭う被害が報告されています。特にサウスビーチに近いポイント地区及び同地区に面したエリアでは、路上強盗が多く発生しているとの警察からの報告があります。また、ホテルやレストランでの置引き被害や車上荒しが後を絶たず発生しています。日本人もよく利用するレストランで食事中に置き引き被害に遭う事案も発生していますので、食事中でも所持品には常に注意を払い、車両を短時間離れる場合でも、リモートキーを過信せず、施錠後は自らの手で二重に確認するとともに、車両内に貴重品を残さないようにしてください。
セントラル地区北側にあるモーゼス・マヒダ・スタジアムとその周辺の公園、同地区南隣のポイント地区にあるシーワールド付近は、日中は比較的安全と言えますが、夜間は人通りが絶えて閑散としますので、徒歩での行動は避けてください。
ダーバン空港と市内及び郊外のホテルを結ぶシャトルバスやダーバン市内の観光ポイントを結ぶ巡回バスの使用は、乗車前に料金を確認するなどし、ぼったくり被害に遭わないよう十分注意してください。
ケープタウン
光地として有名なケープタウンにおいても犯罪件数は高水準で推移しており、他都市と同様に十分な注意が必要です。市街中心地(Central Business District (CBD))は、日中の人通りが多い時間帯は比較的安全であり、徒歩による観光もできますが、中央駅前や喜望城(Castle of Good Hope)付近で日本人旅行者が単独で昼間に散策しているところを路上強盗に遭う事件等も報告されています。時間帯を問わず複数名での行動を心がけ、訪問先は観光名所や人通りの多い場所に限定することが賢明です(中央駅やグランド・パレード周辺は観光客も少なく一人歩きはお勧めできません)。また、週末は日中であっても閑散とするエリアが多く、注意が必要です。
V&Aウォーターフロント(Victoria & Alfred Waterfront)地区は、警備員が多数配置されていることもあり、夜遅くまで観光客や現地の人達で賑わっています。夜間は複数名での行動が賢明ですが、周囲に対する警戒を怠らない等の基本的事項を厳守すれば、路上強盗等の犯罪被害に遭うリスクは低いと考えられます。なお、同地区に隣接するケープタウン・スタジアムがあるグリーンポイント地区は、夜間は人通りが少ない場所ですのでCBD同様に徒歩での移動は避け、車を利用するようにしてください。
ケープタウンの代表的なタウンシップであるニャンガやカエリチャ地区の殺人事件発生率は南アフリカ最高水準です。また、ヨハネスブルグ近郊のタウンシップ同様に、不十分な行政サービスに対するデモや暴動等が度々発生しています。いずれの地区も、ケープタウン空港及び主要幹線道路(N2)付近に位置しており、デモや暴動の状況によって、道路が封鎖されることもあるため、市内と同空港間を移動する場合は注意が必要です。近年、ギャング間の抗争は過激化しており、その場に偶然居合わせた子供達も殺害されています。タウンシップへの訪問を希望する場合には、タクシーやレンタカーなどであっても単独では訪問せず、必ず現地事情に詳しい案内人を同伴させてください(観光案内所にてタウンシップ・ツアーを催行しています)。
市街地や海岸線を一望できるテーブルマウンテンやシグナルヒルは年間を通し観光客で賑わっています。最近は警備が強化されていますが、犯罪被害は増加傾向にあり、特にシグナルヒル及びライオンッズヘッド周辺を単独で散策している旅行者が被害に遭う事件が多く報告されています。常に周囲への注意を怠らないなど基本的注意事項を厳守する必要があります。テーブルマウンテン頂上へはケーブルカーを利用する他に徒歩による登山も可能ですが、登山客に対する強盗被害、登山中の遭難や転落事故による死亡事故も発生していますので、登山には、当日の天気や登山ルートを事前によく確認し、複数名での行動を心がけてください。
ケープ半島には喜望峰やボルダーズ・ビーチ(同ビーチに生息するペンギンが有名)等の観光名所があり、多くのツアーが組まれていますが、信頼のおける旅行会社のツアーに参加すれば犯罪被害に遭うリスクは低いと言えます。レンタカー等で自ら運転する場合には、タウンシップ等の地域に迷い込むと危険ですので、事前にルートをよく確認するようにしてください。また、タウンシップに限らず、車上荒しが多発しておりますので路上等に駐車をする際には、外から見える場所に貴重品等を放置しないようにしてください。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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南アフリカ共和国
病気・感染症情報
衛生・医療事情
当国の医療機関は、公立と私立に分けられます。公立医療機関は、誰でも受診可能ですが、常時人手不足・医療機器(備品)不足の状態で、やむを得ない場合以外の受診はお勧めできません。大都市の一部の私立医療機関の医療水準は先進国のそれに比肩し得るレベルですが、これら以外の医療水準はあまり高くありません。ヨハネスブルグおよびプレトリア周辺のいくつかの私立総合病院は南部アフリカ諸国からの緊急移送先に指定されており、ヨハネスブルグは緊急移送会社の基地となっています。万一、入院を要するような病状を生じた場合は、これら都市部の大きな総合病院を受診することをお勧めします。ただし治療費は非常な高額になる可能性があります。当国では医科・歯科共に、特別な場合を除き直接専門医を受診することはできず、まず一般医(一般歯科医)か救急外来(ER)を受診し、紹介状を貰って専門医を受診することになります。日ごろよりかかりつけの一般医を決めておくことをお勧めします。救急外来(ER)以外は受診に関して予約が必要です。緊急でない場合は、人気のある専門医受診は数か月待ちも珍しくありません。
当国に大きな川は存在せず、水は貴重品です。比較的雨量も少ないため、水の確保に苦労しております。大都市では、上水道の検査が定期的に行われ、水質がチェックされておりますが、地方では上水道の品質管理が十分にできておらず問題となっております。飲み水には市販のミネラルウォーターを使用するか、水道水を煮沸して使用するようにしてください。食品は比較的新しい物が日々供給されておりますが、冷凍を要する物は輸送手段・保存手段が未熟なため、冷解凍が繰り返されておりますのでご注意ください。また、外食は従業員の衛生意識がしっかりとしたレストランをお選びください。調理人やウエイター・ウエイトレスの多くはタウンシップと呼ばれる貧困遅滞から働きに来ております。職場は衛生的でも、彼らの生活の場は不衛生な所が多いので、彼らの生活の場で伝染病が発生すると直ちに社会全体に広がります。新聞等の情報に常に目を配り、伝染病が発生した場合は外食を避けてください。<
警戒すべき病気・感染症
上気道感染症
内陸部は1日の寒暖の差が激しく、特に冬期(=乾季)は湿度が極端に低いため、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症に罹患しやすいため、手洗いやうがいの励行、さらにはインフルエンザの予防接種をお勧めします。
花粉症等のアレルギー
雨季は沢山の花が咲いて花粉が飛び、乾季には土埃が舞うため、四季を通じてアレルギー症状を発する方が結構居られます。花粉症や喘息などのアレルギーの既往のある方は、常用薬を持参されますことをお勧めします。
マラリア(主に熱帯熱マラリア)
首都部はマラリアの汚染地域ではありませんが、クルーガー国立公園のあるムプマランガ州、リンポポ州では毎年患者が発生し、死亡例もあります。これらの地域に旅行・滞在する場合は、予防薬の服用や、長袖長ズボンの着用、虫除けスプレー(リペラント)・殺虫剤・蚊帳や蚊取り線香などを使用して予防してください。マラリアは通常高熱をもって発病いたします。これらの汚染地域に滞在中または訪れた後2週間位までに発熱などの症状が認められました場合は、直ちに信頼しうる医療機関を受診して、マラリア感染の有無を調べてもらってください。(マラリア汚染地域を訪れたことを必ず医師に伝えてください。)一度の検査では陽性に出ないこともあります。疑わしい時は、繰り返し検査を受けるようにしてください。
消化器感染症
最近大流行はありませんが、毎年コレラ・赤痢・腸チフス・A型肝炎などが散発しています。また、旅行者下痢症と呼ばれる不特定の病原(ウィルス・細菌など)による消化器感染症もあります。不衛生な場所での飲食は控えてください。特に生水・生ものは危険ですのでご注意ください。
狂犬病
毎年ヒトの発生例が報告されております。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する病気です。野生動物やペットが感染し、それらに接触した人間が罹患して死亡しております。むやみに野生動物や狂犬病の予防注射を定期的に受けていないペットに触れないようにしてください。
破傷風
外傷(特に刺創や咬傷)を負うと破傷風の心配があります。子どもは三種混合(DPT:ジフテリア・百日咳・破傷風)を受けられているはずですが、基礎免疫が完了しているかどうか確認してください。未完了の場合は追加を受けてください。大人の方の場合は、基礎免疫終了後約10年ごとに追加(ブースター)を受けてください。定期的に破傷風の予防注射の追加を受けられている方は受傷時に追加のワクチン(破傷風トキソイド)を受けることで破傷風を予防できます。しかし、創が非常に汚い場合(破傷風菌に汚染されている可能性が高い場合)、抗破傷風ヒト免疫グロブリン(TIG)の接種も受ける必要があります。
性感染症
HIVやB型肝炎や性病の感染率が高いので、不特定の方との性交渉は避けるのが賢明です。
結核
HIV感染(AIDS)により免疫力の低下を生じ、結核菌が活動し始め、周囲の人に感染させるというパターンで結核が拡がっております。使用人の雇用などの時には健康状態のチェックを必ず行ってください。
住血吸虫症
湖、川など淡水は住血吸虫に汚染されている所が多いので、淡水での水遊びは避けてください。住血吸虫は人・牛などのほ乳類(終宿主)の血管の中で生殖・産卵し、糞便や尿を介して宿主の体外に卵を出し、水中で孵化し、貝類の中で成長し、貝より出て、水中で終宿主の中に皮膚を通して侵入します。感染を繰り返すと肝硬変などになり最終的には死に至ります。
リフトバレー熱
主に牛・羊・馬などの家畜と接する環境で、空気感染または蚊を介して感染します。急激な発熱・筋肉痛・関節痛を生じます。大部分はその後自然に治癒しますが、一部は出血傾向を生じたり、時には脳炎になって死に至ります。ウィルスにより発症するもので、特別な治療法はなく、対症療法となります。
ダニ熱
草むら等と歩いていてダニに噛まれ、その時にリケッチアと呼ばれる病原体が体内に入って発症します。発熱・発疹などを生じます。稀に多臓器不全・脳炎などを起こして重症化することがあります。ダニに噛まれた後に発熱・発疹を生じましたら、直ちに医療機関を受診してください。テトラサイクリン系の抗生物質が有効です。
炭疽
炭疽菌によるもので、感染した動物と接触して起こる皮膚型(接触部位の皮膚の潰瘍・リンパ節腫大が週症状です。)、感染した動物の排泄物を吸い込んで起こる気道型(重篤な呼吸器症状を起こして死に至ります。)、感染した動物を食することにより起こる胃腸型(腸に壊死性の潰瘍が起こ、死に至ることもあります。)があります。また、髄膜炎を起こすと致命的です。治療にはペニシリンやシプロキサンなどの抗菌薬が使用されます。
トラベルアドバイス
・飲み水はミネラルウオーターの利用をお勧めします。
・外食時は清潔なレストランでよく加熱調理されたものを食べてください。生野菜は避けてください。
・十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
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南アフリカ共和国
自然災害情報
現状
嵐、洪水
嵐や洪水は、全国的に、そして年間の様々な時期に発生する可能性があります。11月から4月にかけて、Gauteng州とNorth West州で突発的な嵐が発生する可能性があります。6月から9月までは南海岸沿いに大雨が降り、西ケープ地方は5月から9月にかけて大雨が降ります。
フィールド火災
火災は乾燥した季節に起こり、予測不可能で非常に危険です。
トラベルアドバイス
・地域の天気予報や現地情報をしっかり把握しましょう。
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❗️危険要因(南アフリカ共和国) ●一般犯罪 ・南アフリカは世界的に見ても最も治安の悪い国の一つとされています。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 ヨハネスブルグ、プレトリア、ケープタウン、ダーバン 【要警戒!】 ・殺人、強盗、強姦、恐喝、暴行、ひったくり、車上荒し、麻薬売買等の犯罪が昼夜を問わず発生しています。
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南部アフリカの国・地域