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マダガスカル Madagascar |
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危険度2: |
危険度とは?
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事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。 |
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❗️危険要因(マダガスカル) ●凶悪事件 ・外国人に対する武装強盗、殺人事件や誘拐事件等が発生しています。
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⚠️要注意エリア ●マダガスカル全土 【要警戒!】 ・外国人に対する武装強盗、殺人事件や誘拐事件等が発生しています。
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マダガスカル
テロ情報
現状
マダガスカルにおいては、現在のところ、国際テロ組織等の存在は確認されていません。また、国内で組織され、活動を行っているテロ組織の存在も確認されていません。
トラベルアドバイス
・マダガスカルは未だ深刻な貧困問題を抱えており、富裕層にあたる日本人が誘拐の標的となる可能性は皆無ではなく、脅威は身近に存在すると言えます。
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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マダガスカル
犯罪・誘拐情報
現状
マダガスカルではラジャオナリマンピアニナ大統領政権樹立から2年が経過しましたが、その間首相が2度も交代するなど政治情勢が好転しているとは言えず、また経済面でも依然多くの課題が残されていることもあり、当国が抱える深刻な貧困問題には改善の兆しは見えません。それを背景として、治安状況は引き続き低迷しています。最近では首都アンタナナリボ市内のみならず、マダガスカル全土において武装強盗が多発する等、地方都市においても凶悪事件が発生しています。スリ、ひったくり、置き引き、車上狙い等も依然として発生しており、マダガスカル人富裕層のみならず、外国人や観光客も被害に遭っています。また、空港では、単独の旅行者に近づき、低料金での移動・宿泊を斡旋するとして、治安の悪い地区にある安ホテルを案内しようとする者がいますので十分注意してください。なお、近年マダガスカル全土において誘拐事件が増加しております。身代金目的の犯行が大半を占めていますが、最近は被害者が殺害される事案もみられますので十分に注意する必要があります。
近年ではマダガスカル人富裕層のみならず、外国人が犯罪の標的となった事件も多く発生しています。マダガスカル人は親日的であり、日本人が特定の標的とされる背景はありませんが、一般的に外国人は富裕とみられるため、ひったくり(単独及びグループによるものを含む)、置き引き、強盗目的の住居敷地内への侵入、偽警官による車両奪取などの邦人被害が報告されています。また、地方において、現地住民と一緒に写真撮影しようとしてカメラを向けたところ、写真撮影に関する意思疎通が図れず、いきなり暴力行為を受けた事例もありますので、写真撮影については事前に相手方の同意を得る等十分注意してください。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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マダガスカル
病気・感染症情報
衛生・医療事情
公立病院は非常に低額な料金で受診可能です。しかし、薬の他、注射器などの道具まで患者が用意する必要があります。食事は自分で賄わねばならず、院内では付添家族が煮焚き物する光景が見受けられます。公立病院は施設が老朽化しており、医療器具は貧弱、サービスも悪く、常に人であふれ、治安の問題もあり、邦人が利用する環境ではありません。アンタナナリボ市内には比較的設備の整った私立病院があります。X線撮影・内視鏡・エコー・血液生化学検査が可能ですが、CTは国内に数ヶ所、MRIは1カ所の医療機関にしかありません。雨季には落雷・停電による機器損傷を恐れ、使用中止にしている場合もあります。また、機器を使いこなせる技師、診断できる医師が常にいるとは限りません。日本のような行き届いた診療やこまやかな看護は期待できません。また、マダガスカル語とフランス語以外は通じないのが一般的です。重症の場合は、国外への医療搬送を考慮することになります。当国からレユニオン(フランス海外県)、南アフリカ、フランス・パリ等への緊急移送は大変高額な費用を要します。当地を旅行する方は、海外旅行傷害保険への加入は必須です。私立病院では入院に先立って高額のデポジットを要求されることが普通です。緊急時の支払い方法を考慮しておく必要があります。また、海外旅行傷害保険に加入しても、日本の保険会社の支払い保証が通じないことがあります。保険加入時に保険会社指定の医療機関が当地にあるかの確認が必要です。
下水道などインフラ整備が進んでおらず、ゴミの回収が遅れがちで、市内の至る所が非衛生的になっています。衛生面では十分な注意が必要です。大都市では上水道は整備されています。水道水は塩素消毒されていますが、配管の老朽化のため、褐色に汚濁することがあり、飲用には適していません。
警戒すべき病気・感染症
食中毒・感染性胃腸炎
下痢・腹痛はマダガスカルで最も遭遇しやすい病気です。細菌、ウイルス、アメーバやジアルジア等の原虫に汚染された食べ物から感染します。当国の人々にはトイレの後、手洗いする習慣は一般的ではないため、調理人やウェイターの手が感染源になることもあり得ます。予防としては、十分に加熱調理された物を食べること、路上で売っている屋台の食物は避けること、皮を剥かない果実(イチゴ等)はよく洗う必要があります。使用人を雇う場合は手洗いの習慣をつけさせることが重要です。多くは数日間症状が続きやがて軽快します。発熱など症状を伴うこともあります。脱水症状がひどくなると、輸液などの治療が必要です。下痢止めの使用は病原体の排泄を遅らせ、症状がかえって長引くことがあります。症状が続く場合や発熱を伴うときは医師の診察が必要です。
マラリア
肝臓や赤血球に寄生する寄生虫(マラリア原虫)による感染症で、ハマダラ蚊が媒介します。感染から発症までの潜伏期は1週間~1か月以上です。首都アンタナナリボ等、中央高地での罹患は極めて稀です。東海岸では通年、北・西海岸では雨季に流行します。重症型の熱帯熱マラリアが90%以上を占め、初期に適切な治療が行わなければ貧血、腎不全、脳障害等によって死亡することがあります。流行地から戻った後に、発熱がみられると、早期にマラリア検査を受ける必要があります。沿岸部に10日間以上滞在する場合、医療事情の悪い現地での発症は危険ですので、予防内服を勧めます。マラリア予防薬としては副作用の少ないAtovaquone/Proguanil(商品名は日本ではマラロン配合錠、欧州製はMalarone)が第一選択薬となります。Mefloquine(商品名は日本ではメファキン「ヒサミツ」、欧州製はLariam)も使えますが、副作用があります。アフリカでは抗マラリア薬の粗悪品や偽物が問題になっています。予防内服をされる方は、本邦や先進国のトラベル外来などで専門医から処方をしてもらってください。防蚊対策は重要です。ハマダラカは夜間(日没後~明け方)に活動します。電気蚊取り器(特に地方では停電が多いため、電池式が望ましい)の持参をお勧めします。日本では、身につけるタイプの電池式蚊取り器も販売されています。防虫スプレーも効果的ですが、日本製品は有効成分DEETの濃度が低いため、2時間程度しか効きません。現地購入可能なフランス製は6~8時間有効です。最近は防虫効果のある特殊な繊維で作られた「防蚊服」があり、本邦で入手できます。
ウイルス性肝炎
A型肝炎とB型肝炎に感染するリスクがあります。A型肝炎は慢性化することはありませんが、時に劇症肝炎となり、国外移送を要することがあります。生牡蠣など、貝類の生食で感染することが多いですが、それ以外の食物からも感染します。B型肝炎は輸血や手術などの医療行為、性行為等から感染します。2014年には当国でのB型肝炎s抗原の陽性率が23%と驚くべき数字が出ていますので、万一、当地で大怪我をすることを考えると、予防接種が重要です。
ペスト
日本では過去80年以上発症者はみられませんが、マダガスカルは世界有数のペスト汚染国です。細菌性の伝染病で、ネズミに寄生しているノミが媒介します。毎年、夏(雨季)に発生します。2013~14年には319人が感染し、75名が死亡したとの報告があります。感染性の強い肺ペストが約半数を占めます。近年、農村では焼畑や農薬散布のために、野ネズミが人の住むところに移動したことや都市の衛生状態の悪化していることで、流行が危惧されています。不衛生な所へ近づかないことが重要です。
狂犬病
当地の新聞報道では、時々狂犬病発症が報じられています。狂犬病は感染動物の唾液に含まれるウイルスにより人に感染します。潜伏期を経ていったん発症すれば、治療法は無く、ほぼ確実に死亡する危険な病気です。予防が重要です。首都の犬は殆ど放し飼いであり、地方でも野犬があちこちにたむろしており、犬に咬まれる危険性があります。野犬やキツネザルを含む野生動物からの狂犬病ウイルス検出例は多くみられ、野生動物にはむやみに近づかない方が賢明です。予防として、曝露後予防接種として、咬傷後24時間以内に予防接種を開始する必要があります。当地のパスツール研究所では曝露後接種が可能です。パスツール研究所では年間4,500人程度が曝露後接種を受けているとのことです。曝露後接種は合計6回の接種が必要ですが、咬んだ動物が狂犬病を発症していないことがわかる(約1週間後に動物の状態に変化がない)と感染のリスクはなくなります。曝露前予防接種として、合計3回の予防接種を受けていると、曝露後接種の回数を減らすことができます。動物に接触する機会が多い方には曝露前接種をお勧めします。
チクングンヤ熱
デング熱と同様、ネッタイシマカ(ヤブカ類)が媒介するウイルス感染症で、高熱・関節・筋肉痛を主症状とする病気です。致死率は低いものの、症状が激烈で後遺症に苦しむ場合もあります。2005年にコモロとレユニオン島で大流行しました。インド洋諸島ではしばしば流行しているため、注意が必要です。マラリアを媒介するハマダラカと異なり、ヤブカ類は日中の活動が主です。昼間も防蚊対策をとりましょう。
住血吸虫症
湖、河川、衛生的に管理されていないプールでは、住血吸虫の幼虫が皮膚から感染することがあります。当地では、特にビルハルツ住血吸虫が問題になります。ビルハルツ住血吸虫は膀胱に寄生し、慢性期には膀胱癌を起こします。健診で血尿が指摘されると、本疾患を疑わなければなりませんが、日本には無い疾患のため、日本では検査ができません。当地のパスツール研究所で検査ができます。長期滞在者などリスクが高い方には帰国時に内服治療を勧めることもあります。
AIDS・性感染症
2009年以降のデータはありませんが、当国のHIV感染率は1%未満、妊婦検診でのHIV陽性率も0.95%(WHO 2009年版国別資料)とアフリカ諸国では低い方です。Commercial sex workerの感染率についての調査はなされていません。性感染症(梅毒など)はフォール・ドーファンなど港町で蔓延しています。ご注意下さい。
その他の疾患
破傷風、腸チフスも珍しくない疾患です。予防接種をお勧めします。近年、コレラの大流行は見られていませんが、隣国のコモロではしばしば流行しています。また、乳幼児を中心に髄膜炎も多く発生しています。原因菌はインフルエンザb(Hib)菌です。4歳以下の幼児にはHibワクチンの接種をお勧めします。
トラベルアドバイス
・水道水は飲用には適しません。飲み水はミネラルウオーターの利用が必須です。
・外食時は清潔なレストランでよく加熱調理されたものを食べてください。生野菜は避けてください。
・海外移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
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マダガスカル
自然災害情報
現状
サイクロン
12月から3月にかけてサイクロンが発生しやすくなります。サイクロンと豪雨の影響で洪水が起きる可能性もあります。
トラベルアドバイス
・気象情報はしっかり確認しましょう。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)マダガスカルは未だ深刻な貧困問題を抱えており、富裕層にあたる日本人が誘拐の標的となる可能性は皆無ではなく、脅威は身近に存在すると言えます。
(2)テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
(3)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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犯罪・誘拐について
(1)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
(2)不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)水道水は飲用には適しません。飲み水はミネラルウオーターの利用が必須です。
(2)外食時は清潔なレストランでよく加熱調理されたものを食べてください。生野菜は避けてください。
(3)海外移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
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自然災害について
(1)気象情報はしっかり確認しましょう。
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緊急連絡先
在マダガスカル日本国大使館
電話:(261)-20-22-493-57
FAX:(261)-20-22-494-94
住所:Villa Chrysantheme III Ambohijatovo Analamahitsy Antananarivo
消防:18 又は 118
警察、救急車:17 又は 117
南部アフリカの国・地域