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チュニジア Tunisia |
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危険度3: |
危険度とは?
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危険性が高いエリアがあるため、 渡航・滞在するにあたり十分な注意と安全対策が必要です。 |
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❗️危険要因(チュニジア) ●テロ事件 ・チュニジア国内においては、テロリストの活動が活発化しており、滞在に際しては十分な注意が必要です。2015年3月のバルドー国立博物館襲撃事件や、同年6月のスースの高級リゾートホテル襲撃事件など、外国人を直接のターゲットとした大規模なテロ事件が相次いで発生しており、多数の外国人観光客が犠牲になっています。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 アルジェリア・リビア国境地帯 【渡航するのは止めて下さい!】 ・テロリストや武器商人などが頻繁に往来する地域とみなされています。
⚠️2 首都チュニス 【要警戒!】 ・強盗や郊外電車内におけるスリやひったくり被害が増加傾向にあります。
●チュニジア全土 【要警戒!】 ・国内観光地において、外国人観光客を狙ったテロ事件が発生する可能性は否定できません。
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チュニジア
テロ情報
現状
2015年、チュニジアでは、3月の首都チュニスのバルドー国立博物館銃撃テロ事件、6月のスース県のリゾート・ホテル襲撃テロ事件と、外国人観光客が犠牲となった大規模なテロ事件が2件発生しました。さらに同年11月にはチュニスで大統領警護隊のバスに対する自爆テロ事件が発生し、多数の犠牲者が出ました。同自爆テロ事件以降、チュニジア政府は、全土に非常事態宣言を発出しています。
チュニジアにおいては、「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」などの従来から存在するテロ組織が依然として活動を継続していることに加え、昨今はイスラム過激派組織ISILの影響が拡大しているとみられています。また、チュニスのバルドー博物館での銃撃テロ事件、スースのリゾート・ホテルでの銃撃テロ事件の実行犯は、いずれも隣国リビアにあるテロリストのキャンプにおいて軍事的な訓練を受けていたことが判明しています。
チュニジアからは、延べ5,000人から6,000人がISILに参加するためにシリアやイラク等の紛争地域に渡航したとみられており、ISILに参加する外国人戦闘員の中ではチュニジア人が最多とされています。国内では、テロリストの紛争地への渡航に関与したグループの摘発も相次いでいます。なお、チュニジア内務省によれば、2015年12月末までに既に約600人がシリア等から帰国しており、同省の監視下に置かれています。
地域別状況
チュニス県
2015年3月18日、武装集団が首都チュニス郊外にあるバルドー国立博物館を襲撃しました(外国人21人を含む22人が死亡、42人が負傷)。また、同年5月25日、チュニス市ブシューシャ地区にあるチュニス軍の兵舎内で兵士が銃を乱射した事件が発生し、チュニジア当局は否定していますが、一部メディアによりテロ事件として報じられました。さらに、同年11月24日、チュニス市内中心部において、大統領警護隊を乗せたバスに対する自爆テロが発生し、警備隊員12人が死亡、民間人を含む20人が負傷しました。
チュニジア北部・中部
2015年6月26日、沿岸部スース県において、自動小銃などで武装したテロリストが高級リゾート・ホテルを襲撃しました(外国人38人が死亡、39人が負傷)。その他、議員や治安関係者を狙ったテロが発生しており、大規模な組織も摘発されています。また、シディブ・ジッド県においても事件の発生や当局によるテロリストの摘発が報じられています。
チュニジア西部
カスリン県のシャアンビ山をはじめ、山間部には「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」をはじめとしたテロ組織が潜伏しているとみられます。
トラベルアドバイス
・チュニジア国内においては、テロリストの活動が活発化しており、テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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チュニジア
現状
犯罪の特徴
2011年1月の革命以降、凶器を使った強盗事件や殺人未遂事件が発生するなど、犯罪の凶悪化傾向が見られます。特に、土地勘のない日本人旅行者は標的となりやすく、所持品(多額の現金、デジタルカメラ、パスポートなど)には十分な注意が必要です。依然として、社会・経済情勢は不安定な状況が続いています。国内(特に市街中心地)において、大規模な抗議デモ等が発生する可能性があります。こうしたデモ等に巻き込まれて被害に遭うことのないよう常に最新の情報を入手するよう心掛け、自己の安全対策に十分留意してください。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・単独行動は避け、信頼できる現地旅行会社や観光ガイドを利用されることをお勧めします。
・一般的に沿岸部に比べ内陸部は開発が進んでおらず、貧困率や失業率も高い傾向があります。
・治安関係施設や政府関係施設で大勢の人が集まっている場合には、速やかにその場から立ち去ってください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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チュニジア
病気・感染症情報
衛生・医療事情
チュニジアの医療機関は、公立と私立に分けられますが、両者の医療格差は顕著です。我々外国人でも公立病院を利用することは出来ますが、ここは実質的に低所得層現地人の医療の受け皿であり、医薬品の不足、医療者のストライキ、医療設備・機器の不備など、提供される医療サービスの質は低いため、受診をお勧めできません。一方、私立病院(クリニック)では、医療ツーリズムを推進する国の意向もあり、先進医療も受けられます。都市部には多数のクリニックがあり、ほとんどは24時間体制で救急患者を受け入れています。クリニックの医療費は高額ですので、十分な保険に加入しておく必要があります。また、都市と辺境地の医療格差も顕著です。辺境地では、病院はあっても医師や看護師がいない施設もあり、緊急に高度医療を必要とする場合、海外旅行者保険に付随する緊急移送サービスを利用して国外へ移送されるケースもあります。
医療機関利用に際しても、日本とはさまざまな違いがあります。例えば、院内で全ての検査を済ませることが出来ず、血液検査は院外の検査所(ラボ)へ、レントゲンは画像検査所へ、と移動する必要があります。クリニックには、救急医と院長以外の医師は常駐しておらず院外のキャビネにいて、検査・手術など必要時にのみクリニックを利用します。一方、看護師はクリニックに所属しています。支払いも、医師への診療代金は、クリニックへの支払いとは、別に直接医師に払う場合が大半です。医療者のレベルは、医師も、看護婦も、個人差が大きいと思われます。公用語は、アラビア語ですが、医療者はフランス語を話し、英語は通じない場合が多いです。むろん、日本語が通じる医療機関はありません。
医薬品は、国が規制しニセ薬の氾濫や医薬品の不足が話題になることはありません。国内の至る所に薬局があり、医師の処方箋を持参すれば薬が購入できます。日本の薬は手に入りません。重要な医薬品は日本から十分に携行する必要があります。
警戒すべき病気・感染症
熱中症および脱水症
夏期は高温で乾燥します。脱水に注意し、水分及び電解質の摂取を心がけましょう。太陽光線も強いので、サングラス・日焼け止めなども必要です。
西ナイル熱・季節性インフルエンザ
9月~12月にかけては、蚊によって媒介される西ナイル熱が流行する時期です。チュニジアの海岸線地域は古くから西ナイル熱の流行地域として知られ、3~4年の周期で流行します。12月~3月までは季節性インフルエンザが流行します。ワクチンのある季節性インフルエンザに関しては、薬局に行けば、薬剤師が注射します。日頃からの「うがいと手洗いの励行」をお勧めします。
花粉症などのアレルギー
2月下旬から5月を中心に、花粉(スギ・ミモザなど)が飛散するため、花粉症に悩まされる方は少なくありません。既往のある方は、個人に合ったお薬を持参されることをお勧めします。
消化管感染症
大きな流行は報じられませんが、A型肝炎、汚染乳製品によるブルセラ症、サルモネラなどの食中毒、腸チフス、赤痢アメーバやジアルジアなどの原虫疾患は、首都でも感染する機会があります。地方の牧畜地域において家畜に接触して罹患するエキノコッカス症(寄生虫)や、生乳を飲んで感染する腎結核・消化管結核などの感染症があります。
昆虫が媒介する病気
ダニ(マダニ)による地中海紅斑熱、チュニジア内陸部・南部を中心に生息する小さなブユのようなハエ(サシチョウバエ)に刺されて媒介される皮膚リーシュマニア症などがあります。
狂犬病
2011年の当国革命以後、政府による統制が弱まった結果、野犬数が増えた事と、飼い主のモラル低下により、予防接種を受けない犬も増えています。2013年には数十年ぶりに2名の現地人が狂犬病に罹患し死亡しています。不用意に見知らぬペットに触れないようにしてください。
トラベルアドバイス
・高度治療が必要な場合に備え、国外搬送にも対応する海外旅行者(赴任者)保険への加入もお勧めします。
・都市の水道水は、細菌学的には飲用可能ですが、塩素殺菌が強く味が悪く、老朽化した建物ではにごりの多い水が散見されるため、浄水あるいはミネラルウオーターが推奨されます。
・夏は特に、外食ファストフードによる食中毒も多いので、十分に加熱されたメニューを選び、衛生意識の高いレストランを見極めることが重要です。
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チュニジア
自然災害情報
現状
地震
チュニジアは危険な活断層地帯に属しているわけではありませんが、小さい地震が時々発生します。
砂塵嵐
チュニジアでは砂塵嵐がよく起こります。
トラベルアドバイス
・地震や砂塵嵐の発生にお気をつけください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)チュニジア国内においては、テロリストの活動が活発化しており、テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。単独行動は避け、信頼できる現地旅行会社や観光ガイドを利用されることをお勧めします。
(2)治安関係施設や政府関係施設で大勢の人が集まっている場合には、速やかにその場から立ち去ってください。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)高度治療が必要な場合に備え、国外搬送にも対応する海外旅行者(赴任者)保険への加入もお勧めします。
(2)都市の水道水は、細菌学的には飲用可能ですが、塩素殺菌が強く味が悪く、老朽化した建物ではにごりの多い水が散見されるため、浄水あるいはミネラルウオーターが推奨されます。
(3)夏は特に、外食ファストフードによる食中毒も多いので、十分に加熱されたメニューを選び、衛生意識の高いレストランを見極めることが重要です。
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自然災害について
(1)地震や砂塵嵐の発生にお気をつけください。
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緊急連絡先
在チュニジア日本国大使館
電話:(261)-71-791-251
FAX:(261)-71-786-625
住所:9 Rue Apollo XI,1082 Mahrajene-Tunis, Tunisie
消防:198
警察:197
救急車:190
北アフリカの国・地域