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リビア Libya |
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危険度5: |
危険度とは?
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安全なエリアに避難する必要がある極めて 危険なエリアなので渡航・滞在しないでください。 |
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❗️危険要因(リビア) リビアにおいては、カダフィ政権崩壊後、2011年10月23日に国民暫定評議会が公式に全土の解放を宣言しましたが、いまだ治安機関が十分に機能しておらず極めて不安定な治安情勢が続いています。また、首都トリポリやシルテ、デルナなどの都市にもISIL(イラク・レバントのイスラム国)が進出しているとみられており、外交団警察本部や大使館所在地近辺における他国公館への爆弾攻撃などのテロ活動が発生するなど、治安情勢はきわめて厳しくなっています。
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⚠️要注意エリア ●リビア全土 【渡航するのは止めて下さい!】 ・リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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リビア
テロ情報
現状
リビアでは、カダフィ政権崩壊後の混乱が継続しており、治安機関もほとんど機能していません。議会・政府に相当する政治勢力が国の東西に並立する状況により、一方の政府を支持する部族勢力や民兵組織が、敵対する相手方の関係者を標的としたテロ攻撃や誘拐事件を起こしています。
また、2014年秋以降、リビア北部を中心にイスラム過激派組織ISILの活動が活発化しています。ISILは、地元イスラム過激派武装勢力との間で対立や共闘といった複雑な関係を構築しつつ、政府軍・治安機関、石油関連施設、部族・宗教指導者等を標的としたテロ攻撃を行っています。
リビアにおけるテロ組織としては、「アンサール・アル・シャリーア・ベンガジ」及び「アンサール・アル・シャリーア・デルナ」の2組織が、2014年に米国及び国連によりテロ組織に指定されています。2014年秋以降、ISILが、リビアにおける活動を活発化させています。一時掌握していたデルナでは撤退と進入を繰り返していますが、現在は2015年6月に制圧を発表したシルテを拠点に、活動を継続していると報じられています。直近では2017年1月18日にシルト近くのISILの施設2カ所を米軍が空爆し、80人以上の戦闘員が殺害されています。
トラベルアドバイス
・リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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リビア
犯罪・誘拐情報
現状
リビアにおいては、カダフィ政権崩壊後、2011年10月23日に国民暫定評議会が公式に全土の解放を宣言しましたが、いまだ治安機関が十分に機能しておらず極めて不安定な治安情勢が続いています。また、政変時に戦った民兵組織の治安機関への編入も進んでおらず、各民兵組織が空港や石油施設等各々の利権を持ち、独自の行動計画に基づいて活動しているため、各地で武力衝突が頻発し、市民も含めて多くの犠牲者が出ています。
2014年にはリビアにおけるイスラム主義者及び反イスラム主義者の対立が激化し、これに伴い、トブルクを拠点とする代表議会、トリポリを拠点とする制憲議会の二つの議会が並立する等、政治的混迷が深まっています。また、これに伴い、両者の軍事的対立も深まり、リビア各地で紛争が激化し、人的・物的被害が増大しています。また、首都トリポリやシルテ、デルナなどの都市にもISIL(イラク・レバントのイスラム国)が進出しているとみられており、外交団警察本部や大使館所在地近辺における他国公館への爆弾攻撃などのテロ活動が発生するなど、治安情勢はきわめて厳しくなっています。また、2015年2月には、ISILがリビアにおいてエジプト人コプト教徒21人を斬首する映像を公開し、同様に4月にはISILがリビアにおいてエチオピア人コプト教徒28名を殺害する映像を公開しています。なお、これらの治安状況の悪化を踏まえ、在リビア日本国大使館は2014年7月21日以降、一時閉館しています。
地域別情勢
トリポリ
2015年1月27日、トリポリ中心部のコリンチア・ホテル周辺で、車両に仕掛けられた爆弾が爆発し、直後に武装集団が同ホテルに押し入り、銃を乱射した上でホテル内に立て籠もるという事案が発生しました。武装集団は治安部隊に包囲されると間もなく自爆し、報道によると、一連の銃撃及び爆発で、実行犯5人及び外国人4人を含む13人以上が死亡しました。なお、同日、ISILはウェブサイト上で本事案の犯行声明を発出し、ホテル襲撃の実行犯と主張するチュニジア人青年及びスーダン人青年各1人の映像を公開しています。また、4月12日には、韓国大使館を車両に乗った武装集団が襲撃し、警備に当たっていた外交団警察の警察官2人、民間人1人が死亡したほか、翌日にはモロッコ大使館前で爆弾が爆発する事件が発生し、20日にもスペイン大使館前で爆弾が爆発する事件も発生しています。「トリポリ州のISIL」を名乗る集団がこれらの事件の犯行声明を発出しました。
トリポリにおいては、各民兵組織の国軍・警察への統合が進んでおらず、各民兵組織が独自の利権のために行動し、政府がこれを統制できない状況にあります。また、政変時に武装勢力のみならず一般住民にまで銃器が拡散したことから、治安機関の脆弱さと相まって、これら銃器を悪用した強盗・誘拐等の凶悪犯罪が増加傾向にあり、時間・場所を問わず発生しています。
2014年5月18日、元陸軍将校の率いる武装組織が制憲議会を襲撃する事案が発生し、その後、武装組織同士の銃撃戦により、トリポリ市内において流弾による多数の民間人の死傷者が発生しました。7月13日には国際空港及びその周辺で、敵対する民兵組織の間で戦闘が発生し、その後も戦闘が断続的に起こっています。こうした中、米国、英国をはじめ各国の外交団及び外国人が国外に退避を開始し、現地大使館が相次ぎ一時閉館されました。在リビア日本国大使館も2014年7月21日をもって一時閉館し、現在は在エジプト日本国大使館内の事務所において、一部業務を継続している状況です。
また、2014年は、外国人を狙った誘拐事件、襲撃事件が増加しました。1月19日に大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の韓国人職員(1月22日に解放)、1月25日にエジプト人外交官4人(1月27日に解放)、3月22日にチュニジア人外交官(6月解放)、4月15日に駐リビア・ヨルダン大使(5月12日解放)、4月17日にチュニジア人外交官(6月解放)の誘拐事件が発生しています。また、4月18日にはトリポリ中心部のポルトガル大使館の建物、5月13日には多数の外国人・外交団が入居するトリポリ郊外のパームシティーレジデンス、5月15日にはトリポリ住宅街のアルジェリア大使公邸がそれぞれ武装グループの襲撃を受ける事案が発生しました。
ベンガジ
ベンガジにおいては、軍・治安関係者の暗殺事件が頻繁に発生しているほか、軍と民兵との衝突が頻発し、市民を含めた多数が犠牲になっています。病院や学校、商店前などでも爆発事件が頻発しており、ロケット弾による攻撃も相次いでいます。2012年9月、米国領事館が武装集団に襲撃され、米大使を含む国務省職員4人が死亡したほか、2013年10月には、スウェーデン及びフィンランド共同の名誉総領事館付近の車両に仕掛けられた爆弾が爆発するなど、外交団に対する攻撃も発生しています。
さらに、2014年5月、ハフタル退役少将(当時)が、イスラム過激派組織の掃討作戦を開始し、現在も同人の率いる軍勢とイスラム過激派組織との間で激しい武力衝突が繰り広げられており、民間人も含む多数の死傷者が発生しています。
ミスラタ
ミスラタ出身の民兵部隊が、シルテにおいて「トリポリ州のISIL」と激しい戦闘を繰り広げており、両陣営に多大な損害が発生しています。「トリポリ州のISIL」側は、報復として「ミスラタにおいて自爆テロを行う」と宣言しており、2015年4月5日にはミスラタにおいて、車両による自爆テロが発生し6人が死亡、21人が負傷したほか、4月10日にも同じくミスラタにおいて車両による自爆テロが発生し、それぞれISILが犯行声明を発出しました。
トラベルアドバイス
・リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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リビア
病気・感染症情報
衛生・医療事情
2011年の内戦以降、留学経験のあるリビア人医師や外国人医師は国外に流出し、世界でも最も低い医療水準となっています。病院ではマルタや東欧系の外国人医師が診察し、看護師はフィリピン人または東欧系で英語での意思疎通が可能であり基本的な診療だけが受けられます。2014年の民兵間の戦闘により、医療者が退避したため医療制度は崩壊寸前です。リビア国民は、チュニス、マルタまで医療を受けに出かけているのが現状です。医薬品は欧州からの輸入品が薬局で入手できます。公的な救急車制度は全く機能しておらず、リビア人ですら利用していません。私立病院の多くは有料会員制であり、年会費を払った会員のみが受診および救急車の利用ができます。国際基準に則った、高度な内科処置、小手術、出産、輸血は受けられません。医療保険制度はリビア人のみが対象で、外国人は加入できません。在留邦人の間では、健康診断は本邦あるいは外国で行っているのが一般的です。
警戒すべき病気・感染症
一般経口感染症
衛生状態に関連する数々の経口感染症(感染性下痢症、腸チフス、赤痢、アメ-バ・ジアルジア原虫、寄生虫感染、A型・E型ウイルス性肝炎)が依然蔓延しています。水・食材の処理、調理及び食中毒予防対策に習熟しておきましょう。使用人の衛生教育も重要です。A型肝炎と腸チフスに対しては有効な予防接種があります。地中海沿岸地域はブルセラ病(マルタ熱)の発生地域でもあり、ブルセラ菌に汚染された生乳や乳製品(自家製チーズ等)の摂取により感染が起こっています。
ウイルス肝炎
リビアでの発生状況は不明です。エジプト・チュニジア両隣国の状況と、両国及びアフリカ諸国からの出稼ぎ者が多数いることからも、当国でも、上記A・E型肝炎(経口感染)に加え、B・C型肝炎(血清肝炎)のいずれもが蔓延していると考えて対処した方がいいでしょう。
生活習慣病・精神衛生
アラブ・イスラム世界の慣習及び当国の社会体制に加え、通信・電力・流通・道路・下水等のインフラの整備が遅れ都市機能が粗末であることと、レストランや娯楽施設が少なく外出の機会が減り、また風俗・気候の制約から散歩・外出も儘ならぬこと等が重なり、大きな精神的ストレスとなっています。結果的に室内へ籠もる生活のため運動不足となり易く、偏った食事と相まって肥満や生活習慣病の発症や悪化する傾向が顕著です。食事に留意する、体を動かすことを心掛ける、趣味を見つける、余暇をうまく使う、定期的に国外への脱出・休暇取得する等々が有効だと思われますが、解決策を見出し実行するのは容易ではないのが現状です。
熱中症・紫外線障害
高温下では熱中症が起こり易くなります。暑い時期の日中、特に日差しの強い時間帯(10時より14時)は屋外活動を控えるのが賢明です。熱中症は屋内でも起こります。水分と電解質を適時補給し、脱水を予防して熱中症を防ぎます。特に子供には充分に注意を払う必要があります。調子が悪そうな人がいたら休ませ、熱中症が疑われたら体の冷却(日陰で送風、濡れタオル・アイスノン)・水分電解質の補給を行い、医療機関への搬入も考慮します。昼寝は体調の維持に有用です。また、多量の紫外線に晒されると、短期的には日焼け(日光皮膚炎)・結膜炎をおこし、長期には白内障や皮膚癌の発生が上昇します。戸外では、皮膚の露出を避ける長袖・長ズボンの着用、日焼け止め、ひさしの大きな帽子、サングラスの利用を必要とします。
住血吸虫症
リビア国内には住血吸虫症と呼ばれる寄生虫疾患の発生地域が存在します。主に膀胱周辺に寄生し症状としては血尿を主とするビルハルツ住血吸虫と腸管周囲に寄生し腸炎や後に肝硬変を起こすマンソン住血吸虫の二種類が分布しています。住血吸虫(セルカリアと呼ばれる幼虫)の生息する淡水に触れる時に、このセルカリアが皮膚を突き抜けて感染します。リビア国内での正確な発生地域は明らかではありませんので、何処の川・池・湖での水泳・水遊び・足を水に浸す等の淡水との接触は控え、感染の機会を絶ちましょう。
エキノコッカス症
リビアを含め北アフリカは単包虫エキノコッカス症の流行地域でもあります。単包虫エキノコッカスは主に犬の腸に寄生し、卵は糞の中に排出されます。人畜共通感染症で人・羊・山羊・豚・牛・馬・駱駝がこの卵を飲み込むことで感染が起こります。単包虫エキノコッカスは肝臓をはじめとして全身の臓器に寄生し多数の嚢包を形成します。治療は容易ではありません。個人としての予防方法は、卵が偶然に口に入らないように、汚染地では川や湧き水を飲まないこと、犬との接触は避けること、手を良く洗うことです。
ブルセラ症
ブルセラ菌による人畜共通細菌感染症で、世界的に広く分布しています。原因菌の発見前には地中海熱・マルタ熱とも呼ばれており、未だ地中海地方での発生が続いています。山羊・羊・牛・豚に感染し流産を引き起こします。菌は感染した動物の乳汁中に出現し、人への感染は、主にこの菌に汚染された生乳や乳製品を摂取することで起こります。単なる発熱から全身の臓器・骨関節の炎症とそれによる症状等々と症状が多彩であり、また経過も急性(感染後数週間)から慢性(一年以上)に渡り、診断が非常に困難な病気です。
地中海紅斑熱
リッケチア菌による感染症で、典型例では発熱と皮膚に特有の発疹(紅斑)をきたすので「紅斑熱」の名があります。ダニ刺しにより感染します。トリポリでも発生しています。ダニに刺されない注意が必要です。
リューシュマニア症
地中海沿岸地域は、リューシュマニア症(leishmaniasis)の流行地域の一つです。リューシュマニア症はサシチョウバエにて媒介される寄生虫疾患であり、主に皮膚に潰瘍などを来たし内臓は侵さない皮膚リューシュマニア症と、肝・脾臓が腫大し全身症状を伴う重篤な内臓リューシュマニア症の二つの型があります。地中海沿岸地域では皮膚型・内蔵型のいずれもが発生しています。リビアも流行地域に含まれています。他の疾患同様にリビア国内での正確な発生状況は定かではありません。国の西北部、すなわちトリポリ市を頂点として、地中海沿岸とNafusan台地とチュニス国境とで囲まれた3角形の地域で発生しているようです。特にトリポリ市郊外から内陸部のNafusan台地に沿って Naluteにかけての地域が皮膚リューシュマニアの流行地域です。この住民の多くが感染していることと、リューシュマニア原虫陽性サシチョウバエ(sandfly)の存在及び砂ネズミが保有宿主であることが確認されています。
サシチョウバエは蚊に似たそれより小さな体長2-3ミリメートルのハエで、刺されると数時間後より所謂「酷い虫さされ」が起こります。吸血するときにリューシュマニア原虫が注入され感染が成立すると2-3週間後にリューシュマニア皮膚症状が出てきます。人畜共通感染症であ、砂ネズミ以外では、特に犬に感染しこれがサシチョウバエを介しての人への大きな感染源ともなっています。欧州側の地中海沿岸では、近年、麻薬注射を介してのリューシュマニアとHIVの混合感染が広がってきており、大きな問題ともなっています。リビアでも麻薬使用及びHIV感染が増加しているといわれており、同様のことが起こってくることが予想されます。感染予防は、サシチョウバエから刺されることを避けることです。流行地での屋外活動では皮膚の露出を控え露出部には虫忌避剤をの塗布します。屋内へのハエの侵入・滞在を防ぐには、小さな目の網戸やカーテンへの殺虫剤の噴霧等を行います。
マラリア、デング熱
非汚染地域(国内感染無し)とされています。
トラベルアドバイス
・リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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リビア
自然災害情報
現状
生じやすい自然災害は今のところありません。
トラベルアドバイス
・リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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犯罪・誘拐について
(1)リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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病気・感染症について
(1)リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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自然災害について
(1)リビア政府による治安維持権限が十分に行き届いていない地域が広く存在し、リビアの国境管理の甘さがテロリストの出入りや武器の密輸の温床となっている可能性が指摘されています。リビアに渡航を予定されている方は、目的の如何を問わず渡航は止めてください。
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緊急連絡先
在エジプト日本国大使館内在リビア日本国大使館臨時事務所
電話:(20)-2-2528-5910
FAX:(20)-2-2528-5905
住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt
消防:190
警察:193
救急車:191
北アフリカの国・地域