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スーダン Sudan |
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危険度4: |
危険度とは?
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危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。 |
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❗️危険要因(スーダン) ●一般犯罪 ・スーダンの厳しい経済事情を反映し、スリ、ひったくり等は増加傾向にあり、日本人も被害に遭っています。
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⚠️要注意エリア ⚠️1 東ダルフール州、西ダルフール州、南ダルフール州、北ダルフール、中央ダルフール 【渡航するのは止めて下さい!】 ・政府と反政府勢力の間の衝突激化や反政府勢力の分裂等により、ダルフールにおける治安や人道状況は悪化しております。 ・和平への道のりは依然として厳しい状況にあると言えます。
⚠️2 南コルドファン州、西コルドファン州、青ナイル州 【渡航するのは止めて下さい!】 ・南スーダンから多くの難民が流入しており、武装強盗、路上強盗、カージャック、略奪等といった一般犯罪が増加する等、治安が悪化しています。
●スーダン全土 【要警戒!】 ・治安状況は不安定です。
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スーダン
テロ情報
現状
スーダン政府は、2001年9月の米国同時多発テロ事件を契機にテロ対策分野で国際社会と協調し、国内に潜伏していたイスラム過激派組織の多くを国外追放したことからイスラム過激派組織の活動は限定的です。また、2008年1月、米国際開発庁(USAID)職員及びスーダン人運転手が、ハルツーム市内で、イスラム過激派によって射殺される事件が発生したことを受けて、スーダン政府が更なるテロ対策に乗り出して以来、国内においてテロ事件は発生していません。一方で、過激化を扇動し、イスラム過激派組織ISILの活動地域にスーダン人を送り込む活動をした容疑で複数の宗教活動家が治安機関により拘束されたこと、一部の学生がISILへ参加するために出国したことが報じられています。スーダン内務省によれば、これまでに70名のスーダン人がISILに参加している由です。
地域別状況
ダルフール地方(西部地域)
2011年7月、スーダン政府と「解放と正義運動(LJM)」及び「正義と平等運動(JEM)」の分派である「正義と平等運動スーダン派(JEM-SUDAN)」との間で和平合意(ドーハ合意:DDPD)が締結されていますが、同枠組に参加しない「スーダン解放運動(SLM)」の「ミンニ・ミナウィ派(SLM-MM)」、「アブドゥル・ワーヒド派(SLM-AW)」、「正義と平等運動ジブリ-ル派(JEM-JIBRIL)」等の反政府勢力が、「スーダン革命前線(SRF)」を形成し、スーダン政府軍との武装闘争を継続しています。その後、スーダン政府は事態の沈静化を図っていますが、長らく続いた紛争によってダルフールの経済は疲弊し、紛争により小型武器が蔓延した結果、一般犯罪の増加や武装集団による犯罪行為は多数発生しています。また、一部地域では、ダルフールAU・国連合同ミッション(UNAMID)及び人道支援関係者等に対する誘拐、襲撃、略奪等のほか、反政府勢力間の内部抗争、土地や家畜、資源を巡る部族間抗争等が発生しており、治安情勢は依然として不安定です。
南コルドファン州、西コルドファン州、青ナイル州(南部地域)
南コルドファン州、西コルドファン州及び青ナイル州には、第二次南北スーダン内戦時代に南部スーダン側として戦った将兵が多数残存し、「スーダン人民解放運動・北部勢力(SPLM-N)」として、政府軍との闘争を継続しています。スーダン政府は、反政府勢力の掃討作戦を展開する一方で、アフリカ連合(AU)の仲介により、SPLM-Nとの和平交渉を進めています。
また、南スーダンと国境を接する地域では、2013年12月以降の南スーダンの治安情勢悪化を受けて、南スーダンからの難民が多数流入しているほか、西コルドファン州の石油施設で外国人作業員が反政府勢力に誘拐される事件が発生する等、スーダン南部地域の治安情勢は依然として不安定です。
アビエ地域
アビエ地域は、スーダンと南スーダン両国が領有権を主張している係争地であり、両国が締結したアビエ地域行政治安暫定措置に基づいて非武装地帯とされました。現在、国連アビエ暫定治安部隊(UNISFA)が治安維持に当たっており、最終的な問題解決に向けた努力が続けられています。
トラベルアドバイス
・テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
・もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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スーダン
犯罪・誘拐情報
現状
スーダンでは、2013年9月、現政権が石油関連製品への補助金削減を含む経済改革の実施を閣議決定し、ガソリン等石油製品をはじめとする生活必需品の物価が上昇し、国民生活に大きな打撃を与えたことから、各地で大規模な抗議活動が発生しました。その後も物価は上昇を続けており、2015年中も長期にわたる断水に対する抗議デモが発生するなど生活や経済状況に対する国民の不満が蓄積しているものと思われます。首都ハルツームや各州都では、警察等の治安機関が比較的機能していると言われていますが、こうした経済情勢を背景に、近年、ひったくりや車上ねらいといった一般犯罪が増加傾向にあります。外国人は一般的に金持ちとみられていますので、ターゲットになりやすく、滞在中は細心の注意が必要です。
トラベルアドバイス
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・人が多く集まる市場や空港、バスターミナルでは、すり・置引き等に対する警戒が必要です。
・イスラム社会であるスーダンでは、特殊なシャリーア(イスラム法)が施行されており、飲酒、姦通等についての厳しい罰則があります。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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スーダン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
資金不足或いは米国経済制裁の影響で欧米企業からの医療機器の調達が困難となっているため、病院内の医療機器の不足やメンテナンス不良が著しく、特に、国公立病院においてその傾向が強いです。さらに、国公立病院の受診料が原則無料であることより、同病院では貧困層の受診者であふれかえっている状況です。このような状況で適切な医療がなされているとは考えにくく、国公立病院の受診はお勧めしません。一方、ハルツーム市内には施設の充実した私立総合病院がいくつか存在し、CT・MRIや血液検査ラボ等も備えており、緊急時の検査・治療に利用可能です。ただし、スーダン国内での専門医の数は非常に少なく、さらに昨今の頭脳流出もあり、専門的な診断や治療は期待できないと考えられます。
ハルツームにおいては、現地富裕層や外交団向けの私立総合病院や私立歯科医院が数件あり、緊急時等の受診の際に利用可能です(英語での受診が可能)。それらの病院では最新の医療設備を有した救急救命室での医師の受診が可能です(24時間対応)。成人或いは小児が遭遇するあらゆる軽症~中等症の初期診断・治療に問題は無いと考えます。一方、脳神経外科や心臓外科等の高度医療は行っていませんので、必要に応じて近隣国への緊急移送の手配が必要です。また、各病院には輸血バンクが存在しますが、そこに保存されている血液製剤の安全性に問題がある可能性が高く、必要時以外の輸血は避けた方がよいと考えます。
ハルツーム市内には多くの薬局が存在し、そのほとんどの薬局において処方箋無しで内服薬の購入が可能です。しかし、多くは中国製、インド製、スーダン製であり、欧米諸国や日本の製薬会社で製造された薬剤は不足しています。よって、必要な薬は日本や先進国で入手することをお勧めします。
州都には必ず公的な病院が存在しますが、衛生状態に問題がある他に、医療機材の不足やメンテナンス不良、医療従事者の不足等により信頼できる医療が受けられる医療機関はないと考えられます。地方都市に在留中に体調不良を認めた場合は、首都に戻られて、信頼の置ける私立総合病院での精査・加療を受けられることをお勧めします。
救急救命室、一般外来とも予約無しで随時受診可能です。ただし、歯科受診、専門医受診の際は予約が必要です(なお、女性医師を希望の際は予約の際に受付に伝えて下さい)。救急救命室は24 時間運営しており、あらゆる疾患に対応可能です。なお、ほぼすべての医師は英語が通じますが、受付や看護師は英語が通じない場合もあります。緊急医療体制に関し、公的な救急車は存在します(番号333)が、実際は機能していません。他方、各私立病院は自前の救急車を保有し、救急搬送サービスを提供しています。ただし、事故現場等の場所を電話で正確に伝えることは困難であり、その場合はタクシー等を用いて、病院に直行する方が確実です。
病院での医療費支払いに関し、いくつかの注意点があります。各病院とも医療費(診察料、治療費、検査代、レントゲン撮影費等)は、現金前払い(スーダンポンド)のみです。経済制裁を受けているため、支払いにクレジットカードを使うことはできません。また、海外旅行傷害保険等のキャッシュレスサービスを使うことの出来る病院はなく、医療費全額を一時的に立て替える必要があります。
警戒すべき病気・感染症
熱中症
日差しが強く、高温、低湿度のため、脱水に陥りやすく、特に、スポーツの際や下痢症状が持続する場合は注意が必要です。熱中症予防のため、十分な水分(塩分を含む)の摂取を心がけることが重要です。スポーツドリンクは吸収が良いため、利用するとよいですが、当地での購入は困難です。熱中症対策として粉末スポーツドリンクを本邦より持参することをお勧め致します。
上気道炎、結膜炎等の眼科疾患
砂嵐、乾燥気候などの影響で上下気道や結膜が乾燥し、上気道炎や結膜炎に罹患する方や気管支喘息の悪化を来す方が多いです。飲料水を常に持参し、水分補給を心がけることが重要です。また、トローチ摂取、うがい、マスク着用も上気道炎予防に有効です。また、普段コンタクトレンズを使用している方は眼鏡の持参も忘れないことが大切です。さらに、角膜保護のためのサングラス着用、砂嵐対策として防塵眼鏡(花粉対策用など)着用なども有用です。
マラリア
熱帯熱マラリアは蚊を介して感染する原虫性感染症で、当地において致死率のもっとも高い疾患の1つです。熱帯熱マラリアは首都ハルツームを含むスーダン国内全土で見られ、未治療では5日で半分近くが死亡します。自覚症状は突然の高熱のみである事が多く、発熱の際は常にマラリア罹患を念頭に置いて、マラリア検査(血液検査)を行う必要があります。夜更けから明け方に活動するハマダラカに刺されることにより感染するため、夜間の防蚊対策がマラリア予防において重要です。夜間外出時は、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレーを塗布することをお勧め致します。また、就寝時の際に、蚊帳の使用や蚊除けの使用をお勧めします。その他の予防対策としては、抗マラリア予防薬の定期内服がありますが、様々な副作用があるため注意が必要です。最近では有効で副作用のほとんど見られない経口治療薬(Coartem:Artemether+ Lumefantrineの合剤)が簡単に入手できるようになったこともあり、またハルツーム市のように早期診断、早期治療の可能な地域では、予防薬の内服の必要性は少ないと考えますが、信頼の出来る病院が存在しない地方では、予防薬を内服される事をお勧めします。スーダン国内では予防薬剤としてメフロキン及びドキシサイクリンは入手できる可能性がありますが、マラロンは入手できません。いずれにせよ薬局の在庫状態が不安定かつ品質管理が悪いため、日本から必要量を持参されることをお勧めします。
髄膜炎菌性髄膜炎
発症頻度は少ないものの、症状が激烈で急速に進展することがあり、危険な細菌性感染症の1つに数えられています。スーダンでは髄膜炎菌性髄膜炎の流行が8~10年毎に見られます。感染者の唾液の飛沫から経気道感染を起こし、成人、小児の間で大流行を引き起こします。症状は、高熱、全身の発疹、髄膜炎症状(意識障害、頭痛、嘔気・嘔吐など)です。抗生剤点滴が有効で、マラリア同様、早期診断、早期治療が大切です。予防はワクチンの接種で、ワクチンには4価ワクチンと2価ワクチンがありますが4価ワクチン(4価ワクチンACYW135)の方を強くお勧めします。ただし、髄膜炎菌性髄膜炎ワクチンは日本では未承認薬剤ですので日本国内では個人輸入している一部医療機関でしか接種できません。
腸管感染症(食中毒、アメーバ赤痢)
食中毒を防ぐには飲料水や食事に対する注意が必要です。当地での水道水には大腸菌の混入が認められ、糞尿の混入が示唆されていることより、市販のミネラルウォーターもしくは水道水を浄水器で濾過した上、煮沸したものを飲料水に利用する必要があります。また、食事はよく加熱されたものを暖かいうちに食べることが重要です。果物、野菜は皮を剥けば特に問題はありません。
アメーバ赤痢も当地でよくみられる疾患の1つです(原虫性疾患)。赤痢アメーバは食事や水を介して感染しますので、上記の食中毒予防対策が本疾患に対しても有効です。特徴的な症状としては粘血便があげられますが、軽度の長く続く下痢だけの場合もあります。治療としては抗原虫薬メトロニダゾールの内服を行います。
腸チフス
食事や水を介して感染する細菌性感染症で、上記の食中毒予防対策が本疾患に対しても有効です。マラリアと同様な症状を呈し、高熱と強い全身倦怠感が主症状です。未治療のままですと下熱後に腸穿孔などの重大な合併症を併発しますので注意が必要です。抗生剤内服或いは点滴が有効で、除菌のためには長期間の治療が必要です。ワクチン接種である程度予防可能ですが、同ワクチンは日本では未承認薬剤ですので日本国内では個人輸入している一部医療機関でしか接種できません。
A型肝炎
食事や水を介して感染するウイルス性疾患です。軽い感冒様の症状や軽度の黄疸で終わる場合もありますが、時に、劇症型肝炎となり致死的となり得る場合もありますので、予防対策が重要です。ワクチンは非常に有効ですので、渡航前に必ずA型肝炎ワクチン接種を受けて下さい。
住血吸虫症
ナイル川水系で依然として猛威をふるう寄生虫感染症です。寄生虫で汚染された淡水(川やダムなど)に浸かった際に健常皮膚を介して感染が成立します。川やダムでのレジャー(魚釣り、ジェットスキー、ヨット等)での感染の可能性もあります。重度の感染で、血尿、血便などの症状が出現し、長期間の感染で膀胱ガンや肝硬変と成り得ます。予防対策は淡水に直接皮膚が触れない様にすること(泳がない、素足を曝したりしない)です。
デング熱
蚊を介して感染するウイルス性疾患です。スーダン国内では、紅海州など港湾のある都市で流行がみられます。死亡例も散見されることより比較的軽症な古典型だけでなく血小板減少をともなう出血型の発生もみられます。発症した場合、特効薬はなく対症療法のみとなります。スーダンではネッタイシマカ(日中に吸血)による媒介が主で、日中の防蚊対策が重要です。紅海州に滞在される方は防蚊対策として、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレーを塗布することをお勧めします。
トラベルアドバイス
・飲料にはミネラルウォーターを購入しましょう。
・欧米諸国や日本の製薬会社で製造された薬剤は不足しています。必要な薬は日本や先進国で入手することをお勧めします。
・高度治療が必要な場合に備え、国外搬送にも対応する海外旅行者(赴任者)保険への加入もお勧めします。
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スーダン
自然災害情報
現状
砂嵐
7月〜10月に特に発生しやすくなります。
洪水
7月〜9月の雨期に発生しやすいです。
トラベルアドバイス
・洪水や砂嵐の発生に注意し気象情報をチェックしましょう。
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トラベルアドバイス
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テロについて
(1)テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
(3)もし爆発音が聞こえたらすぐにその場に伏せ、できれば爆発現場の反対方向に頭を向けて、鞄等で頭部を保護してください。
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犯罪・誘拐について
(1)夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。人が多く集まる市場や空港、バスターミナルでは、すり・置引き等に対する警戒が必要です。
(2)イスラム社会であるスーダンでは、特殊なシャリーア(イスラム法)が施行されており、飲酒、姦通等についての厳しい罰則があります。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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病気・感染症について
(1)飲料にはミネラルウォーターを購入しましょう。
(2)欧米諸国や日本の製薬会社で製造された薬剤は不足しています。必要な薬は日本や先進国で入手することをお勧めします。
(3)高度治療が必要な場合に備え、国外搬送にも対応する海外旅行者(赴任者)保険への加入もお勧めします。
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自然災害について
(1)洪水や砂嵐の発生に注意し気象情報をチェックしましょう。
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緊急連絡先
在スーダン日本国大使館
電話:(249)-1-8347-1601
FAX:(249)-1-8347-1600
住所:House No.67 Street 43 Khartoum One Khartoum, SUDAN
消防、警察:999
救急車:333
北アフリカの国・地域