|
|
ウズベキスタン Uzbekistan |
|
危険度3: |
危険度とは?
|
危険性が高いエリアがあるため、 渡航・滞在するにあたり十分な注意と安全対策が必要です。 |
|
|
❗️危険要因(ウズベキスタン) ●犯罪の多発 ・経済的困窮や貧困を理由として、一般犯罪・凶悪犯罪が多発しています。
●地雷 ・タジキスタン、キルギスとの国境付近の山岳地帯には、麻薬・武器等密輸業者集団の進入を防ぐために設置した地雷が埋没している可能性があります。
|
⚠️要注意エリア ⚠️1 フェルガナ、ナマンガン及びアンディジャン各州のタジキスタン及びキルギスとの国境付近の山岳地帯 【渡航するのは止めて下さい!】 ・麻薬・武器等密輸業者集団の進入を防ぐために設置した地雷が埋没している可能性があります。
⚠️2 アフガニスタンとの国境周辺 【渡航するのは止めて下さい!】 ・隣国アフガニスタンでは、テロ、外国人を狙った拉致事件が多発しており、特にアフガニスタンとの国境周辺においては、その影響で不測の事態が発生する可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
|
ウズベキスタン
テロ情報
現状
近年、ウズベキスタンでは、同国政府がテロと認定した事件は発生していませんが、過去には、2004年にタシケント市内で警察官襲撃事件や連続自爆テロ事件が発生したほか、2005年にアンディジャン市において騒擾事件等が発生しています。これらの詳細は明らかになっていませんが、国際テロ組織が関与していたとみられています。
他方、ウズベキスタン政府の経済政策に対する国民の不満、近隣諸国におけるイスラム過激派組織の勢力伸長やISIL(イラク・レバントのイスラム国)等の影響により、国内では弱体化したとされているイスラム過激派組織が、国内外からの支持を得て勢力を回復し、テロ事件を起こす可能性も排除されません。
トラベルアドバイス
・テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
閉じる
ウズベキスタン
犯罪・誘拐情報
現状
ウズベキスタンでは、犯罪統計が一切公表されていないため、犯罪の発生状況を正確に把握することは困難ですが、一般犯罪・凶悪犯罪が多発しています。経済的困窮や貧困を理由として、金銭や貴金属をねらう窃盗・強盗などの財産犯が発生しています。特に外国人は、旅行者を含め、米ドルなど多額の外貨を所持していると思われており、犯罪者にねらわれやすくなっています。スリ、置き引き、ひったくりなどの犯罪が、バザール(市場)・空港・観光地など人の集まる場所や、バスの車内でも発生しており、注意が必要です。夜間、特に深夜の一人歩きや人目を引く服装での外出などは、強盗被害に遭う恐れがあるため、避けてください。また、ホテルの部屋における盗難被害も発生しているので、現金や貴重品の保管には十分注意を払ってください。
トラベルアドバイス
・経済的困窮や貧困を理由として、一般犯罪・凶悪犯罪が多発していますので十分な注意が必要です。
・ウズベキスタンは、首都タシケントの中心部でも、街路灯が少ないために薄暗い場所が多く、また外国人は犯罪のターゲットになりやすいことから特に日没後の一人歩きは絶対に避けてください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
閉じる
ウズベキスタン
病気・感染症情報
衛生・医療事情
保健・医療は、独立後の経済困難のため最も整備の遅れている分野の一つで、医師・医療器材・医薬品・医療情報などの医療資源全般が恒常的に不足しています。一般に提供される医療サービスの質は先進国と比較してかなり低く、SOSインターナショナルのヘルスマップ2014でも医療レベル危険地域とされています。日本人が手術・出産などで入院可能な医療施設はないのが実情です。また、救急システムも非常に遅れており、救急コールをしても実際救急車が現地に到着するまでにタシケント市内でも1時間以上かかると言われています。したがって、旅行や滞在に際しては海外旅行傷害保険に加入し、万一の受傷・発病の際に受けられるサービス(高額な緊急移送も含めた)や手続き方法を予め確認しておくことが大切です。
町の薬局で医薬品の購入は可能ですが、西欧の医薬品の入手は難しく、インド、ロシア、中国からの医薬品がほとんどです。医師の処方箋なしで抗生物質を購入できることから多剤耐性結核などの耐性菌発生が問題となっています。また、偽薬の横行も指摘されています。
安全で安定した水道水の完備や食品の衛生管理、トイレの衛生管理が不十分であり、咳エチケットの文化の普及も不十分なので注意をする必要があります。
警戒すべき病気・感染症
下痢症
食品衛生の観念が十分に徹底されていないため、いわゆる「食あたり」の他、感染性(細菌性・ウイルス性あるいは寄生虫)胃腸炎には一年を通して十分に注意する必要があります。外食時、特に屋台での飲食は十分注意をしてください。日本同様に、生肉の摂取はやめてください。製造月日が不明な、冷蔵管理状況の不良な乳製品の摂取には十分注意をしてください。
熱中症
夏季は気温が40℃前後となりますが、雨は降らず湿度が低いため、常に十分な水分補給に注意する必要があります。また、日焼けにも十分な対策と注意が必要です。
上気道炎
冬期は暖房のため室内が低湿度となるため、上気道炎などに罹ると、咳などの症状が長引くことがあります。
細菌感染
環境衛生状態が不良のため腸チフス・ブルセラ症・炭疽など、日本ではほとんどみられない感染症が報告されています。腸チフスはヒトの糞便で汚染された食物や水を媒介として発症します。潜伏期間は10~14日間の後、30~40℃まで達する発熱で発症します。その他徐脈・バラ疹・脾臓が腫れるなどの3主徴に下痢・下血がみられます。ニューキノロン系薬剤が第1選択薬です。主にブルセラ症や炭疽は感染動物の肉・乳製品などを介して感染します。ブルセラ症の潜伏期間は1~3週間。発熱・全身の疼痛感で発症。テトラサイクリン系の薬剤が有効とされています。炭疽の集団感染が2014年7月にシルダリア州、6月にサマルカンド州で発生しました。
寄生虫感染
エキノコックス症がウズベキスタンの風土病です。虫卵を飲水、食物を経口摂取することで感染します。感染初期から10年以内は無症状で経過します。肝腫大による腹痛など症状は突然出現し外科的手術が唯一の根治治療です。年間約5,000例の手術が行われています。シャシリク(串焼き肉)の生焼きには注意をしてください。
回虫症、ジアルジア症などの寄生虫感染にも注意を要します。ジアルジア症は下痢症状が必発で、腹痛、悪心なども訴えます。
リーシュマニア症がナマンガン、ブハラ、カラカルパクスタン、ナボイ、カシカダリア、スルハンダリア州で報告されています。体長が2~3ミリメートルのサシチョウバエの刺し口から原虫が体内にはいり感染します。したがって、虫に刺されないように長袖・長ズボンを着用するなどの工夫をしてください。
ウイルス感染
A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎の発生が報告されています。A型肝炎はヒトの糞で汚染された食物を摂取することで感染します。潜伏期は2~6週間、発熱、倦怠感、食欲不振を訴え典型的な症例では黄疸を認めます。当国では小児のA型肝炎ワクチン予防接種勧奨が行われています。ウズベキスタンでは使い捨て注射針の使用不徹底の問題がありB型肝炎、C型肝炎の感染蔓延の原因として懸念されています。B型肝炎ワクチンは小児の定期予防接種の一つです。またウズベキスタンはマダニを媒介として発生するクリミア・コンゴ出血熱の発生地域です。
結核
WHOは2012年の罹患率(人口10万人あたりの発生率)を78と推定しています。2012年の新規患者数は1万4132人でした。ウズベキスタンは治療が困難である多剤耐性結核の多い27カ国のうちの一つであり、多剤耐性結核患者が、新規患者のうち占める割合が23%と報告しています。一方、日本は1%以下です。また、結核の診断能力も高くなく、院内を含めた感染予防対策が不十分です。
狂犬病
ウズベキスタンは狂犬病の発生地域です。タシケント市内でも野良イヌや野良ネコを見かけますので注意してください。狂犬病が発病した場、100%死亡します。潜伏期間は非常に永く1~2ヶ月です。飼い犬でも必ず狂犬病ワクチン接種の有無を確認してください。ワクチン接種不明なイヌやネコに咬まれたり、ひっかかれた場合は狂犬病ワクチンの接種をお勧めします。
HIV感染
現在のHIV感染者登録数は約29,000人。AIDS患者登録数は約8,000人、その30%が結核患者です。年齢は20~49歳、70%が男女間感染です。地域ではタシケント市、タシケント州、アンデイジャン州、サマルカンド州、カラカルパクスタンに多く発生しています。使い捨ての針使用の不徹底による院内感染も問題となっています。
トラベルアドバイス
・海外旅行傷害保険に加入し、万一の受傷・発病の際に受けられるサービス(高額な緊急移送も含めた)や手続き方法を予め確認しておきましょう。
・洗浄不十分な生野菜、調理不十分な魚介類・肉類は避けてください。また乳製品などの食物内の昆虫の混入にも注意してください。屋台での外食も避けてください。
・水道水をそのまま飲料水として用いることは避け、浄水器を通し、さらに念のため煮沸して使用してください。
・公共施設のトイレの衛生環境が不十分なところが多く見受けられます。紙や手ふきの携帯をお勧めします。
・マスク、バンドエイドなどの機能性の高い衛生用品購入は困難ですので、日本製品の備蓄をお勧めします。
閉じる
ウズベキスタン
自然災害情報
現状
地震
ウズベキスタンはアジア・ヨーロッパ地震帯に位置しており、1966年にはタシケント市において大地震が発生、近年では2011年にフェルガナ州付近で発生した地震により多くの死者が出ています。
トラベルアドバイス
・地震が発生する可能性がありますので十分注意しましょう。
閉じる
トラベルアドバイス
-
テロについて
(1)テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
(2)テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
-
犯罪・誘拐について
(1)経済的困窮や貧困を理由として、一般犯罪・凶悪犯罪が多発していますので十分な注意が必要です。
(2)ウズベキスタンは、首都タシケントの中心部でも、街路灯が少ないために薄暗い場所が多く、また外国人は犯罪のターゲットになりやすいことから特に日没後の一人歩きは絶対に避けてください。
(3)万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
-
病気・感染症について
(1)海外旅行傷害保険に加入し、万一の受傷・発病の際に受けられるサービス(高額な緊急移送も含めた)や手続き方法を予め確認しておきましょう。
(2)洗浄不十分な生野菜、調理不十分な魚介類・肉類は避けてください。また乳製品などの食物内の昆虫の混入にも注意してください。屋台での外食も避けてください。
(3)水道水をそのまま飲料水として用いることは避け、浄水器を通し、さらに念のため煮沸して使用してください。
-
自然災害について
(1)地震が発生する可能性がありますので十分注意しましょう。
-
緊急連絡先
在ウズベキスタン日本国大使館
電話:(998)-71-120-8060
FAX:(998)-71-120-8075
住所:1-28, Sadyk Azimov St., Tashkent, 100047, Republic of Uzbekistan
消防:01
警察:02
救急車:03
中央アジアの国・地域